離婚したい。
でも、子供にとって「父親不在」は良くないよね..
と迷っている方へ、シングルマザーになるメリットを子供への影響面から以下4つご紹介します。
- 父親の悪影響から子供を守れる
- 子供が夫婦喧嘩を見なくて済む
- 家に人を呼べて、子供の社会性が身につく
- 母親の笑顔が増えれば、子供に良い影響がある
シンママになるメリットは、これだけあります。
とはいえ、経済的な面など、シングルマザーになることでのデメリットもやはりあるので、それらに対する支援・対策法も合わせてご紹介します。
≫ シングルマザーの友だちが見つかるコミュニティアプリ【無料】
シングルマザーになるメリット
①父親の悪影響から子供を守れる
まず、シングルマザーになるメリットが「子供が父親からの悪い影響を受けなくて済む」ということ。
よく「父親がいないのは、子供の成長には悪影響だ」なんて言われたりしますが、それは子供が父親に良い印象を持っている場合に限ります。
そうではなく、父親が
- ギャンブル、酒で散財している
- 子供へ理不尽に怒鳴り散らす
- 子供に暴力を振るう
という状況であれば、今のまま生活を続けるほうが子供には悪影響です。
その場合はシングルマザーを選択するほうが、子供の成長には間違いなくメリットがあります。
また、そこまででもなく
ひどい言動があるわけではないけど、夫とは別れたい
ということであれば、面会交流の場を作り、シングルマザーになっても子供が元夫と自由に会える環境にしてあげましょう。
そうすれば、父親不在による子供へのデメリットを最小限に抑えることができます。
②子供が夫婦喧嘩を見なくて済む
「子供が夫婦喧嘩を見なくて済む」というのも、あなたがシングルマザーになることのメリット。
なぜなら、夫婦喧嘩はあなたが思っている以上に子供への悪影響があるからです。
悪影響(1)自己肯定感が低くなる
夫婦喧嘩を長く見続けると、子供は
お父さんとお母さんの仲が悪いのは、自分のせいだ..
と考えてしまい、「自分が悪い」という思いから自己肯定感の低い人間になってしまいます。
さらに、これは
- 冷戦状態
- 片方が無視し続けている
という状況でも、子供の自己肯定感が下がってしまうことが分かっています。
険悪なムードに改善の見込みがないのなら、シングルマザーになるほうが子供にはメリットありです。
悪影響(2)脳へダメージが残る
夫婦喧嘩は、子供の脳にもダメージを及ぼします。
福井大学・ハーバード大学の共同研究によると、子供時代に両親の「言葉の暴力」による喧嘩を見てきた人は、なんと脳が19.8%も萎縮していたことがわかりました。
あなたが夫から、
- 大声で罵倒されている
- 脅される
- 蔑むような言葉を言われている
という場合は、シングルマザーの道を選ぶほうが確実に子供にはメリットがあると言えます。
悪影響(3)不登校になりやすくなる
夫婦喧嘩は、子供を不登校にもさせやすくなってしまいます。
不仲が原因で、親が子供の声に耳を傾ける余裕がなくなってしまうと
僕のことは見てくれてない。この家に居場所はないんだ..
と子供は感じてしまい、自分自身の殻に閉じこもって「ここから出たくない」と不登校になりやすくなるんです。
もし夫婦喧嘩が原因で子供に十分にかまってあげれておらず、改善の余地もないのなら、シングルマザーになるほうが子供にはメリットがあります。
③家に人を呼べて、子供の社会性が身につく
旦那を気にして、ママ友を家に呼ぶことができない..
という方も多いですよね。
シングルマザーになって旦那がいなくなり、家に人を自由に呼べるようになれば、子供にもメリットがあります。
なぜなら、
子供はたくさんの人と触れ合うことで他者との関わり方を学び、社会性が身につく
と言われているからです。
そして、社会性が身につくと
- 非行に走りにくくなる
- 他人に、思いやりのある行動が取れる
- コミュニケーション能力が発達する
といったメリットが。
シングルマザーになったら、ホームパーティーをしたり、ママ友の子供と家で一緒に遊ばせたりすると、子供の成長にはメリットだらけです。
④母親の笑顔が増えれば、子供に良い影響あり
母親の笑顔が増える。
これこそ、あなたがシングルマザーになることの一番のメリットです。
逆に、母親がずっと暗い顔でいたら、子供の成長にはデメリットしかありません。
なぜなら、子供は母親が笑顔でいてくれるからこそ
- 安心して、新しいことにチャレンジできる
- 母親の機嫌を気にせず、目の前のことに集中できる
- 物ごとを楽観的に考えることができる
と言われているからです。
シングルマザーになることであなたに笑顔が戻るのなら、間違いなく子供にはメリット大です。
シングルマザーになることによるデメリット
ここからは、シングルマザーになることでのデメリットをお伝えしていきます。
ただ、シングルマザー向けの支援・対策法を活用すれば、デメリットを最小限にすることはできるので、合わせて解説します。
①収入が少なくなる
やはり「夫の収入に頼れなくなる」というのは、シングルマザーのデメリット。
「シングルマザーの平均年収は一般の子育て世帯の3分の1」とも言われており、そのデメリットの大きさを物語っています。
そこで、シングルマザーになった場合、とるべき対策は以下の2つです。
- 母子家庭向けの手当を受けとる
- 収入をあげる
とてもシンプルですが、その具体的な方法をご紹介していきます。
対策(1)母子家庭向けの手当を活用する
シングルマザー向けの手当があることは、ご存知だと思います。
ただ、その数はかなり多く、現役のシンママでも知らない手当があったりします。
ぜひこの機会に、様々なシングルマザー向けの手当があることをおさえておきましょう。
- 児童手当 (子供1人につき、月額10,000〜15,000円)
- 児童扶養手当 (子供1人 = 月額10,740〜45,500円、子供2人 = 月額16,120〜56,250円)
- 児童育成手当 (子供1人につき、月額13,500円) ※東京都オリジナル
- 住宅手当 (家賃補助:月額5,000〜15,000円) ※手当がない自治体もある
- 医療費助成 (東京都 = 自己負担1割)
- 子供の医療費助成 (東京都 = 0歳〜幼稚園児の医療費は全額支給)
- 寡婦控除 (所得税の控除:27〜35万円)
- 国民健康保険料の減免
- 電車・バス代の割引 (無料の場合も)
- 水道料金の割引 (無料の場合も)
これだけ多くの手当を活用できれば、シングルマザーになったときの「収入の減少」というデメリットを、多少なりとも解消できるはずです。
ただ、手当を受けとるには子供の年齢制限・所得の制限などの細かい条件があったり、自治体によっても内容が違っていたりします。
詳しくはお住まいの自治体に聞いてみたり、【有益】シングルマザーがお金がない時に助かる16の手当・支援制度にもまとめているので、どうぞ。
対策(2)自治体の就業支援を活用する
シングルマザーになって手当の申請をしたあとは、収入UPに取り組みましょう。
その際、「自治体が行っている就業支援」を活用してみることをオススメします。
特定の講座を受けると、シングルマザーが支払った受講料の60%を負担してもらえます。
※事前の自治体への相談が必要
資格取得のために1年以上学校へ通うとき、その間の生活費(月額:70,000〜140,000円)を援助してもらえます。
※学校を決める前に自治体への相談が必要
参考:こども家庭庁HP
詳細は「シングルマザーが資格を取るなら絶対知るべき支援制度」にまとめているので、どうぞ。
対策(3)支援団体の就業サポートを受ける
「収入の減少」というデメリットを打破するために、シングルマザーの支援団体が行っている就業サポートもとても有益。
母子家庭の状況に合わせたアドバイスを受けれたり、シングルマザーが働きやすい企業を紹介してもらえます。
≫ 参考:シングルマザーの支援団体10選【活動内容・場所・料金など】
②父親の代わりにはなれないこと
シングルマザーがどんなに頑張っても、父親の代わりにはなれません。
ときには、子供に寂しい思いをさせてしまうこともあると思います。これはシングルマザーになると、どうしても発生するデメリットです。
しかし、それでも子供の寂しさを最小限に抑える方法があります。
対策(1)面会交流をしっかり設定する
まずは、面会交流の場をしっかり設定するようにしましょう。
日本における面会交流の実施率は、3割程度と言われています。しかし、子供が特に父親に悪い印象をもっていないのなら、実施したほうが子供には確実に良い影響あり。
欧米では、離婚したあとも子供を別れた親の元へ自由に行き来させる家庭がほとんどだそうです。
それは、欧米という離婚が一般的な社会の中で
実の親にいつでも会える環境が、子供の成長にとても大切である
という事実が広く浸透しているからです。
シングルマザーになった場合にも、子供には実の父親に会える環境をぜひ作ってあげてください。
対策(2)新たなパートナーを見つける
新たな人生のパートナーを作ることも、子供が父親不在を感じなくなるきっかけになります。
特に、タレントの山口もえさん・爆笑問題の田中さん夫婦が良い例。田中さんの人格もあって、本当の父親と子供のように接している様子が、たびたびメディアでも取り上げられています。
ここで、田中さんが証明してくれたのは
良い父親というのは、必ずしも実の父親である必要はない
ということ。
もちろん「再婚=正解」ではありませんが、また素敵な男性と出会えて、さらにその男性が子供にとっても素晴らしい父親となってくれるのなら、それも一つの幸せですよね。
シンママ専用アプリで相談してみよう
私たちReReでは、シングルマザー専用のコミュニティアプリ「Shin-mama friends」を運営しています。
登録できるのは「シングルマザー」と「これからシングルマザーになる方」のみ。
アプリでは、掲示板から母子家庭になることへの不安・悩みなどを、実際にシングルマザーとして生活している方々に聞くことができます。
アプリは、無料で利用可能。
詳しくはこちらでご紹介しているので、よければチェックしてみてください。
≫ シンママの友だちが見つかるコミュニティアプリあります【無料】
選ぶべきは、あなたが笑顔になれる道
シングルマザーになるメリット・デメリットをご紹介してきましたが、最終的に選ぶべきは「あなたが笑顔になれる道」です。
「母親の笑顔」は子供の良い成長には欠かせないもので、あなたが夫とやり直して笑顔になれるのなら、間違いなくそうしたほうが良いです。
しかし、「あなたが笑顔になれるか」は人間関係も大きく関係していることなので、相手に歩み寄る意思が全くないのなら、改善は難しいでしょう。
シングルマザーになると、経済的な問題は確かに心配だと思いますが、手当・就業サポート制度を活用したり、あなた自身の頑張りによってはなんとかなる問題ではあります。
その場合は子供のためにも、あなたが笑顔を取り戻せる方法として「シングルマザー」という選択を考えてみてはいかがでしょうか。