日本でステップファミリーの支援を行っている貴重なサポート機関を3つ紹介!

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このブログでは、ステップファミリーの支援を行っている、日本のサポート機関を3つご紹介していきます。

日本でステップファミリーを支援している機関はほとんどなく、その中でも数少ない支援団体となっているので、とても貴重です

このブログを特に読んでほしい方
  • 現在ステップファミリーで悩み、不満を抱えている方
  • 子連れ再婚を検討しているが、ステップファミリーでの生活が不安の方
  • 継子を可愛いと思えず、子育てのカウンセリングに行ったけど「母親として愛を持ちましょう」としか言われなかった
  • ステップファミリーを支援したい方

≫ 参考:ステップファミリーを知るための完全マップ【言葉の意味〜崩壊を防ぐ対策まで:7記事で解説】
 

日本でステップファミリーの支援が少ないのはなぜ?

アメリカやヨーロッパでは、ステップファミリーのサポート体制や支援団体はたくさんありますが、日本ではステップファミリーの支援機関はほとんどありません。なぜでしょうか?

まず、「ステップファミリー」という言葉の認知率の低さがあります。欧米では広く一般的に知られているのに対し、日本では12%の人しかステップファミリーという言葉を知りません。

言葉が知られていないから、ステップファミリーの内情・支援に関する情報発信も少ないです。

ステップファミリーで起こりやすい問題や、それに対する対処法も、教育支援を受けたり、メディアで取り上げられることも少ないので、普段の生活で知る機会がほとんどありません

情報が少ないので、ステップファミリー予備軍であるシンママ・シンパパの人も、

  • 想定される問題をよく知らないまま再婚
            ↓
  • ステップファミリー生活で様々な壁にぶつかる
            ↓
  • 有益なアドバイスをくれる人や支援団体がいない
            ↓
  • どうにもならず、離婚を選択してしまう

ということが、多くなってしまいます。日本の離婚率が35%であるのに対し、再婚者の離婚率となると50%にまで上がってしまうのも、ステップファミリーに対する支援の少なさが1つの要因と言えます。

最悪のケースでは、ステップファミリーの生活の中で、継親が連れ子に対して腹を立て虐待してしまう、という事件も実際に起きています。

海外の調査研究でも、ステップファミリーで連れ子に虐待するケースは、一般的な家庭と比べても圧倒的に多いということがわかっています。

◆子どもの虐待件数 実親同士・ステップファミリー比較

子どもの年齢0~4歳5~9歳10~16歳
両親とも実親の虐待0.2人0.2人0.3人
実親と義理親の虐待15人5.2人5人

出典:カナダの児童養護協会からオンタリオ週ハミルトン市役所に報告された、1000人あたりの子どもの虐待数(1983年)

日本でも子どもへの虐待というニュースはよく聞きますが、悲しいかな、その多くがステップファミリーという、血の繋がりのない家族関係で起きたものです。

このような最悪のケースを招かないためにも、問題や悩みを抱える前に「ステップファミリーに関するサポートを受けれる支援団体を事前に知っておく」ということが、とても大切になります。

さらに言えば、ステップファミリーの支援団体を知っておくのは何も当事者だけでなく、周囲の人たちもサポート・配慮ができるように知っておいたほうが良いです。

今日はそのステップファミリーに関する支援団体を、3つご紹介していきます。自分が当事者でなくても、周りにステップファミリーの方がいたら、こういった支援団体があるということを、ぜひ知らせてほしいと思います。

 

ステップファミリーの支援団体① NPO法人 M-STEP

NPO法人 M-STEPは、2014年に設立された、ステップファミリーの支援を行う非営利団体です。

団体概要
会員数:全国100人
設立年月日:2014年4月東京都認証 2015年12月~千葉県認証
理事:5名 監事:1名
理事:新川てるえ 平田えり 室田真由見 石原幸子
アドバイザー:安藤哲也(NPO法人ファザーリングジャパン
住所: 〒277-0803
柏市小青田2-2-6ピアチェーレⅠ-105
電話番号/FAX: 050-5576-3513」

M-STEP ホームページ

ステップファミリー支援のきっかけ

M-STEPの理事長である新川てるえさんが、ステップファミリーの支援団体を立ち上げようと思ったきっかけは、ご自身の体験にありました。

新川さんは、2回の子連れ再婚を経験されています。1回目は新川さんが子どもを連れての再婚でした。当時、自分の子どもにストレスを感じる夫を見て「なぜだろう」と思っている程度だっといいます。

しかし、2回目の再婚がとても複雑で、

  • 新川さん:長女(18歳)・長男(12歳)
  •    夫:2歳と13歳の女の子

がいる、お互いに子連れでの再婚でした。実の子がすでに大きくなった後に、再び小さな子どもを育児をしないといけない生活は、思った以上に負担も大きかったそうです。

さらに複雑なのは、13歳の女の子は夫の実の子ではなく、夫の元妻の連れ子だったということです。新川さんにとっても、夫にとっても、血の繋がりがない継子でした。

そんなとても複雑な家庭環境で、13歳の女の子は思春期でもあり、荒れやすい年頃でした。度重なる子どもの反抗的な態度に、新川さんは継子を心から愛せない悩みに直面されたそうです。

そういった経験から、日本の社会における、ステップファミリーへの支援・認知普及の必要性を感じ、NPO法人 M-STEPは立ち上げられました。

ステップファミリー支援内容

無料の電話相談による支援

M-STEPのカウンセラーに、ステップファミリーに関する不安や悩みについて、無料で電話相談ができ、支援を受けることができます。

電話相談は「傾聴による支援」となっているので、誰かに話すことで気持ちを楽にしたい、といったときに有効です。

現在シンママ・シンパパの方で、これからの人生に漠然とした不安を抱えている方や、子持ちの相手との再婚してステップファミリーになることを検討中の方にオススメです。

無料の電話相談
  • カウンセリング日時:毎週木曜 13〜15時
  • カウンセラー:平田えりさん(副理事長)
  • 電話番号:090-3875-8884

ただし、今ステップファミリーで起きている問題についての相談は、通常1回のカウンセリングでは解決しないので、下のオンラインカウンセリングから支援を受けるシステムとなっています。

オンラインカウンセリング支援

M-STEPが長年のステップファミリーの支援活動で培った知見・調査実績をもとに、日本国内ではもっとも専門性の高いカウンセリングを受けることができます。

さらにM-STEPは、「離婚」「ひとり親」のジャンルについても20年以上の支援活動実績があり、有益なアドバイス・支援がもらうことができます

カウンセリングの方法は、対面・電話・メールのほか、Skype・Zoom・LINEビデオを使って、カウンセラーの表情を見ながらの受診が可能です。

また、カウンセリング支援については電話相談とは異なり、有料での支援となっています。それぞれ、相談のジャンル別・カウンセリング方法別に料金が設定されているので、チェックしてみてください。

 

交流会の実施による支援

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M-STEPでは、電話相談・カウンセリング以外のステップファミリーの支援として、当事者同士の交流会も開催しています。

ステップファミリーと、その予備軍であるシンママ・シンパパの方が、1人で悩まず、共感できる多くの仲間を持ち、悩みを話せる場を作ることを目的としています。

ステップファミリーの問題は、周りの人に悩みを打ち明けても「再婚は自分で決めたことでしょ!」と言われてしまいがちであることです。ステップファミリーの内情が、初婚の家庭とは全く異なることが、世間一般に認識されていないことが要因です。

そうなると「悩みを理解してもらえず、支援も受けれないなら」と、誰にも抱えている問題を話さず、さらにはステップファミリーであることも明かさないまま、孤独に育児を頑張るステップファミリーの方が日本にはたくさんいます。

そういったときに、同じ仲間がいて、気軽にステップファミリーでの生活の相談・悩みを打ち明けれる場があるだけで、気持ちがグッと楽になります。ステップファミリーで育児を頑張る方の、社会的孤立・精神的孤立を防ぐためにも大切です。

今のところ、エリアは限られた場所での開催となっていますが、近くにいる方はぜひ参加を検討してみてください。

M-STEP 交流会
  • 開催日時:不定期(ブログ等で告知)
  • 開催場所:東京・千葉・静岡・鹿児島・香川・福島・石川
  • 参加費用:1,000円〜3,000円
  • 参加資格:M-STEP会員(個人:年会費3,000円)
         ※非会員も1回のみ お試し参加可能

 

ステップファミリー支援者の養成

M-STEPでは、ステップファミリー・シンママ・シンパパへの直接の支援のほか、ステップファミリーへの間接的な支援として、教育関係者への支援者養成講座も実施しています。

家庭に関わる教育者が、ステップファミリー当事者へより良い支援・配慮が行えるよう、講座テキストとDVDが販売されています。

ステップファミリーの内情・悩みは、初婚家庭は全く異なります。それゆえ、周囲の支援方法も初婚家庭とは違ったサポートが必要になります。

周囲の方は、あまり知られていないステップファミリーの内情をしっかりと理解した上で、支援を行っていくことが大切です。特に教育関係者の方は、ぜひチェックしてみてください。

ステップファミリーに関する講演会支援

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「テキストやDVDだけでなく、直接ステップファミリーに関する講演を行ってほしい!」という場合は、講師派遣を依頼することができます。

M-STEP 講演会テーマ
  • シンママ・シンパパの再婚支援
  • 子育て支援
  • ステップファミリー支援
  • ステップファミリーへのカウンセリング

地域のワークショップとして講演会を実施したり、企業の福利厚生としての、教育講座・大学生向けのキャリア教育講座としても活用できます。

地域で家庭問題に関する支援を行っている方は、ぜひ検討してみてください。

ステップファミリーの支援団体② 非営利団体 SAJ

SAJ(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン)も、日本で数少ないステップファミリーの支援団体です。2001年から活動しており、日本ではもっとも長くステップファミリーの支援活動を行っている団体です。

専門性の高さが特徴

SAJは一番長く活動している団体ということで、ステップファミリーの支援に関しては、豊富な経験・知見・調査実績・高い専門性を持ち合わせています。

これまでネットを通じて、全国各地にいるステップファミリーとのネットワークを形成。オンライン上での様々な交流支援を行ってきました。

さらに、SAJではステップファミリー支援の先進国である、アメリカの研究データを活用。それらのデータを用いて、より専門的で洗練されたサポートプログラムを開発し、ステップファミリー・ステップファミリーに関わる人へ提供しています。

日本の中で、ステップファミリー支援の専門性レベルにおいて、SAJの右に出る機関はもしかするとないかもしれません。それだけ高度な支援を受けることができるので、ステップファミリー当事者の方にとっては非常に有益です。

ステップファミリー支援の内容

無料の電話相談による支援

SAJでもM-STEP同様、ステップファミリーに関する無料の電話相談をすることができます。

ステップファミリーでの生活で悩んだり、ステップファミリーになることに不安を感じている方は、高い専門性があるカウンセラーから、無料で支援の言葉をもらえるというのはとても貴重なので、絶対利用したほうが良いです。

SAJ 無料の電話相談
  •  開催日:毎月第2・第4 月曜と金曜
  •   時間:10時~15時
  • 電話番号: 070-5570-3228

 

ステップファミリー支援に関する講演

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SAJでも、ステップファミリー支援についての高度なサポートプログラムが作られており、各地でステップファミリーに関する講演会・セミナーを行っています。

そのトーク内容も、日本での豊富な調査研究・当事者のニーズが反映されたものなので、ステップファミリー支援としての情報の正確性はピカイチです。

ステップファミリーの交流機会の設計

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インターネットなどのオンライン上だけでなく、各地域で対面によるステップファミリー当事者の交流会を、SAJ主催のもと実施しています。

お互いの経験から学び合い、助け合うことができる、日本でのステップファミリー支援としては、数少ない貴重な場を提供してくれています。

ステップファミリーの情報発信・社会への支援呼びかけ

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SAJでは、ステップファミリーの内情や課題がほとんど知られず、配慮や支援体制が整っていない日本の現状に対し、講演会やメディアなどを通じて、数多くの啓蒙活動を行っています。

SAJは、ステップファミリーへの配慮・支援体制が整備された、当事者たちが暮らしやすい社会の実現に向けて、日々活動してくれています。

ステップファミリーの支援団体③ エスクル

ステップファミリーへの直接の支援を行っているわけではありませんが、シンママ・シンパパなど、ひとり親の支援をメインに行っている「エスクル」という一般社団法人があります。

エスクルという名前には、

  • エス:シングル家庭・支援者(Supporter)・理解者(Sympathizer)などの頭文字「S」
  • クル:クルー(助け合える仲間)

「エス(シンママ・シンパパ・支援者・理解者)が集まって、クルー(助け合える仲間)になる」という意味が、エスクルの名前には込められています。

【活動内容】
・ひとり親の交流の場の提供、継続的な関係構築
・お子様の交流、遊び場の提供
・地方自治体との連携、ひとり親の生活向上における国・行政への政策提言
・子供用品の融通や制度支援などひとり親の生活面のサポート
・婚活・パートナー作りの支援
・その他、ひとり親の支援に関する活動

エスクル HP

 

ステップファミリーをする希望の方の出会いをサポート

エスクルでは、ひとり親を孤独から守り、交流・相談の場作りをメインの活動としながら、将来的なステップファミリーを希望するシンママ・シンパパの出会い・婚活支援なども行っています。

エスクルは、ステップファミリーを目指すシングルの方が、子連れであることへの良き理解者と出会えるよう、出会い作りを支援。さらに、ステップファミリーを目指す方に、子供を含めた関係構築の支援もしています。

その「ステップファミリーを目指す方々の出会いの場」としても開催している、エスクルのイベントでは、ほとんどの方が子連れで参加しています。

サークル活動を通じて、子供たちは楽しみながら、親にとっては無理なく各々の相性確認や関係構築などを、エスクルが自然な形でサポート支援してくれます。

エスクルのように、ステップファミリーを目指す方に、子連れOKの出会いの場を支援・提供していくれているところは限られているので、とても貴重です。

現在は東京・大阪・名古屋を中心に開催されています。今後は開催エリアを拡大する予定もあるそうなので、将来的なステップファミリーを考えているシンママ・シンパパの方は、ぜひチェックしてみてください。

ステップファミリーの支援団体があることを知ろう&伝えよう

以上、日本の数少ないステップファミリーの支援団体をまとめてきました。

これらのステップファミリー支援団体が提供している、交流の場・相談の機会・専門的な情報というのは、普段の生活・一般メディアを通じては、今の日本ではほとんど得られない、ともて貴重なものとなっています。

今日本の子連れ再婚において一番問題である点は、ステップファミリーについて悩んだときに、「適切なアドバイス支援ができる人が身近にいない」ということです。

そのため、いつでもきちんとした支援を受けれるステップファミリーの専門機関がある、ということを知っておくだけでも重要です。

さらに現在ステップファミリーとして暮らしているという方は、ステップファミリーの支援団体が開催している、各地域での交流会に参加してみて、いつでも相談・話ができる仲間を見つけてみてください。

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