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ステップファミリーの離婚率はなぜ高い?【逆にしたほうがいい場合も】

ステップファミリーの離婚率はなぜ高い?【逆にしたほうがいい場合もあります】

「ステップファミリーの離婚率は初婚同士の夫婦よりも高い」と言われることがあります。

いったい、なぜなのか?
その要因と、ステップファミリーで離婚しないための対策をご紹介します。

また、

  • 離婚しやすい夫婦の組み合わせ
  • 離婚しやすい子供の状況
  • 逆に離婚したほうが良い状況

もあるので、対処法と合わせて解説します。

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目次

ステップファミリーで離婚しやすい要因

①連れ子と継親の関係が良くない

ステップファミリーで離婚しやすい要因①連れ子と継親の関係が良くない

一番多い離婚理由は、「継親と継子(連れ子)の関係が良くないから」。

継親の気持ち
  • 継子(連れ子)をかわいいと思えない
  • 気を使って安らげる場所がない
  • 仲良くなろうとしているのに、心を開いてくれない
  • 専業主婦で、夫の継子(連れ子)の育児を毎日するのが苦痛

アンケートなどを見ても、継親たちのリアルな苦悩が見えてきます。

実子でも、自分の言うことを聞かないと腹が立つもの。その相手が血の繋がりのない継子(連れ子)となると、「本当にムカつく」「嫌い」という心の声が相次いで聞かれます。

ステップファミリーでは、最初に

血の繋がりはなくても、継子(連れ子)の良い親になろう

好きな人の子供だったら、きっと愛せる

と意気込む人ほど、子供の予想外の反応・反抗的な態度にとまどい、悩んでしまう傾向があります。

なぜなら、子供は特に親が離婚したばかりだと、離別した親への喪失感・虚無感でいっぱいなことが多く、そこへ継親が「私が親だ」という態度で接しても、受け入れることができないから。

そうすると、せっかくステップファミリーで良い親になろうと頑張ったのに、継子(連れ子)が自分を親として見てくれないことに対し、次第に継親も

継子(連れ子)が全然懐いてくれない。辛い..

やっぱり、離婚したほうがいいのかな..

と離婚を考えるようになってしまいます。

②セメントベビーが生まれる→継子との愛情差が発生しやすい

ステップファミリーで離婚しやすい要因②セメントベビーが生まれる→継子との愛情差が発生しやすい

次に、ステップファミリーの離婚要因で多いのが以下のパターン。

  1. セメントベビーが生まれる
       ↓
  2. 継子(連れ子)と実子で感じる愛情差が発生
       ↓
  3. 離婚を考える

継親が、継子(連れ子)とうまく関係ができていて

実の子供が生まれても、継子(連れ子)もこれまでと同じように愛そう

と心に誓っても、実際にセメントベビーが生まれると、ほとんどの人が実の子と継子(連れ子)の、心から湧き出る愛情の差を感じてしまうといいます。

  • セメントベビーが生まれて、継子(連れ子)に嫌悪感を感じてしまうようになった
  • 仲が良かったのに、なんとなくお互い関係がぎこちなくなり、距離を置くようになってしまった

こんな声が、ステップファミリーの方から多く聞かれます。

「もっと平等にしないと」と頑張っても、本能的な愛情の差が縮まることはありません。それどころか、平等に愛情を感じれない自分に対し、かえって余計にストレスを感じてしまいます。

また実親の方も、パートナーがセメントベビーばかり可愛がって、継子(連れ子)とはやり取りしない or 厳しくするといった態度を見て、離婚を考えるようになったり..

セメントベビーの誕生は、ステップファミリーの離婚のきっかけになりやすいと言えます。

≫ 参考:【セメントベビーとは】子連れ再婚で子供を作るときに大切な6つのこと

特に離婚しやすい夫婦の組み合わせ

ステップファミリーで特に離婚しやすい夫婦の組み合わせ

ステップファミリーでは、

  • 子なし夫 × 子あり妻

の夫婦の組み合わせは比較的うまくいきやすいとされています。

逆に、それとは反対に

  • 子あり夫 × 子なし妻
  • 子あり夫 × 子あり妻

では、夫婦は離婚しやすいと言われています。

なぜなら、まだまだ「育児は妻に」と考えている男性が多く、ステップファミリーの生活において、どうしても女性が継子(連れ子)と接する時間が増えてしまうからです。

妻にとっては、今まで経験したことのない育児というストレスが突然のしかかり、さらに相手は血の繋がりのない継子(連れ子)で「実子のような愛情も湧いてこない」という状況。

ステップファミリーで、妻は二重のストレスを抱えてしまい

こんな生活もう無理!

と離婚したくなってしまうのです。 

離婚しやすい連れ子の年齢

ステップファミリーで離婚しやすい連れ子の年齢

ステップファミリーで離婚しやすい条件として、「継子(連れ子)が思春期である」ということも1つあります。

なぜなら、継子の年齢が上がるほど、それだけ元の生活で慣れ親しんだ生活習慣があるので、ステップファミリーになって別の生活リズム・教育方針が加わると、その分反発も起きやすくなるから。

さらに、継子(連れ子)が小学校高学年・中学生の思春期であれば、多感な年ごろで実親に対しても反抗的になるのに、その相手が血のつながりのない継親となると、反発心はさらに強くなります。

思春期の連れ子
  • 継親のものと一緒に洗濯しないで
  • 血のつながりもないのに、親ヅラするなよ
  • なんでお母さんはあんな人と結婚したの?

こんなことを継子(連れ子)から言われて、あなたは離婚を考えずにいられますか?

実際、思春期の継子(連れ子)からの反抗的な態度に耐えかねて、離婚を選択する夫婦は多いです。

また、思春期の子供であれば「実親が血の繋がりのない相手と男女の関係になったことに嫌悪感を感じ、それでさらに距離が離れていってしまう」ということも、離婚のきっかけになりやすいです。

ステップファミリーで離婚を防ぐ対策

ここまで聞くと、

ステップファミリーで離婚を回避するのは無理なんじゃ..

と感じてしまったかもしれません。

しかし、ステップファミリーで離婚せず、うまくいっている家庭もちゃんとあります

ここからは、ステップファミリーで離婚を防ぐための対策をご紹介していきます。 

①愛せなくてもいい。無理せず焦らず、時間をかけること

ステップファミリーで離婚を防ぐ対策①愛せなくてもいい。無理せず焦らず、時間をかけること

ステップファミリーで離婚しないために大切なことは、とにかく時間をかけること。

最初は、継子(連れ子)を愛せなくても構いません。ある意味それは、本能的で仕方のないことです。

みんな悩んでいる → 継子(連れ子)を愛せないのは自然なこと

という視点を持ってみましょう。

心を落ち着かせることができ、ステップファミリーで起きる問題に冷静に対処することができます。

そして、最初は継子(連れ子)に愛情を感じれなくても、時間の経過とともに少しづつ「同じひとつ屋根の下に住むメンバー」として、仲間意識みたいなものが芽生えてくるようになっていきます

②親にならなくてもいい

ステップファミリーで離婚を防ぐ対策②親にならなくてもいい

愛情深い人ほど、ステップファミリーで

良い親になろう!

と意気込み、継子(連れ子)に対して熱心に教育・しつけをしようとしてしまいます。

しかし、これらの多くは逆効果で、継子(連れ子)からの反発・無視が起きます。

継子(連れ子)は、両親の離婚・急に変わった生活環境によってストレスを感じていて、精神的に不安定になっている場合が多いからです。

ここで知ってほしいのが、継親が頑張って親になろうとしなくても、子供はちゃんと成長するということ

無理に子供に干渉しなければ、ステップファミリーでストレスを溜め込んで離婚を選択する、ということも起こりにくくなります。

③セメントベビーが生まれても、連れ子を優先

ステップファミリーで離婚を防ぐ対策③セメントベビーが生まれても、連れ子を優先的に

ステップファミリーでセメントベビーが生まれたら、意識的に継子(連れ子)を優先して扱うことをオススメします。

例えば、こんな感じ。

  • 大きいお菓子は継子にあげる
  • 料理は、形の綺麗なほうを出す
  • 家に帰ったら、最初にコミュニケーションをとる

実はこれら、堀ちえみさん、明石家さんまさんがステップファミリーで実践している方法なんです

下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
≫ 参考:ステップファミリーの男性芸能人3名【家族の絆の作り方を学べる】

④妻側が継親になるなら、夫の育児参加は必須

ステップファミリーで離婚を防ぐ対策④妻側が継親になるなら、夫の育児参加は特に必須

「子なし夫 × 子あり妻」より、「子あり夫 × 子なし妻」「子あり夫 × 子あり妻」のほうが離婚しやすいことは、先ほども言いました。

理由は育児が女性に任せられがちで、どうしても継子(連れ子)とのやり取りの時間が増えるからですが、そうならずにステップファミリーの離婚を回避するためには男性の育児参加が特に必須です。

できるだけ妻が子育てから離れられる時間を作り、フォローの声かけも意識的に多くすることが大切になります。

⑤連れ子が思春期なら、再婚を遅らせる

ステップファミリーで離婚を防ぐ対策⑤連れ子が思春期なら、ステップファミリーになるのを遅らせるのが吉

好きな人と早く一緒に住みたい!

という思いもあるかもですが、その後の生活の難しさを考えると、思春期の子供がいるなら、ステップファミリーになるのは避けたほうが無難

逆に、思春期の継子(連れ子)からの反発でステップファミリーでの生活に大きなストレスを溜め込んでしまい、それが原因で夫婦関係が悪くなって離婚へ、となっても本末転倒ですよね。

継子(連れ子)が思春期の場合は、「一緒に住むタイミングを遅らせる」というほうが賢明な判断です。

⑥困ったら支援団体を利用する

ステップファミリーで離婚を防ぐ対策⑥困ったら支援団体を利用する

まだまだ数は少ないですが、日本にもステップファミリーの支援団体があります。

ステップファミリーで離婚がふと頭によぎったときは、支援団体のサポートを利用するのも一つ。

ステップファミリーの支援団体

日本では数少ないステップファミリーに関する専門性・支援実績がある団体なので、ステップファミリーで離婚しようか悩んでいるときにも、的確なアドバイスをもらうことができます。

≫ 参考:日本でステップファミリーの支援を行っている貴重なサポート機関を3つ紹介!

逆に離婚したほうが良いケース

逆に離婚した方が良いケース

ステップファミリーでは、離婚よりも最悪な結果があります。継親から継子(連れ子)への虐待です。

血の繋がりがないゆえ、ステップファミリーでの虐待は、一般的な家庭よりも圧倒的に起きやすいとされています。

■ 虐待件数:実親同士・ステップファミリー比較

子どもの年齢0~4歳5~9歳10~16歳
両親とも実親の虐待0.2人0.2人0.3人
実親と義理親の虐待15人5.2人5人
出典:カナダの児童養護協会からオンタリオ週ハミルトン市役所に報告された、1000人あたりの子どもの虐待数(1983年)

注目は「継子(連れ子)の年齢が小さいほど、継親からの虐待の確率が高まっている」ということ。

ステップファミリーでの虐待の起こりやすさは、子供が5歳以上だと26倍であるのに対し、4歳以下だと75倍になっています。

虐待の防止策:怒るときは実親から。ダメなら離婚

ステップファミリーで虐待を防ぐためには、とにかく実親が「自分の子供は自分で守る」と覚悟を決めて対処するしかありません。

そこで、1つ良い方法があります。

それは夫婦間で、

継子(連れ子)に怒るときは、必ず実親経由で怒ることにしよう

と決めておくこと。

もちろん、その場に継親と継子(連れ子)の2人しかいない、という状況をできるだけ作らないようにする配慮も大切です。

実際、ステップファミリーの芸能人である堀ちえみさんも「怒るときは実親から」を実践しています

もし、それを継親が守れないのであれば、逆に離婚してステップファミリーを解消するほうが子供のためにも絶対に良いです。

ステップファミリーで離婚を防ぐ方法はある

ステップファミリーで離婚を防ぐ方法はある

ステップファミリーが離婚へと向かいやすい要因にきちんと対処できれば、離婚の可能性を最小化することができます。

その対処法について今日知ったあなたは、「ステップファミリーは離婚率が高いから、自分には無理だな」と諦める必要はありません。

ぜひ、子連れ再婚について、前向きに考える良いきっかけにしてみてください。

また、ステップファミリーについてより網羅的な情報として

  • 子連れ再婚家庭での絆の作り方
  • ステップファミリーの支援団体
  • 子供を作るときの対策 など

を以下の記事でまとめているので、こちらもよければどうぞ。

≫ ステップファミリーを知るための完全マップ【すべてわかる】

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ステップファミリーの離婚率はなぜ高い?【逆にしたほうがいい場合もあります】

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