もう実家を出たい!
けど、生活していけるか心配..
というシングルマザーの方は、賃貸で暮らすなら、下記の3つの支援制度を利用してみましょう。
- 住宅手当
- 就業支援(資格取得)
- 水道料金の減額
この3つを活用するだけでも、生活費がグッと楽になるので、ぜひ参考にしてみてください。
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「実家を出たい」シングルマザーは3割以上
実家を出たいんだけど、それってワガママなことの?
と悩んでいるシングルマザーの方もいるでしょう。
しかし、アットホームが187名の「親と同居しているシングルマザー 」へ行った調査によると
Q:親と別居をしたいと思っていますか?
はい:35.3%
アットホーム アンケート調査
どちらでもない:23.5%
いいえ:41.2%
と3割以上が「実家を出たい」と思っていることがわかりました。
実家を出たい理由としては、
親の子育てへの口出しが多くて、我慢の限界..
子供を預けて出かけようとすると、めちゃくちゃ非難される..
と「価値観の違いによる衝突」が多いようです。
そのため、「実家を出たい」という気持ち自体を恥じる必要はありません。逆にあなたがストレスを感じて暗い顔をしていたら、子供にも良くありません。
「実家を出たい」=「新しい生活へのポジティブな気持ち」として考えるようにしましょう。
その手助けとなる情報を次章にてお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
シングルマザーの理想の家賃
シングルマザーが「実家を出たい」と思ったら、まず考えるべきは「家賃」のこと。いったい、どれくらいの家賃の物件に住むべきなのでしょうか。
結論、目安は家賃4万9千円で、理由がこちら。
- 適正な家賃は、月収の25%
※参考:ライフルホームズ
↓ - シングルマザーの就労による平均年収は236万円。月収では19万6千円
※参考:令和3年度全国ひとり親世帯等調査
↓ - 月収19万6千円 × 25% =4万9千円
これはもちろん、就労年収が236万円以上であればあるほど、住める家賃の目安も上がっていきます。
しかし、もしあなたの就労年収が236万くらいで
えー、4万9千円の物件にしか住めないの?
もっと高い家賃の部屋に住みたい..
と思ったら、次にご紹介する「シングルマザー向け支援制度」をチェックしてみてください。
実家を出た後の生活を助けてくれる支援制度
実家を出たいけど、生活していけるか心配..
というシングルマザーを助けてくれるのが、自治体の「母子家庭向け支援制度」。
あなたも、「児童手当」「児童扶養手当」は知っているかもしれません。しかし、この2つ以外にも、シングルマザーの生活費を支えてくれる支援制度はたくさんあります。
①住宅手当
まず、実家を出たいシングルマザーが、今すぐ自治体に確認すべき支援制度が「住宅手当」※自治体によっては「家賃助成」という名称だったりします
住宅手当は文字どおり、家賃のうち一定額を自治体に負担してもらえる制度です。
ただ、自治体によっては制度がない場合もあります。また、負担してもらえる金額・条件なども自治体によって違うのですが、ここでは主なものをご紹介します。
▪負担してもらえる金額
東京都 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
千代田区 | 上限50,000円 | 最大5年間 |
新宿区 | 上限30,000円 | 最大5年間 |
目黒区 | 上限20,000円 | 最大3年間 |
豊島区 | 上限25,000円 | 4年目から半分 |
国立市 | 上限10,000円 | – |
武蔵野市 | 上限10,000円 | – |
東村山市 | 上限 5,000円 | – |
東久留米市 | 上限 3,500円 | – |
他エリア | 金額 | 備考 |
---|---|---|
横浜市 | 上限40,000円 | 最大6年間 |
名古屋市 | 上限 家賃の半分 | – |
浦安市 | 上限15,000円 | – |
神戸市 | 上限15,000円 | 1年間 |
厚木市 | 上限10,000円 | – |
富山市 | 上限10,000円 | 最大3年間 |
全国的な相場は、5,000〜15,000円というところが多いようです。
もし、先ほどお伝えした理想の家賃「49,000円」を目安にして、そこから住宅手当を「5,000円」受け取れるとなると
- 理想の家賃:49,000円
+ - 住宅手当: 5,000円
‖ - 住める家賃:54,000円
となります。これは大きいですよね。
▪負担してもらえる条件
この住宅手当ですが、シングルマザーなら誰でも受け取れるわけではありません。
基本的には、シングルマザーの中でも所得が低くて生活が苦しい方が対象となっています。
自治体によって、
これ以上所得がある人は、手当は払えませんよ
という限度額が決まっています。
子供の人数が多くなると、この限度額も大きくなります。
実家を出たいシングルマザーの方は、住もうと思っている地域の自治体に
- 住宅手当はあるか
- 所得制限はいくらか
を確認してみてください。
聞くだけならタダなのでぜひ。
≫ 参考:シングルマザーの家賃目安と、7割も知らない住宅手当・助成について
②就業支援
実家を出たいシングルマザーの中には、
資格を取って、もっと稼ぎを良くしたい!
という方もいるでしょう。
そんなシングルマザーにオススメな支援制度が「就業支援」。資格に必要な学費・生活費を負担してもらえます。
就業支援には3つの種類があり、内容はそれぞれ下記のとおり。
①自立支援教育訓練給付金
- 国が指定している講座を受けると、入学金・受講料の60%を負担してもらえる(年間最大20万円まで)
- 給付の受け取りは講座修了後
②高等職業訓練促進給付金
- 修学中の生活費を負担してもらえる
就学中 :月額 70,500〜100,000円
最後の1年:月額110,500〜140,000円 - 修学修了後に就学準備金を受け取れる(25,000〜50,000円)
③高等職業訓練促進資金貸付事業
- 入学する準備金の貸付(最大50万)
- 就職する準備金の貸付(最大20万)
- 資格を使ってその地域で5年間働くと、返済が不要に
取りたい資格にもよりますが、専門学校へ2年通う場合、最大で約400万円を受け取ることができます。実家を出たあと、収入UPを目指したいシングルマザーにとっては大きな助けとなるはず。
さらに、先ほどの住宅手当とは違い、どの自治体にも制度があって利用することができます。
ただ、支援を受けれる条件・注意事項もあるので、詳しくは下の記事をぜひご覧ください。
≫【シングルマザー向け】資格を取るなら絶対知るべき、学費の支援制度
③水道料金の減額
シングルマザーが実家を出たいなら、水道料金の減免制度はぜひおさえておきたいところです。
ひとり親家庭であれば、一定の水道使用量までは料金が無料になる制度です。節約すれば「水道料金がタダ!」なんてことも。
東京都だと、児童扶養手当を受けていれば、1ヶ月18㎥まで無料で使用することができます。
18㎥ってイメージしにくいですが、平均的な水道使用量は下記のとおり。
- 2人暮らし:約16㎥
- 3人暮らし:約20㎥
参考:東京都水道局平成28年度生活用水実態調査
頑張ったらいけそうですよね。
ただ、
- 制度があるかどうか
- 受給の条件
- 無料となる水道使用量
は水道局によって違うので、一度問い合わせてみましょう。もし制度がある場合は、そのまま水道局に申し込めばOK。
実家を出て暮らしていくシングルマザーにとって、毎月数千円の水道料金の支払いがなくなるだけでも、確実に生活は楽になります。
» 参考:シングルマザーの生活をより良くするための完全マップ【すべてわかる】
そのほかの支援制度
ご紹介した3つ以外にも、「実家を出たい」シングルマザーに役立つ支援制度はまだまだあります。
例えばこちら。
- 児童育成手当 (東京都のみ)
- 子供の医療費の助成
- 電車・バス代の割引
- 粗大ごみの割引 etc
詳しくは下記にまとめているので、よければぜひご覧ください。
≫【有益】シングルマザーがお金がない時に助かる16の手当・支援制度
住まいの相談ができるシンママ専用コミュニティ
私たちReReでは、シングルマザー専用のコミュニティアプリ「Shin-mama friends」を運営しています。
Shin-mama friendsでは、アプリ内にある掲示板から、住まいについてなど、母子家庭に関する悩みをシングルマザー同士で相談することができます。
アプリは無料で利用可能。
詳しくはこちらでご紹介しているので、よければチェックしてみてください。
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実家を出て幸せなシングルマザーは多くいる
実家を出たあと、工夫して生活費を下げながら
親の監視から離れることができて、今は子供と一緒に楽しく暮らせてます!
というシングルマザーも多くいます。
そしてそれは、必ずあなたもできることです。
その際の「生活費を下げる工夫」として、ご紹介した支援制度をぜひ活用してみてください。