母子家庭で、将来が不安です..
という方へ、シングルマザーがお金の不安を解消するための方法を以下3ステップでご紹介します。
- シングルマザーの仲間を見つけて、不安を吐き出す(専用コミュニティあり)
↓ - もらえる手当・養育費は全て受け取る
↓ - 良いアドバイスを受け、収入UPに取り組む
もっと簡単に言うと、
- まずは少しでも前向きになる
↓ - 生活に少しでも余裕を持たせる
↓ - いざ、正しい方法で収入UPへ
という流れ。
ただ、この順番のとおり行うことが大切です。
メンタル・経済面の安定なしに収入を上げようとしても、ほとんどの人が途中で挫折してしまいます。
そのため、まずは少しでも不安を減らすステップから始めていきましょう。
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シングルマザーのお金の不安解消ステップ
①同じシンママ仲間を見つけて、不安を吐き出す(専用コミュニティあり)
シングルマザーが将来の不安を感じたら、まず最初にしてほしいのが、その不安を吐き出すこと。
突然ですが、映画・ドラマを見て号泣したら「なんかスッキリした」という経験、ありますよね。
これは心理学では「カタルシス効果」といって、
人はもやもやとした感情を吐き出して解放することで、不安・緊張感が和らぐ
ということがわかっているんです。
シングルマザーも不安を感じたら、まずは誰かにそれを聞いてもらいましょう。悩みを全部口に出すことで、気持ちが楽になって前向きになれます。
ただ、カタルシス効果を得るには一つ注意があります。それは「不安を聞いてもらっている間、相手があなたに反論しないこと」。
よくシングルマザーが周りに相談すると、
シングルの気持ちを理解してもらえなかった..
「甘い、もっと頑張れ」と言われた..
ということが起きます。
そのため、オススメは「同じシングルマザーの仲間に不安を聞いてもらうこと」。
相手もシンママであれば、同じ苦労を経験している者同士、悩みを理解してもらえますし、何より「不安なのは自分だけじゃないんだ」と安心できます。
とはいえ、
周りにシンママの友達がいない..
というシングルマザーも多いかと思います。
そんな方にオススメなのが、シングルマザー専用のコミュニティアプリ「Shin-mama friends」。
私たちReReが運営しているアプリで、登録できるのは「シングルマザー」と「これからシングルマザーになる方」のみです。
気軽に話せるシンママの友だちが見つかったり、母子家庭での悩みを掲示板からママたちに相談することもできます。
アプリは無料で使えるので、気になった方は詳細をまとめたこちらの記事をどうぞ。
≫ シンママの友だちが見つかるコミュニティアプリあります【無料】
②もらえる手当・養育費は全て受け取る
相談できる仲間が見つかって不安が少し和らいだら、次は生活にちょっとした余裕をプラスできるよう、今もらっている手当以外に受け取れるものがないか確認しましょう。
シングルマザーの手当で有名なものは「児童手当」「児童扶養手当」ですが、ほかにも母子家庭が利用できる手当・支援制度はまだまだあります。
例えば、こちら。
- 住宅手当
- 医療費助成
- 水道料金
- 公正証書等作成促進補助金
住宅手当
シングルマザーの家賃を負担してくれる、自治体のひとり親向け支援制度。
所得制限・細かな条件があったり、制度がない自治体もありますが、負担金額の相場は毎月5,000〜15,000円と、家計が不安なシングルマザーにはかなり助かります。
「知らなかった」という方は、まずはお住まいの地域に制度がある or ない だけでも確認してみましょう。
≫ 参考:シングルマザーの住宅手当について【すぐ簡単に申請できる】
医療費助成
シングルマザーの病院代・お薬代を、自治体が負担してくれる制度です。
自治体によって負担金額・条件は異なりますが、東京都だと、シングルマザーの負担は1割でOK。
子供の病気などで病院に行く機会はかなり多いはずなので、制度を活用してる・してないで、将来的に手元に残るお金は大きく変わってきます。
「家計が不安だけど、医療費助成は利用してなかった」というシングルマザーは、今すぐお住まいの自治体のホームページを確認してみましょう。
参考:東京都福祉保健局 ひとり親家庭等医療費助成制度(マル親)
水道料金の減免
地域によって制度のある・なしはありますが、児童扶養手当を受けているシングルマザーは水道料金の負担も減らすことができます。
例えば、東京都なら1ヶ月18㎥までの水道が無料に。
18㎥というと、平均的な水道使用量が
- 2人暮らし:約16㎥
- 3人暮らし:約20㎥
なので、節水すれば水道代をタダにできます。お金の不安があるシングルマザーは、お住いの水道局に確認をぜひ。
参考:東京都水道局「水道料金・下水道料金の減免のご案内」・もっと知りたい「水道」のこと
ほかにもシングルマザー向けの手当・支援制度を知りたい方は、「シングルマザーがお金がない時に助かる16の手当・支援制度」もどうぞ。
公正証書等作成促進補助金
シングルマザーが確実に養育費を受け取るための制度。とある法改正がベースになっているので、まずそれを解説します。
2020年4月1日より改正民事執行法が施行され、相手の給料・財産を差し押さえて養育費を回収する「強制執行」が格段にしやすくなりました。
ただし、この強制執行を行うためには「債務名義」といわれる、養育費の請求書が必要です。
この債務名義、離婚したときに元夫と作っていればいいのですが、そうでないと公証人 (法律実務を長く経験した人) に公証役場で作成してもらう必要があります。もちろん、費用も発生。
そこで、
え、強制執行して養育費を確実に受け取りたいけど、債務名義なんて作ってないよ..
というシングルマザーを助けてくれるのが、最初にご紹介した「公正証書等作成促進補助金」です。
この制度を利用すると、
- 債務名義(公正証書)の作成
- 家庭裁判所での調停費用 (相手が債務名義の作成に応じてくれなかった場合)
にかかった費用を自治体が負担してくれます。
つまり、少しの手間だけで、ほぼ無料で元夫から確実に養育費を受け取れるようになります。
参考:大阪市 公正証書等作成促進補助金
そして、最近になり、この公正証書等作成促進補助金を設ける自治体が続々と増えてきているんです。
横浜市・横須賀市・さいたま市・宇都宮市・船橋市・千葉市・板橋区・葛飾区・湖南市・野洲市・豊中市・吹田市・大阪狭山市・東大阪市・大阪市・神戸市・札幌市・名古屋市・豊橋市・和歌山市・高松市・徳島市・北九州市・宮崎市 など
お住まいの地域でも補助金があるかどうか、ぜひ確認してみてください。
ただ、中には
私の住んでる地域には補助金なかったんだけど..
というケースもあるかと。
ただ、そんな場合でも、お金がかけて債務名義を作りに動きましょう。
最初に数万円かかったとしても、結局あとで年間に数十万という養育費を何年にもわたって受け取れます。家計が苦しいシングルマザーには、メリットしかありません。
シングルマザーのお金の不安は、「養育費の未払い」が大きな要因となっているのは事実。今回の法改正を積極的に活用し、養育費は確実に受け取っておきましょう。
③良いアドバイスを受け、収入UPに取り組む
不安を吐き出せる仲間が見つかり、手当・養育費も受け取って「精神的・経済的に少し楽になれたな」と思えたら、いざ収入UPに取り組みましょう。
どんなに素晴らしい仲間もお金をくれることはないですし、手当・養育費にも終わりがきます。なので、シングルマザーの不安を根本的に解決するには、収入UPはマスト。
とはいえ、
自分に収入UPができるのか、自信ない..
転職したいけど、理解ある会社が見つからない..
というシングルマザーの方も多いかと思います。
そんな方は、シングルマザーの支援団体が行っている就業サポートを頼ってみましょう。
シングルマザーが収入UPを目指すとき、「良いアドバイスを受けながら取り組む」のがとても重要。
なぜなら、大半の働くママへの就業アドバイスは「夫がいること」が前提となっているからです。その点、シングルマザーの支援団体なら、母子家庭の状況を踏まえた上でサポートしてくれます。
≫ 参考:シングルマザーの支援団体10選【活動内容・場所・料金など】
不安の解決も、まずは小さな一歩から
いろいろご紹介してきましたが、なんだかんだ一番大切なのは、最初の「不安を吐き出すこと」です。
不安を人に相談して、
自分には無理かも
と思っていた気持ちが
なんか、頑張れるかも
という気持ちに変われたシングルマザーはたくさんいます。
シングルマザーの支援団体ではなくても、身近に信頼できる人がいたら、まずはその人に不安を聞いてもらうことから始めてみましょう。
それが必ず、シングルマザーの不安を解消するための第一歩になりますので。