老後が心配..
というシングルマザーへ、今から老後資金を作っていくための方法を4つご紹介します。
それがこちら。
- ひとり親向け支援制度の活用
- 転職する(就業サポートあり)
- 副業(オススメあり)
- 婚活(理解者と出会える場あり)
よく「老後は2,000万円必要」と聞きますが、
本当にそんな必要なの?私は贅沢しないほうだから、何とかなるんじゃ..
と思うシングルマザーの方もいるでしょう。
しかし、「2,000万円必要」というのはあくまで日本の平均的な生活モデルを基準にしてるので、シングルマザーによっては「もっと老後資金が必要」という場合があります。
その内訳についても解説するので、今のうちから少しづつ準備を始めていきましょう。
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「老後は2,000万円必要」の内訳
「老後は2,000万円必要」というのは、以下の世帯を標準モデルとして想定し、計算されています。
- 夫:65歳(無職)
- 妻:60歳(無職)
- 毎月の支出:26.4万円(17年の平均)
- 毎月の収入:20.9万円(17年の平均)
参考:金融庁 高齢社会における資産形成・管理
つまり、毎月の赤字は
20.9万円 (収入) – 26.4万円 (支出) = 5.5万円
そのまま30年間生きたとすると、
5.5万円 (赤字) × 12 (月) × 30 (年) = 1,980万円
となるので、「老後資金は約2,000万円必要ですよ」と言われているわけです。
シングルマザーの老後資金はいくら必要か
「老後は2,000万円必要」の内訳を聞いて、
え、じゃあ単身だったら、そんなにいらないんじゃないの?
と思ったシングルマザーの方もいるかと思います。
しかし、結論そんなことはありません。なぜなら、シングルマザーの場合は支出が減っても、収入も減るケースが多いからです。
例えば、「老後においてメインの収入」となる年金の給付額を見ても、男女差があるのが実情です。
- 男性:5万9013円
- 女性:5万4346円
- 男性:16万3380円
- 女性:10万4686円
参考:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
平均だけ見れば、会社員として社会保険に入って働いてきたシングルマザーでも、老後の年金収入は
5万4346円 (基礎年金) + 10万4686円 (厚生年金) = 15万9032円
と、さっきの「2,000万円問題」で出てきた夫婦の収入 (20万9000円) からは、かなり下がります。
さらに、シングルマザーの中にはパートで働いて
社会保険には入ってないです
という女性も多いはず。そうすると、老後の年金としての収入は「基礎年金の5万4346円」のみとなってしまいます。
その場合、極端な話、生活費を15万に抑えても毎月の赤字は約10万になるので、
10万 (赤字) × 12 (月) × 30 (年) = 3,600万
と「シングルマザーの老後資金は 3,600万 が必要」ということにもなってしまいます。
そのため、あなたに必要な老後資金がいくらかざっくり知るためにも、まずは65歳まで働くと仮定して、下記の計算を行ってみましょう。
- 毎月の「老後の収入」「老後の生活費」を把握する
- 毎月の赤字額 (収入−生活費) に 12 (ヶ月) × 30 (年) をかける
さらに老後資金が求められるケース
ここまで聞いて、
私は生活費が低いから、大丈夫だわ
と思ったシングルマザーもいるかもしれません。
確かに、生活費を上げないことはとても大切です。しかし、老後を生きていくために必要なお金は、今後もっと上がる可能性があります。
長生きしたとき
当たり前ですが、シングルマザーが長生きすればするほど、必要な老後資金はより増えます。
そして、日本の平均寿命は医療の発達などによって年々伸び続けています。しかも、この間ずっと健康でいれたら良いですが、内閣府の令和4年版高齢社会白書では「女性の平均寿命と健康寿命の差は12.07年」とされています。
12.07年の間に病気・ケガなどで、医療費・介護費が追加で発生する可能性もあります。例えば、この間に老人ホームに入ることになると、だいたい毎月15〜30万がかかってきてしまいます。
インフレで物価が上がったとき
インフレとは、モノの価値が上がり、お金の価値が下がること。つまり、物価が上がるので、シングルマザーが買い物をするときにこれまでより多くのお金が必要になります。
インフレは、物価の上昇とともに賃金の上昇も引き起こすと言われており、景気は良くなります。
景気が良くなるんならいいじゃん
と思うかもですが、賃金が上がったとしても老後のシングルマザーにはほぼ関係ありませんよね。
無職の世帯にとっては、物価上昇のデメリットだけ受けることになるんです。
年金の支給年齢が引き上がったとき
年金の支給年齢が今の65歳から引き上がってしまうと、当然ですが、退職してから無収入になる期間が増えるので、シングルマザーに必要な老後資金はもっと増えることになります。
そして、肝心の「支給年齢が引き上がる可能性」についてですが、残念ながらあります。
政府では、すでに「68歳に引き上げた場合」の検証が行われているくらいです。
理由は高齢化 & 出生率の低下。つまり、
- 現役世代 (年金を納める側):減っている
- 高齢者 (年金をもらう側):増えている
というのが日本の現状なので、65歳から全員に年金を払うだけの財源がどんどん少なくなっているというわけです。
ここまで聞くと、
今のうちに貯金しないと!
と思うシングルマザーの方もいるかと思います。
しかし、厚生労働省・総務省の調査によると
- シングルマザーの平均月収:226,000円
- シングルマザーの平均支出:231,859円
参考:厚生労働省令和3年度全国ひとり親世帯等調査/総務省2022年家計調査(母親と18歳未満の子供のみの世帯)
子供の生活費・医療費・塾代・お稽古代・おもちゃなど、いろんな出費があって、貯金に回せるだけの余裕がない方も多いはず。
そこで大切になってくるのはやはり、「収入を上げること」です。
収入を上げろって言われても、やり方わからないし..
と感じるかもですが、今は
- シングルマザー向け支援制度
- シングルマザー向けの就業サポート
- シングルマザー向けのコミュニティ
といったものが充実してきています。
それらを活用すれば、あなたが思っているほど、収入を上げるのは不可能なことでもありません。ぜひ老後の資金作りとして、参考にしてみてください。
シングルマザーの老後資金の作り方
①ひとり親向け支援制度の活用
自治体・サービスが行っているひとり親向け支援制度を活用することも、老後資金を作る立派な手段となります。
ひとり親向けの支援制度と聞くと、真っ先に「児童扶養手当」「児童手当」が思い浮かぶかと思いますが、利用できるものはまだまだあります。
例えば、下記のような制度はご存じでしょうか?
- 住宅家賃の補助
- 医療費助成
- 水道料金の割引(無料の場合も)
- バス・電車代の割引(無料の場合も)
- 高校の授業料以外の費用に対する給付
一つでも知らなかったものがあれば、下に参考記事を用意しましたのでどうぞ。
②転職する(就業サポートあり)
老後資金のための収入UPに、一番効果的なのは転職です。
転職というのは、何も会社を変えることだけでなく、職種を変えることも一つ。
- 事務職 → 営業職
- 資格をとって転職する(看護師など)
- 介護職に転職する(未経験・無資格でも採用確率が高い)
≫ 参考:資格を取るなら絶対知るべき、学費の支援制度【シングルマザー向け】
とはいえ、
転職なんて、自信ないし..
というシングルマザーもいるかと思います。
そんなときは、シングルマザーの支援団体が行っている就業サポートもオススメです。
サポートをしてくれるのは、長年シングルマザーの転職などの支援を行っているスタッフなので、
- シングルマザーに寄り添った転職のアドバイスを受けれる
- シングルマザーに向いているスキルアップを教えてもらえる
- シングルマザーの働きやすい環境に、理解がある企業を紹介してもらえる
といったメリットがあります。きっと、老後資金の作り方についても有益な助言をもらえるでしょう。
「相談は無料」という団体が多いので、ぜひ一度話を聞いてもらうだけでもいかがでしょうか。
» 参考:シングルマザーの生活をより良くするための完全マップ【すべてわかる】
③副業(オススメあり)
シングルマザーの中には
老後は心配だけど、今の会社は通勤しやすくて定時に帰れるから、転職はしたくないな
という方もいるかと思います。そんなときは、副業にチャレンジしてみましょう。
シングルマザーにオススメは、下記のような副業。
- 自宅でできる
- 子供が寝ている間など、すきま時間でできる
- スキルが身につき、キャリアアップにつながる
詳しくはこちらにまとめているので、ぜひどうぞ。
≫【注意】シングルマザーに実はオススメできない副業【オススメは2つ】
④婚活(理解者と出会える場あり)
「お金のために婚活しよう」と言いたいわけではないですが、良きパートナーがいれば、老後の経済的な負担を一緒に背負ってくれますし、心の支えがもう一人できて、精神的にもさらに充実します。
転職・副業といった収入を上げる活動にも、より意欲的に取り組めるでしょう。
とはいえ、
- わざわざ行った婚活パーティーでは出会えず、お金が無駄になった..
- 高い金額を払って登録した結婚相談所には、いい人がいなかった..
というシングルマザーも多いのが事実。これでは、支出だけが増えてしまって逆効果ですよね。
そんなときにオススメなのが、シングルマザー向けのマッチングアプリです。
まず、マッチングアプリをシングルマザーにオススメする理由が下記の点。
- 無料で使える
- 家事・育児のすきま時間で使える
- たくさんの候補から相手を探せる
特にシングルマザーに良い点は、女性は無料な点。
登録していてもお金はかからないので、いい人がいなければ放置OK。そのうち新しく男性会員が入り
しばらくぶりに開いたら、いい人いるじゃん!
なんてこともあります。
ただ、中には
マッチングアプリ使ったことあるけど、出会えなかったし..
という方もいるかと思います。
しかし、それはもしかすると、使っていたアプリが「あなたの理解者とは出会いづらいアプリだったから」かもしれません。
そして、マッチングアプリの中には、相手の男性が
シンママの方とも出会いをを希望しますよ
という人かどうか事前にわかる「シングルマザー向けのアプリ」が存在します。
具体的には、ReRe (リリー) と ユーブライド というアプリなのですが、それぞれの特徴がこちら。
- ReRe (リリー):女性無料。会員は「子供がいる人」と「子供がいる方との出会いを希望する人」のみ。
- [PR] ユーブライド:女性有料。プロフィール内で「子供がいる人との出会いの希望の有無」を選択できる。
詳しくは下記にまとめているので、ぜひこちらもどうぞ。
≫ シングルマザーの出会いにオススメなマッチングアプリ【2つだけ】
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私たちReReでは、シングルマザー専用のコミュニティアプリ「Shin-mama friends」を運営しています。
Shin-mama friendsでは、アプリ内にある掲示板から、老後資金のことなど、母子家庭に関する悩みをシングルマザー同士で相談することができます。
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詳しくは下記にまとめているので、よければご覧ください。
≫ シンママの友だちが見つかるコミュニティアプリあります【無料】