子育て、いろいろ苦労してます..
というシングルファザーの方へ、父子生活での子育てに役立つ情報について、以下のとおり網羅的にすべてまとめました。
- 父子家庭で子供が抱えている気持ち
- シングルファザー向け手当・支援団体
- 子育て・仕事の両立に役立つサービス
- 娘の子育て方法(生理への対処法など)
- 元嫁との関わり方(養育費・面会交流)
シングルファザー向けの情報はシンママ向けより数が少なく、父子家庭で問題にぶつかったとき、適切な対処法がわからないことが多々あります。
ただ、今回の内容をおさえることで、父子生活のあらゆるシーンで対処できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
≫ 最新のひとり親向け支援情報をSNSで発信中!【シングルファザー向け】
シングルファザーの子育て完全マップ
父子家庭で子供が抱えている気持ち
シングルファザーが適切な子育てをしていくためには、まずはじめに、今子供が胸に抱いている気持ちを理解してあげることが大切。
父子生活で子供が感じやすい気持ちは、主に以下の4つです。
ネガティブ面
- 母親への喪失感
- 親の離婚に対する罪悪感
- 孤独感
ポジティブ面
- 父親の幸せな表情への安心感
「やっぱりネガティブなほうが多いのか..」と思うかもしれません。
ただ、ネガティブな気持ちへ適切に配慮できれば、父子家庭でも健全に成長できることが研究データからわかっています。
例えば、こちら。
カリフォルニア北部の中流階級の131人の離婚家庭の子どもたちを、1971年から25年間にわたり追跡調査
→ 定期的に面会交流を継続したグループの子どもがもっとも心理的に健康
東京国際大学 海外の共同養育に関する研究報告と日本の共同養育・面会交流の課題と提案
子供の気持ちへの配慮の仕方は以下にまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
※死別のシングルファザーの方はこちらをどうぞ。
≫【死別のシングルファザー向け】子供の心に必要なグリーフケア4選
シングルファザー向け手当・支援団体
シングルファザー向けの手当ってあるの?
という方もいるかもしれません。
TVのニュース・ネット・SNSではよく「シングルマザー向け手当」「ひとり親向け支援制度」の情報がありますが、それらのほとんどはシングルファザーでも受けられます。
経済的に苦しいシングルファザーの方は、手当・支援制度についてまとめた以下の記事をぜひチェックしてみてください。
知らない手当・支援制度がないか、確認するだけなら無料です。
≫【まとめ】シングルファザーが受けられる12の手当・支援サービス
また、父子家庭の経済状況を助けてくれるのは、何も国の手当制度だけではありません。シングルファザー向けの支援団体を頼るのも一つ。
食料支援・子供の学習支援、安価に子育てサービスを利用できたりなど、支援団体を経由することで様々な恩恵を受けられます。
シングルマザー向けのものと比べると数は少ないのですが、貴重なシングルファザー向け支援団体について以下で詳しくまとめているので、どうぞ。
≫【まとめ】シングルファザーの支援団体5選【活動内容・場所・料金など】
子育て・仕事の両立に役立つサービス
こちらのデータをご覧ください。
子供の勉強を週に1〜2回以上見る
- ふたり親世帯:47.5%
- 母子世帯 :36.9%
- 父子世帯 :27.8%
子どもと一緒に夕食をとる回数が週3日以下
- ふたり親世帯:10.8%
- 母子世帯 :19.6%
- 父子世帯 :38.9%
親と過ごす時間が少ないと、愛情を感じる機会が不十分になり、子供の自尊心が低下してしまいます。
自尊心が低下すると、以下の悪影響の可能性が..
- 情緒不安定になる
- 他人に対して攻撃的になる
- 失敗を過度に恐れる
- 不登校
- うつ
子供と過ごす時間を最大化するためにも、家事代行・食材宅配サービスなど、子育てと仕事の両立に役立つサービスは前向きに検討してみましょう。
料金が安かったり、ひとり親向けの格安プランがあるサービスを以下でご紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
≫ シングルファザーの子育て・仕事の両立に役立つ5つのサービス
娘の子育て方法(生理への対処法など)
娘の子育てという、自分の経験から教えることができないテーマに悩むシングルファザーの方は、本当に多いです。
- 女心に寄り添った接し方ができず、衝突してしまう..
- どのサイズの下着を買えばいいかわからないし、売り場にも居づらい..
- 生理など、女子の身体の変化にどう対処すればいいかわからない..
これに対し、「対処法を知って準備しておく」「相談相手を作る」ことで、娘さんとの良好な関係を維持したまま、うまく乗り越えることはできます。
具体的な方法はこちらにて解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
元嫁との関わり方(養育費・面会交流)
離婚のシングルファザーには、
元嫁には子供を会わせない
養育費はもらってません
という方も多いかと。
その背景には、「元嫁ともう関わりたくない」という思いもあるのではないでしょうか。
しかし一方で、本当は
「元嫁に対する負の感情」より「子供の今と将来」を大切にしたい
という思いのほうが強いのではないでしょうか。
そうであれば、面会交流・養育費が子供にどれだけの価値があるのか、改めて確認しておきましょう。
面会交流の価値
一言で言えば、子供の成長へのメリットが大きすぎるところ (子供が嫌がる・連れ去り等の場合を除く)
特に以下2点です。
自尊心を育むことができる
子供の自尊心は成長に良い影響があります
- 他人を尊重できる
- コミュニケーション能力が高くなる
- 自分の感情をコントロールできる
- ポジティブ & プラス思考になれる
- 物事に集中して取り組むことができる
- 失敗を怖れず、チャレンジする
- 他人と比較することが少なく、幸福度が高い
喪失感の悪影響から守れる
喪失感は子供に悪影響が及ぶ恐れがあります
- 攻撃性が増す
- 情緒不安定になる
- 学業成績の不振
- 食欲不振
- 睡眠障害
- うつ
養育費の価値
子供の今だけでなく、将来も応援できるところ。
シングルファザーが受け取っている養育費の相場は、月額26,992円。10年受け取り続ければ、312万円にもなります。
参考:令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果
受け取っているかどうかで、子供が希望する進路を経済的に応援できるどうかも変わるでしょう。
仮に月5千円の養育費であっても、10年間で60万円にもなります。
今は経済的に問題ない状態でも、子供の夢をサポートするために受け取る価値があると言えます。
と面会交流・養育費の価値についてお話しましたが、そうはいっても
今さら、どう元嫁と関わればいいかわからない..
という方もいるでしょう。
そんな場合の参考記事をご用意したので、どうぞ。
≫ 元嫁との面会交流・養育費における関わり方【子供の今と将来のために】
シングルファザーの子育てこそ、積極的に助けを借りよう
父子家庭の生活は大変なことも多いと思います。
ただ、手当・支援制度・支援サービスは少しづつ整備されてきており、シングルファザーをサポートしてくれる人も必ずいます。
学校の先生、職場の同僚・上司、支援団体にいる同じひとり親・スタッフの方、信頼できるパートナーなど、あなたが求めれば快く手を差し伸べてくれる人は必ずいます。
子育てで悩むことがあったら、「迷惑かな..」なんて思わず、ぜひ積極的に助けを求めてみましょう。