ステップファミリーはうまくいかないんでしょ?
相手にも子供がいたら、仲良くできるか不安..
という方へ、ステップファミリーで幸せな家庭を築いている男性芸能人をご紹介。
男性芸能人が、血の繋がりのない家族の中でも関係をうまく保つために行っていることをお話します。
ご紹介するのは、この方々。
- 窪塚洋介さん
- 明石家さんまさん
- 哀川翔さん
一見、風貌・世間のイメージからは想像がつきにくいですが、彼らがステップファミリーの中で家族の絆を深めるために行っていることは、多くの人にとって学びになるはず。
将来的に子連れ再婚を考えている方・現在ステップファミリーとして暮らしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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ステップファミリーの男性芸能人
窪塚洋介さん
「芸能人のステップファミリー」としてメディアで紹介されることは少ないですが、ステップファミリーで幸せな家庭を築いている男性芸能人の1人。
窪塚洋介さんは、2012年に元妻と離婚。長男の愛流(あいる)くんは当時8歳でしたが、窪塚さんが親権を持つ形で一緒に暮らすようになります。
そして、離婚後にレゲエダンサーのPINKYさんとの交際が発覚。2016年ごろに、2人はステップファミリーになりました。
PINKYさんと窪塚さんの連れ子である愛流くんは血の繋がらない親子関係ですが、2人の仲はとても良好です。
PINKYさんのブログでは、愛流くんの15歳の誕生日を祝福したり、中学校の体育祭に毎年かかさず参加し、自身が作った豪華なお弁当も披露。まるで、実の親子のように接していることがわかります。
少し過激な発言があったりと、何かと世間一般では批判されたりすることもあるお二人ですが、ステップファミリーとしての絆の深さは芸能人ファミリーの中でも随一。
そんなお二人から学ぶ、ステップファミリーで家族関係を築くためのポイントを挙げていきます。
窪塚さんステップファミリーから学べること
元妻(実親)にも子供を自由に会わせる
窪塚さんは、芸能人のステップファミリーの中でも、連れ子である愛流くんを自由に実親である元妻に会わせていることで有名です。
さらに、前の妻と今の妻であるPINKYさんも含めて家族みんなで誕生日を祝ったり、クリスマスに食事を楽しんだり、なんと一緒に旅行にも出かけたりもされています。
この窪塚さんステップファミリーの血の繋がりに左右されない家族愛には、多くの人から称賛の声が寄せられています
ただ中には、元妻の今の妻が仲良くしていることに対して、否定的な意見や「嫌悪感を感じる」という声もあったりします。
しかし、窪塚さん自身はステップファミリーである家族について
「かけがえのない存在。いろんなこと言う人はいるけど、でも別に誰に見せるための家族でもないわけで。自分たちが幸せを感じ、自分たちが必要で寄り添って一緒にいることが幸せだし、うれしいこと」
「変わった家族のフォーメーションになっている時があるんですけど、自分たちのこの愛のフォーメーションを楽しんでおります」
とコメント。
本当に素敵なステップファミリーですよね。
実親と継親が会うというのは、さすがに多くのシングルマザーにとっては真似できないかもしれません。しかし、子供が離れた親のところへ自由に行き来し、会いたいときに会える環境は真似することができます。
ステップファミリーの情報がより広く知られているアメリカ・ヨーロッパでは、子供が離婚で離れて暮らす親のところへ自由に行き来できるようにしているケースがほとんど。
実際、ステップファミリーの生活において子供が望んだときに実の親に会えるというのは、子供の成長において良い影響があると言われています。
しかし日本では、離婚後は面会交流でしか会えない場合が多く、面会交流の頻度もたいてい月1回と、親と子が会える機会が圧倒的に少ないのが現状。
さらに、ステップファミリーになって子供が新しい親の扶養に入ると、離れて暮らす実親の養育費が減額 or 免除されることがあるのですが、
養育費払わないなら、子供を会わせる必要はないでしょ
と実親と会う機会が完全に絶たれてしまうことも。
しかし、ここで間違いなく言えることがあります。
実の親に自由に会うことができるのは子供の権利
ということです。
少々奇抜ながらも、子供のことを第一に考えた窪塚さんステップファミリーのフォーメーションから、私たちが学ぶことは多くあると言えるでしょう。
明石家さんまさん
窪塚洋介さん同様、芸能人のステップファミリーとしてはあまり知られていませんが、明石家さんまさんも元妻である大竹しのぶさんと子連れ再婚を経験しています。
さんまさんは初婚、大竹さんはシンママで、前夫との息子の二千翔(にちか)さんを連れての再婚でした。再婚後、ステップファミリーではセメントベビーとなる第2子、IMALUさんが生まれています。
その後、2人は離婚。ステップファミリーは解消となりましたが、離婚後もTVなどで共演されていたり、さんまさんはIMALUさんだけでなく、連れ子である二千翔さんとも交流を続けています。
大竹さんのインスタでは、二千翔さんの34歳の誕生日を、さんまさんも含めた家族全員で祝ったことが記されています。
離婚しても、親子は親子。
家族としての絆は変わらない、明石家さんまさんのステップファミリーには、数多くの感動の声が寄せられました。
さんまさんステップファミリーから学べること
セメントベビーが生まれても連れ子を優先
さんまさんの子育てのエピソードからも、ステップファミリーがうまくいくためのポイントを学ぶことができます。
さんまさんは、セメントベビーであるIMARUさんが生まれた後も、連れ子である二千翔さんとのコミュニケーションを毎日欠かさず取るようにしていたそうです。
IMALUさんが生まれたばかりの頃も、家に帰ったらまず最初に二千翔さんとのスキンシップを優先していました。
ステップファミリーでは、セメントベビーは継親には初めての実子になるので、どうしても連れ子よりも愛情深く感じてしまうもの。これは多くの継親が経験することで、仕方のないことでもあります。
もしかすると、さんまさんもセメントベビーであるIMALUさんのことをより愛おしく感じることがあったかもしれませんが、二千翔さんへの気配り・子育ての手を抜くようなことはしませんでした。
むしろ、連れ子を優先することで、結果的に平等に子供へ接することができると考えていたのかもしれません。
なぜ、二千翔さんに優しくできたのか?
さんまさんが連れ子である二千翔さんへ優先して愛情を注いだ理由に、幼少期の悲しいエピソードも背景にあるようです。
実はさんまさんは、幼少期の頃にすでにステップファミリーを経験しています。さんまさんが3歳のときに、実の母親が病気で他界。そのあと父親が再婚したのですが、継母には連れ子がいました。
しかし、継母は実の息子ばかりを可愛がり、継母にとって連れ子である、さんまさんのことは完全に無視。さんまさんがそばにいても、まるでいないかのように振る舞いました。
それでもさんまさんは、継母との仲を深めようと、必死で面白いことをして笑わせようとしていたようで、これが「後々のお笑い芸人への道に繋がった」と述べています。
ただそれでも、継母がさんまさんの方を振り向くことはありませんでした。
さらにある日の夜、その継母が酒を飲みながら
うちの子は、この子 (実の息子) だけや…
と話す声が壁伝いに聞こえてきて、ベッドで泣きながら一晩を過ごしたそうです。
幼少期にこのようなステップファミリーでの悲しい経験があったからこそ、さんまさんは連れ子・セメントベビー関係なく、別け隔てなく接しようとしたんでしょう。
さんまさんほどではなくても、ステップファミリーでセメントベビーが生まれると、連れ子はちょっとした瞬間でも、
あ、自分はやっぱり本当の子供じゃないんだな
と寂しさ・孤独感を感じてしまうものです。
さんまさんのように、セメントベビーができても連れ子が安心してステップファミリーで暮らせるよう、夫婦が協力しあってフォロー、積極的にコミュニケーションをしてくことが大切ですね。
お父さんではなく「ボス」と呼ばせる
ステップファミリーになった直後は、まだ子供は
(離れて暮らす実親が)本当の親だ
という気持ちを持っている場合が多いです。
そんな気持ちの子供に対して、
これからは私が親なんだ!
という態度をとってしまうと、かえって強い反発心・拒否反応を起こしてしまいます。
その最たる例が、子供に「お父さん」「お母さん」と呼ばせようとすること。ステップファミリーの中では、特にオススメできないことです。
では、さんまさん・大竹さんはどうしたかというと、連れ子である二千翔さんへ
「いきなりお父さんと呼べ」なんて言われても難しいだろうから、ボスと呼んでくれ
とニックネームで呼ばせていたそうです。「ボス」って、めちゃくちゃカッコイイですよね(^^)
さらに、平等な扱いにするために、実の子であるIMALUさんへも「ボス」と呼ばせていました。
このようにさんまさんは、二千翔さんもIMALUさんも、血の繋がりに関係なしに別け隔てなく愛情を持って育てました。
二千翔さんがひどい喘息にかかっていたときも、「薬なんか飲んだら、体が弱くなる!大丈夫や、俺の気で治したる!」と二千翔さんの手を握りしめ、そこから一睡もせずに朝まで励まし続けました。
さんまさんの愛情に対して二千翔さんは、離婚するとなったときも「ボスの方へ行く!」と言い張ったようです。
少し話を戻しますが、さんまさんの例のように、うまくいくステップファミリーでは継親のことをニックネームで呼んでもらうケースが多いようです。
さらにさんまさんは、セメントベビーと連れ子で扱いの差がないように、実の子供に対してもニックネームで呼ばせるようにしていました。これもとても素晴らしいアイデア。
これからステップファミリーを検討中の方・今ステップファミリーとして暮らしている方は、さんまさんの例はぜひ参考にしてみてください。
哀川翔さん
「イクメンの芸能人」というイメージがあまりないかもですが、俳優の哀川翔さんも、ステップファミリーで血の繋がらない子供にも愛情を注ぐ、素敵な男性芸能人の1人です。
哀川翔さんは、1995年にシンママの一般女性の方と再婚、女性には3人の子供がいました。ステップファミリーとなった後、2人のセメントベビーが生まれ、哀川さんは5人の子供を抱える父親となりました。
そんな哀川翔さんには、子育てにおける鉄のルールがあります。
- 嘘をつかない
- 人を傷つけない
- 人のものをとらない
もし守れなかった場合は、連れ子であろうと実の子であろうと、公平に厳しく叱ったそうです。
ステップファミリーで、
連れ子には気を使って厳しく叱れない..
という悩みを持つ人は多いですが、哀川さんの連れ子・実の子関係なく、親として威厳を持って接しようとする姿勢は、厳しい中にも人間としての愛を感じますよね。
哀川さんステップファミリーから学べること
別れた実の父親へ子供を会いに行かせた
哀川さんはステップファミリーになったあと、連れ子たちに
俺は急に父親になれるわけじゃない。大切なことはいつでもお父さん(実の父親)に相談すればいいんだぞ。
と話し、子供たちがいつでも実の親に会えるようにしました。
哀川さんの配慮もあって、連れ子たちはステップファミリーとして暮らしながらも、実の父親と交流を続けることができました。
そして、長男の結婚式には実の父親も参列。
しかも、哀川さんの提案だったそうです。父親が2人並んだ姿は、参列者の心を打ちました。
ここでステップファミリーのポイントとなることが、さんまさんの例でも哀川さんの例でも、2人とも「連れ子たちに対し、急に親になろうとしていない」ということ。
連れ子たちへ、最初から自分を親として認識させようとせず、ゆっくり時間をかけて、少しずつ少しづつ距離を縮めようとしていることがわかります。
そして、窪塚さんの例でも哀川さんの例でも、実の親に会いたいときに会える、というのも子供の健全な成長にとても大切なようです。
もちろん、
別れた妻 (夫) には、もう子供を会わせたくない
という気持ちもあるかもしれませんが、「実の親に会えることは子供の権利」ということを理解し、親の都合でその権利を子供から奪ってしまわないようにしたいですね。
芸能人だからうまくいくわけではない
ステップファミリーでうまくいっている芸能人の例を見ると、
- お金も時間も余裕があるんだよ
- 芸能人だから、良い相手を捕まえれただけでしょ
と思う方もいるかと思います。
もちろん、それらをすべて否定するわけではありません。しかし、ステップファミリーの芸能人も血の繋がりのない家族関係に悩み、苦悩しています。
いろいろな葛藤がありながらも家族のためにその状況に向き合い、関係づくりをしようと努力したからこそ、結果ステップファミリーがうまくいっているんだと思います。
ステップファミリーの芸能人が行っていた家族の絆作りのポイントを、もう一度おさらいすると
- 離れて暮らす実の親へも自由に会わせる
- セメントベビーが生まれたら、連れ子を優先的にフォローする
- 継親はニックネームで呼んでもらう(平等にするため、セメントベビーからも)
- 継親は最初から親になろうとしない。連れ子との関係づくりはゆっくり時間をかけて
これから子連れ再婚を考えている方・現在ステップファミリーで生活を送っている方に、ぜひ参考にしてもらえたら幸いです。
また、ステップファミリーに関するより網羅的な情報として
- ステップファミリーの子供の気持ち
- ステップファミリーの支援団体
- セメントベビーを作るときの対策 など
を以下でまとめているので、よければどうぞ。
≫ ステップファミリーを知るための完全マップ【すべてわかる】