ステップファミリーとは 子連れ再婚の現状・うまくいくコツを解説

皆さんは、欧米では一般的に知られている「ステップファミリー」という言葉をご存知でしょうか?

いや、初めて聞いたなあ

という方がいても、それはごく普通のことです。

なぜなら、厚生労働省の発表によると、日本でステップファミリーという言葉を知っている人は、わずか12%しかいないからです。
 

ステップファミリーとは、再婚や事実婚などによって、血縁関係のない親子がいる家族のことをいいます。日本でよく言われる「子連れ再婚」も、ステップファミリーの1つです。

ステップファミリーでは、血縁関係のない親・子どもに対して、ストレスを抱えてしまうことが多くあります。

アメリカやヨーロッパではよく社会問題として取り上げられることもあり、ステップファミリーを支援するための団体やサポート体制も多く整っています。

しかし、日本では認知率自体の低さもあり、ステップファミリーに関する情報・支援団体・サポート体制は、欧米に比べるとまだまだ不足していると言われています。

今回はそんなステップファミリーについて、今の日本における現状・みんなが悩んでいること・日本で相談できる団体など、いろいろと紹介していきたいと思います。

ステップファミリーが抱えている問題への理解が深まったり、これからステップファミリーになるべきか迷っているシングルマザー・シングルファザーの方へも、お役立ちできると思います。
 

ステップファミリーとは

ステップファミリーの定義とは

ステップファミリーとは

結婚・再婚・事実婚によって、血縁関係のない親子関係が生まれた家族のこと、また、そういった関係を構築していく段階(ステップ)のこと。「ステップ」=「継ぐ」という意味もある

ステップファミリーは「うまくいかない」と言われることが多いです。血の繋がっていない家族関係に対して、親側も子ども側もストレスを抱えやすいからです。

また、ステップファミリーは、一方の親は子どもと血が繋がっていて、もう一方の親は血が繋がっていないという状況です。

夫婦間で教育方針が違ったり、子どもと血が繋がっていないパートナーに対し、子どもへの愛情のかけ方に不満を覚えるケースも多くあり、夫婦関係が悪くなりやすいことも挙げられます。
 

ステップファミリーが要因?再婚者の離婚率は50%!

現在の日本は「結婚する3組に1組は離婚する」時代と言われていて、離婚率は35%もあるとされています。

また、「結婚する4組に1組はどちらかが再婚」というデータも、厚生労働省の調査からわかっています。それだけ、離婚や再婚は珍しいことではなくなってきています。

さらに、「再婚をする人は初婚の人よりも、その後に離婚をする確率が高い」ということもデータでわかっています。

2012年にアメリカで発行された「Psychology Today」という雑誌によると、再婚した夫婦は67%の確率でその後離婚、さらに再々婚した夫婦は75%もの確率で離婚しているとのことです。

当然、日本よりも離婚する人の割合が多いアメリカのデータということもありますが、日本では再婚した夫婦のおよそ半分の50%が、再々婚の夫婦では70%が、その後離婚に至っていると言われています。

日本の離婚率
  •  初婚の離婚率:35%
  •  再婚の離婚率:50%
  • 再々婚の離婚率:75%

 
なぜ、再婚者の離婚率は初婚の人たちよりも高くなるのでしょうか?

よく言われることが「離婚に対するハードルが低くなっている」ということがあります。

再婚者の離婚でよく言われること
  • 1度離婚したから、2度目も躊躇しなくなるんだろう
  • バツ1もバツ2も、戸籍上は同じ「離婚歴あり」だから、離婚に対する不安が少ないんだろう

ただ、私は少し疑問に思います

もちろん、本当に心理的ハードルが低くなって離婚する人や、そもそも結婚自体が向いていなかった、という人もいるでしょう。

しかし、私自身も離婚を経験していますが、離婚というものは結婚の何倍ものパワーが必要になります。

不安・喪失感・虚無感、人によって程度は違えど、こういった負の感情に耐えて、新しい生活へと目を向けて進んでいかなければいけません。

なので、そういった経験を離婚で経ている人なら、

  • 次の結婚は失敗しないようにしよう
  • 初婚で学んだことを再婚に活かそう
  • 前回のように勢いだけで決めるのではなく、本当にうまくいくか考えて決めよう

と思って再婚する人がほとんどだと思います。

そういった意味で再婚は、初婚で失敗したことから学びや気づきを得て、新しい生活を始めていくことができるので、「初婚よりもうまくパートナーとの関係を保ちやすい」ということも多いはずです。

離婚に対する心理的ハードルが下がっただけで、再婚者の離婚率が大きく上がるとは思えません。では、いったい何が本当の原因なのか?

初婚と再婚の大きな違いは、血の繋がっていない親子関係である「ステップファミリー」が生まれるケースが格段に多いということです。

子なしのバツイチ同士が再婚するケースは違いますが、シングルマザーが初婚男性と再婚したり、お互いに子連れ再婚するケースは、再婚の中ではよくあることです。

なので、ステップファミリーで起きる問題が、再婚者の離婚率が上げてしまっている最大の原因ではないかと考えられます。
≫ 参考:ステップファミリーの離婚率はなぜ高い?【逆にしたほうがいい場合もあります】
 

ステップファミリーが抱える悩み・問題

ステップファミリーは、大きく分けて下の3つの家族パターンがあります。

ステップファミリーの家族構成
  1. 男性(子なし)&女性(子あり
  2. 男性(子あり)&女性(子なし)
  3. 男性(子あり)&女性(子あり

この中でもっとも多いのは、1.の「男性(子なし)&女性(子あり)」というパターンです。日本ではシングルファザーよりもシングルマザーの方が圧倒的に多いので、必然的にそうなります。

このとき、男性は初婚の場合もあれば、再婚の場合もあります。

男性は、前の奥さんとの間に子どもがいて再婚する場合でも

養育費は払っているけど、前の子どもとは一緒には住んでいない

というケースが多いからです。

そのため、結果的に「男性側は自分1人」&「女性側が子連れ」という形で、家族がスタートしていくパターンが1番多くなります。

そして、ステップファミリーで関係がもっとも上手くいきやすいのも、この「男性(子なし)&女性(子あり)」のパターンだと言われています。
 

ちなみに、ステップファミリーでは、血の繋がっていない親子について以下のようにいいます。

ステップファミリーの親子の名称
  • 継親(ままおや):連れ子とは血の繋がっていない親のこと
  • 継父(けいふ) :連れ子とは血の繋がっていない夫のこと
  • 継母(けいぼ) :連れ子とは血の繋がっていない妻のこと
  • 継子(けいし) :継親とは血の繋がっていない子供のこと

 

最も多い悩みは、継父と連れ子の関係性

日本で1番多いステップファミリーの形は、男性(子なし)&女性(子あり)のパターンです。そのため、ステップファミリーにおいて1番多い悩み・問題は、継父と連れ子の関係性になります。

継父と連れ子との関係で、ステップファミリーの方々がよく悩んでいることが

連れ子が懐いてくれない

ということです。

この場合、連れ子の心情について考えてみる必要があります。

連れ子は、物心がわかる年頃であれば、ステップファミリーがスタートする時点で、両親の離婚、もしくは実の親との死別によって、すでに心に大きな傷を負っていることがあります。

また、子供は両親が離婚しても

いつかお父さんとお母さんが仲直りして、またみんなで暮らせる日がこないかな

と、少なからず希望を持っていたりします。

しかしそこへ、急に新しい父親がやってくると、その見知らぬ大人の男と暮らさないといけないことへの不安・息苦しさから、さらに精神的ストレスを受けることになります。

そして、その知らない男と仲良くする実の母親に対して、裏切りの思いや、怒りの感情が溢れ出てきたりもします。

加えて、子供が中学生などの思春期であれば、母親が実の父親以外の男と男女の関係になったことに対し、嫌悪感や軽蔑を感じることもあります
 

「子供が懐いてくれない」という悩み以外では

連れ子にどう接していいかわからない

というものも、あります。

なぜなら、継親にとっては、連れ子の「性格・嗜好性・成長度合い」をちゃんと把握できていない状態から親子関係がスタートしていくことになるからです。

そうなると、生まれた時から一緒にいる実の母親(妻)とでは子育ての感覚も違い、戸惑いがどうしても出てきてしまいます。
 

「良い父親になろう」という思いと、現実のギャップ

ステップファミリーで、継父の多くは

たとえ血は繋がっていなくても、好きな女性の子供だから、良い父親になろう

と、頑張ります。

しかし、自ら積極的にコミュニケーションを取ろうとしても、連れ子に嫌がられたり、心を開いてくれなかったりするケースも多々あります

なぜなら、ステップファミリーが形成される時点で、すでに連れ子は心のダメージを負っている場合があるからです。

また、血の繋がりがない親からしつけられると、疎ましく感じやすいです。思春期であれば、実の親にもうっとおしさを感じるようになりますし、それが血の繋がっていない親なら、なおさらです。
 

こうして、「自分は頑張っているのに、連れ子が懐いてくれない」という状況が繰り返されることで、継父も苛立ちやストレスを覚えていってしまいます。

そして最終的には、

この連れ子とは俺は根本的に合わない
もう嫌いかも

と、コミュニケーションを諦めてしまうことになりがちです。

そうなると、実の母親である妻側も、

夫が自分の子供との時間を取ってくれようとしない
愛情が不足している

と、夫婦間でも不満が生まれやすくなります。

そして、妻がそれを継父へ不満として「もっと子供の子育てに協力して!」というふうに言ってしまうと

お前のしつけ・教育がなっていないからだ!

喧嘩になりやすく、それで関係が悪化して「離婚」を選択してしまう、という夫婦も多くいます。

では、どうすれば幸せなステップファミリーを築くことができるのでしょうか?
 

ステップファミリーでは、お互いの感情を認めることが大切

ステップファミリーで家族の絆を深めるために大切なことは、「子どもと自分、両方の感情を素直に認めてあげること」です。

え、どういうこと?

と一瞬思いますよね。

多くのメディアではよく、「子どもの気持ちを第一優先に!」と勧めているところがあります。もちろん、子どもの気持ちは絶対に大切にしないといけません。

しかし、親である自分の感情を押し殺してまで、「連れ子のために尽くそう!」とまでは頑張らなくてもいいんです

  • 連れ子が懐かなくて、イライラする
  • 血の繋がっていない子どもなんて、正直可愛くない

ステップファミリーの親子関係の中では、こう思ってしまうことも多々あります。実際、多くの継父・継母はそのように感じた経験があると言います。

けど、本音では「連れ子が可愛くない」と思っていても、それを恥じたり、自分を責めたりする必要はありません。そうでないと、逆にストレスを溜めてしまい、それが連れ子への態度に現れてしまうんです。

そこでもし、連れ子が可愛くないと感じてしまったら、下のステップを踏んでみましょう。

  1. まずは、自分の感じていることを認めてあげましょう
    血の繋がらない子どもが可愛くないというのは、生物学的にも仕方のないこと。そう思えてくると、少し冷静に今の状況を見ることができます。
              ↓
  2. 次に、子どもの感情に目を向けてあげましょう
    確かに心の中では連れ子は可愛くないと思っていても、ステップファミリーの中で父親は継父だけです。子どもに父親として接し、成長を促すことができるのも継父だけです。

このように、まずは自分の感情を認めてあげることで、人は冷静に今の状況を見ることができます。

これは瞑想の世界でも大切にされている考え方で、そうすると、次第に連れ子の感情にも落ち着いて目を向けてあげることができます。

連れ子自身も、悩んでいます。実の両親だけで暮らせなくなったことで、心にショックを受けています。まだまだ未熟な年齢であり、精神的なストレスは大人の何倍も感じています。

そういった連れ子の感情に目を向けてあげることができれば、接し方も少し柔らかになることができます。

たとえ、連れ子が懐いてくれなくても、

  • この子も大変な思いをしているんだ。きっと、実の父親がいいいんだろう
              ↓
  • けど、この子の今の父親は自分。今は嫌われていても、向き合ってあげてコミュニケーションをとってあげよう

と思えてくるはずです。

ステップファミリーで大切なのは、頑張りすぎず、過度に期待せず、ありままの状況や感情を受け入れて冷静になること。そして、ゆっくりと子供と向き合っていくことです。
≫ 参考:ステップファミリーで、子供の気持ちに寄り添うために大切な5つのこと
 

ステップファミリーがうまくいくコツ

① 子どもを叱るときは実親から

ステップファミリーでの子どもに対するアンケート調査では、

継親から怒られるのが嫌だった

実の親でもない人から叱られたくなんかない

という声がとても多いそうです。こういった声に対し、「誰が面倒を見てやっているんだ!」と感じることもあるかもしれません。

ただし、子供も親の都合で、一般的ではない暮らしをしていることも理解してあげましょう。そのような環境で、実の親ではない継親から怒られるというのは、確かにストレスのかかることなのです。

そういったとき、子供に対して怒る・叱る役目は実の親に任せるというのは良い方法です。実際、ステップファミリーについて詳しいアドバイザーからも、オススメされている方法です。

具体期には、こうです。

  • 連れ子を叱りたくなったら、一呼吸おく
          ↓
  • 実の親であるパートナーを経由して叱ってもらう
          ↓
  • 継親は褒めて、支えてあげる役に徹する

こうすることで、連れ子も、継親がそばで優しく支えてくれたことに感謝の気持ちを持てて、信頼関係もグッと増します
 

② お父さん・お母さんと呼ばなくていい

ステップファミリーにおいて、連れ子の継父・継母への呼び名に関する悩み・問題は多くの人が抱えています。こちらもステップファミリーの家庭環境で育った子どもへのアンケートを見ると、

実の親でない人を、パパ・ママと呼ぶのが嫌だった

実の親から「継親をお父さんと呼びなさい」と言われたことが、すごく違和感だった

という意見が非常に多くあります。

連れ子の気持ちを考えてあげると、継親のことを「お父さん・お母さんと呼びなさい」と強制することは良くありません。

強制的に呼ばせると、離れ離れになった実の親への寂しさ・喪失感がより一層増して、それが精神的な負担へと繋がってしまいます

そこでオススメなのが、ニックネームで呼んでもらう方法です。うまくいっているステップファミリーほど、よくニックネームで継親のことを呼んでもらうようなんです。

何も、「お父さん」「お母さん」と呼ぶことがだけが、家族の形というわけではありません。

「お父さん」「お母さん」でなくても、ニックネームで呼んでもらえるのであれば、きちんとコミュニケーションが取れている証拠です。

より良いステップファミリーを築くためには、これまで認識してきた「家族という考え方の枠」を、より広く持つことが大切です。何なら「家族になろう」ということもあまり意識する必要はありません。

相手への尊重と、血のつながりにかかわらず「一つ屋根の下で暮らしていくチームとして連携していこう」という気持ちが持てれば、ステップファミリーは必ずうまくいきます。
 

③ 実の親にも会いやすい環境を

日本では、離婚の際に子供がいた場合は、どちらかが親権を獲得し、親権を得ることができなかった親は、面会交流という形で子供と合うことになります。

しかし、多くの場合、面会交流で親権を持たない親と子供が会えるのは、月1回と少ないです。

また、親同士の関係が悪く、「元夫・元妻とはもう会いたくないから」と親の感情だけで面会交流をしないケースも多々あります

さらに、親権を持つ親がステップファミリーになると、親権を持たない親からもらっていた養育費が減額・免除される場合があるのですが、そうなると

もう養育費ももらってないし、別れた夫(妻)には子供を会わせたくない

と、親都合で勝手に決めてしまうケースもよくあります。

もし、離れて暮らす親と会うことを子供が嫌がるなら別ですが、そうでないなら、できるだけ別れた夫(妻)とも子供が会える時間を取ってあげるようにしましょう。

離婚や再婚は親の都合ですし、実の親と自由に会えることは子どもにとっての権利です。

欧米では、離婚してからお互い別々のステップファミリーになっても、子どもは父親と母親に平等に会えるようにしているケースがほとんどです。

再婚しても、元夫と元妻は家族ぐるみで付き合っているケースが多く、「いつでもお父さん・お母さんに会える」という方が、子どもにも安心感と成長に良い影響を与えます。

最近では、俳優の窪塚洋介さんが、前の奥さんとの子供の誕生日を、前の奥さん・今の奥さん・今の奥さんとの子供と、みんなで祝ったことがインスタグラムで話題となりました。
 

 
窪塚洋介さんは、元妻との子供を、現在は自分が再婚した家族と一緒に育てています。それでも、元妻との交流を断絶するようなことはせず、家族ぐるみの付き合いを続けています。

インタビューでも、こう述べられています。

窪塚洋介さん

いろんなこと言う人はいるけど、でも別に誰に見せるための家族でもないわけで、自分たちが幸せを感じ、自分たちが必要で寄り添って一緒にいることが幸せだし、うれしいこと

 

窪塚洋介さんの家族は、日本というステップファミリーが浸透していない社会の中で、家族の自由なあり方を体現する一つのロールモデルといえます。素敵ですよね。
≫ 参考:ステップファミリーの男性芸能人3名【家族の絆の作り方を学べる】
 

ステップファミリーでのもう一つの悩み:セメントベビー

ステップファミリーでは、セメントベビーに関する悩みもとても多くの人が抱えています。

セメントベビーとは、ステップファミリーの中で新たに生まれてくる赤ちゃんのことです。連れ子が片親と血が繋がっているのに対し、セメントベビーは両方の親と血が繋がっています。

ステップファミリーにセメントベビーが加わると

  • 血の繋がっていない子ども
  • 血の繋がっている子ども

の、両方と暮らしていくことになるので、生活もガラッと変わります

特に、継親と連れ子の関係性は大きく変わります。どうしても、連れ子よりも自分と血の繋がった子どもの方が可愛く思えてしまうのです
 

セメントベビーに関する悩み

セメントベビーを持つ親の悩み

セメントベビーが生まれてから、連れ子のことが可愛くなくなってしまった。
話しかけられるだけで、嫌悪感も感じるようになった…

継父である夫は、自分の連れ子とも仲良くしてくれたが、セメントベビーが生まれてからは、態度が急変してしまった。

連れ子には厳しく接するのに対し、自分と血の繋がっているセメントベビーは明らかに甘やかすようになって、夫への不信感がとても高まった…

やはり、セメントベビーが生まれると、連れ子との愛情格差という悩み・問題はどうしても発生してしまうようです。

セメントベビーを持つ前の親の悩み

セメントベビーについては、赤ちゃんを産む前からも、感情の変化や周囲からの反対による葛藤・不安・悩みの声が多くあります。

周囲から「連れ子が可哀想だ」とセメントベビーを持つことに反対される…

セメントベビーが生まれた後、血の繋がっていない連れ子を愛せるのか心配…

 

セメントベビーに対する連れ子の悩み

もちろん親だけでなく、連れ子もセメントベビーが生まれることへの不安・複雑な感情を持っています。

血の繋がっていない自分は愛されないんじゃないかな

もう私はどうでもいいと思われるのかな

 
これらのように、ステップファミリーでセメントベビーが生まれたら、実の親・継親・連れ子それぞれが悩みをかかえます。実際、「セメントベビーはステップファミリーを壊す」とも言われているくらいです。

しかし、多くのステップファミリーでは、親は自分たちの子供を持ちたいと希望します。では、どうすればセメントベビーをもってからも、幸せなステップファミリーを築くことができるのでしょうか?
 

セメントベビーが生まれても、うまく暮らしていくコツ

①連れ子と関係ができてから

ステップファミリーでセメントベビーを持つ場合、連れ子に対する配慮は絶対に必要です。もちろん母親の出産年齢のこともありますが、セメントベビーを持つことに焦りは禁物です。

ステップファミリーの初期段階では少なからず、連れ子は継親に対して「自分の親を奪った人」という、恨みのような気持ちがあります。

そんな中でセメントベビーが生まれてきたら、「自分の親を奪った」という気持ちをさらに強めてしまいかねません。

ただ、そういった気持ちは、継親と連れ子が少しづつコミュニケーションが取れるようになってくると、次第に薄まっていきます。

そして、継親と連れ子の関係がある程度できていると、ステップファミリーはセメントベビーを持っても崩壊しにくくなります

もともと、セメントベビーの「セメント」には「絆を強くする」という意味合いがあります。

しかし、実際には

すでにステップファミリーの中に良好な関係ができているからこそ、セメントベビーが加わることでより一層家族の絆が強くなっていく

ということが言えると思います。
 

②連れ子の気持ちも聞く

連れ子に何も言わずにセメントベビーを持ってしまうと、ただでさえ疎外感・寂しさを感じやすい環境にいるのに、さらに精神的な追い込みをかけてしまいかねません。

ステップファミリーで大切なのは、連携しているという一体感です。再婚・セメントベビーを持つかどうかのような家族内の重大な決定ごとは、必ず連れ子の意見も聞いてあげるようにしましょう。

もちろん、セメントベビーについて「兄弟はいらない!」と反対されることもあるかもしれません。そうなったら、なぜ兄弟がほしくないのかを聞いてみるのも良いです

不安に思っていることを聞いてあげることにより、連れ子の気持ちを和らげることができますし、ステップファミリー内でできる対策を一緒に考えることもできます。
 

③生まれた後も、常に連れ子のフォローを

ステップファミリーでセメントベビーを持った後は、連れ子へのフォローが特に重要です。

もちろん、セメントベビーが生まれてしまうと、継親は連れ子よりもセメントベビーの方が可愛く思えてしまいます。しかし、これは本能的に仕方がないことで、多くのステップファミリーで継親が経験することです。

セメントベビーができて、連れ子が可愛く思えなくなってしまっても、決して自分を攻めることなく、その気持ちも認めてあげましょう。そして、次に連れ子の気持ちにも目を向けてあげるんです。

一般の家庭でも下の子供ができれば、上の子供は嫉妬し、不安になります。それが、ステップファミリーの連れ子になるとなおさらです。

ステップファミリーでセメントベビーができると、より大切になるのは夫の連れ子へのフォローです。妻側は、どうしても育児でセメントベビーに付きっきりになってしまうからです。

連れ子の寂しい気持ちを少しでも埋めてあげれるよう、夫が連れ子とコミュニケーションを取り、そばで見守ってあげるようにしましょう。

2人だけで難しければ、祖父・祖母、それ以外のコミュニティーを頼るのも素晴らしい方法です。

 
セメントベビーが生まれて「連れ子との愛情格差」を感じてしまっても、その気持ちを受け入れることができる冷静な心があれば、連れ子の気持ちも冷静に考えてあげることができます。

世間では「セメントベビーはステップファミリーを壊す」と言われていますが、セメントベビーを持っても幸せな家庭を築いているファミリーはたくさんいます

夫婦間のコミュニケーション、連れ子とのコミュニケーションがとれていてれば、セメントベビーを諦める必要は決してないはずです。
≫ 参考:セメントベビーとは?子連れ再婚で子どもを作るときに知っておきたい6つのこと
  

ステップファミリーの支援団体

現状日本では、多くの人が、ステップファミリーでの問題・悩み・不安をかかえています。身近に相談できる人がいれば良いですが、そうでない場合も多々ありますよね。

そんなときにオススメなのが、ステップファミリーの無料相談ができる支援団体です。

まだまだ欧米に比べると、日本のステップファミリーに関するサポート団体・支援体制は少ないのですが、下のNPO法人「M-STEP」「SAJ(Stepfamily Association of Japan)」では、ステップファミリーの悩みや不安について、無料で電話相談することができます
 

ステップファミリーの無料相談窓口①

「NPO法人  M-STEPのミッション」
ひとり親家庭及び子連れ再婚家庭(ステップファミリー)を対象に、当事者及び家族問題支援に従事する人々に、有益な情報と教育事業を提供する。 また、ステップファミリーを代表とする家族形態の多様化による養育問題に係わる支援活動事業を行い、家庭内の問題に対し、親と子のピアサポート目的とした子育てに携わる世代、性別を超えたネットワーク作りを行うことにより、広く公益に寄与することを目的とする。

NPO法人 M-STEPホームページより

 

ステップファミリーの無料相談窓口

SAJは2001年に活動をスタートした、研究情報に基づいたステップファミリー支援情報と教育プログラムの提供をする非営利団体です。

SAJ ホームページより

≫ 参考:日本でステップファミリーの支援を行っている貴重なサポート機関を3つ紹介!
 

ステップファミリーで幸せに暮らしている人は、ちゃんといる

以上、ステップファミリーに関する悩み・日本の現状をまとめてきました。

大変なことも多いステップファミリーですが、家族それぞれがお互いの気持ちを認めてあげて、それに向き合っていくことで、幸せな生活を送っている方々はたくさんいます

このブログが今ステップファミリーとして生活している方、悩みや問題を抱えている方、または子連れ再婚を迷っているシングルマザー・シングルファザーの方にも、お役立ちできれば幸いです。
≫ 参考:ステップファミリーを知るための完全マップ【言葉の意味〜崩壊を防ぐ対策まで:7記事で解説】

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