自分の強みが見つかる就労支援!キッズドア上野さんが、就労支援を通じてひとり親に心から伝えたいメッセージとは

自分の強みが見つかる就労支援!キッズドア上野さんが、就労支援を通じてひとり親に心から伝えたいメッセージとは

生活が苦しくて、将来も不安..

収入アップはしたいけど、何すればいいかわからない..

という方へ、このインタビュー記事をお届けします。

インタビューさせていただいたのは、子育て家庭の就労支援をされている認定NPO法人キッズドアの上野美南海さん。

キッズドア就労支援「わたしみらいプロジェクト」は参加無料&オンライン。

子育て中の方に寄り添い、マインドサポートを重視した就労支援は、多くのひとり親をステップアップへと導かれています。

「ひとり親や困窮子育て家庭の保護者を支援し、子どもが幸せに成長できる社会を作りたい」という上野さんに

  • 就労支援「わたしみらいプロジェクト」の詳細
  • 参加された方の声
  • ひとり親支援への想い

についてお伺いしました。

目次

オンラインによる寄り添い型の新たな就労支援

− ReRe

キッズドアさんについてや、上野さんの自己紹介をお願いします。

− 上野さん

認定NPO法人キッズドアで、保護者支援の一環である『ファミリーサポート』事業の就労支援担当をしている上野と申します。
コロナをきっかけに「これからを担う子どもたちを応援する1人になりたい」という想いでキッズドアに転職し、2年目となります。

キッズドアのメイン事業は困窮家庭の子どもの学習支援ですが、コロナを機に「困窮子育て家庭の支援も必要」ということで、2020年10月にファミリーサポート事業が立ち上がりました。
現在は2,700世帯の保護者さまとLINEやメールでつながっていて、情報・物資・就労の3本軸で支援をしています。

物資支援では、日々生きていくために必要な食料として、この夏も生鮮食品・賞味期限の長い冷蔵食品を、経済的に苦しい家庭 2,377世帯に発送しました。
情報支援では、緊急小口資金・奨学金のことなど、子育て世帯の家計や学費に関する情報をLINE・メールで届けたり、セミナーなども開催しています。

キッズドアファミリーサポートとは

そして、就労支援ですが、今回ご紹介する「わたしみらいプロジェクト」のほか、これまではMOS(モス)検定・コンタクトセンター検定の受験チケットを無料配布してきました。

※MOS(モス):Word、Excel、PowerPoint などの利用スキルを証明する国際資格
※コンタクトセンター:企業などで電話応対を行う窓口

また、昨年はAdobe(アドビ)さんから、多くのクリエイターが使っていて、年間契約すると数万円するデザインソフト『Adobe Creative Cloud』を17人のお母さんへ無償提供いただきました。
その『Adobe Creative Cloud』を使って「デザインスキルはあるけど、経済的な面でソフトを購入できず、収入アップできない」という方へのサポートプログラムを実施しました。

「保護者の方の収入アップ・キャリアアップを通じ、子どもの成長を支援していきたい」という想いで、キッズドアは就労支援を行っています。

− ReRe

ありがとうございます。
就労支援について、今まさに参加無料のオンライン型セミナー「わたしみらいプロジェクト」の募集をされていますが、詳しい内容を教えてください。

− 上野さん

オンラインによる寄り添い型の新たな就労支援」と名付けていて、2021年1月から実施してきたプログラムになります。

1期の開催=2,3ヶ月で、定員は50名。昨年度は6期開催し、300名のお母さん・お父さんに就労支援を行いました。
オンラインなので、Zoomが使えるPC・スマホがあれば、全国から参加可能です。

「何をやるの?」ということについては、1回90分 ✕ 全6回 の講座となっているのですが、一般的な就労支援で行われているような、いきなり「Excelなどのスキルを勉強」といったことはしません。
まず最初に、自分自身を見つめ直してみて「本来何がやりたかったんだろう?」「自信・強みって、どこだったんだろう?」ということの掘り起こしからスタートします

最終的には企業への就職も目指していくのですが、面接において自分の強みを伝えることにも役立ちますし、何より自己肯定感を高められることが最重要だと思っています

ひとり親の方に多いのが、就活で「勤務中にお子さんが病気になったらどうするの?」と言われて不採用になり「わたしにできることってないのかな..」と自己肯定感が下がってしまうケースです。
自己肯定感が低いままだと、就労支援を受けるモチベーション・継続率も下がってしまうので、まずは自己肯定感を高めることに取り組んでいきます。

<リアルタイム講座コース 2022年11月〜>
定員:各回50名定員(応募多数の場合は抽選)
費用:無料
開催方法:オンライン(Zoom)

  • 講座①「わたしのみらいを描く①」子育てと仕事とわたしの未来~どうやって両立する?~
    11月19日 土 10:00~11:30
  • 講座②「わたしのみらいを描く②」どうなる?未来のお金とキャリアプラン
    11月26日 土 10:00~11:30
  • 講座③「わたしをプロデュースする①」~強みを知る~
    12月3日 土 10:00~11:30
  • 講座④「わたしをプロデュースする②」~履歴書、職務経歴書の書き方~
    12月10日 土 10:00~11:30
  • 講座⑤「わたしをプロデュースする③」~印象を高めるプレゼンテーション、面接のコツ~
    12月17日 土 10:00~11:30
  • 「わたしをプロデュースする③」~印象を高めるメイク講座(ポーラ協力)~
    12月18日週 ※現在ポーラ様と日程調整中(夜開催予定)
  • 合同企業説明会
    12月24日 土 10:00~12:00

※期間中に個別相談を実施(日程調整中)
※講座を欠席してもアーカイブ動画で学べます!
【申込み締め切り:10/29(土)23:59まで】

第1回では1歩踏み出すための準備として、みらいを描くところからスタートし、第2回では、子育て終了後も含めたライフプランを先生たちと一緒に考えていきます。

第3〜4回で「強みを言語化する」ということを行い、強みを活かした履歴書の書き方に取り組みます。
就活の面接では見た目の印象も大事なので、第5回の講座で「見られ方を良くする方法」を学び、メイク講座ではキッズドアを応援してくださる企業様からいただいたメイク用品を無料配布したりもしています。

期間中には任意の個別相談会も設けていて、キャリアコンサルタントの方と1時間、キャリア・ライフプランについて相談することができます。
最後は、「子育てしながら働く方に適した求人をしている企業」の採用担当者の方とコミュニケーションできる場を作っています。

講師の方々は、会社経営をされながらお母さんでもあり、ひとり親の方にしっかりと寄り添えるところを強みとされています。

また「開催時間に出席できないと参加できないのですか?」という質問をよく頂くのですが、欠席してもアーカイブ動画をお送りしているので、安心して学んでいただけます

キッズドア オンラインによる寄り添い型の新たな就労支援

− ReRe

ありがとうございます。
参加無料&オンラインということで、子育てで忙しいひとり親の方でも参加しやすくて良いなと感じます。

欠席してもアーカイブ動画を見て学べる、というのも貴重ですね。

− 上野さん

そうですね。
また、講座の動画を一式お渡しして、都合の良いタイミングで学べる『動画講座コース』もあります

<動画講座コース 2023年1月〜>

  • キックオフ 1月21日 土 10:00~11:00
  • 交流会①  2月4日 土 10:00~11:00
  • 交流会②  3月4日 土 10:00~11:00
  • 合同企業説明会 3月11日 土 10:00~12:00

※期間中に個別相談を実施(※日程調整中)
【申込み締め切り:1/7(土)23:59まで】

動画をお渡しするだけだと、学びに遅れが出てしまう方もいると思うので、定期的に交流会を開催し、学んだことを確認して共有できる場もご用意しています。

− ReRe

それぞれの方の事情・ペースに配慮されたプログラム設計になっているんですね

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気持ちに寄り添うことで「やってみようかな」と行動につながる

− ReRe

セミナーでは、まず最初に「自分がやりたいことの掘り起こし」からスタートされるとのことですが、詳しい理由をお伺いできますか?

− 上野さん

ひとり親の方だと、日々の忙しさもあって「自分自身のことを考える」という時間がない場合もあります。
ただ、現状を変えていくには何かしらのアクションが必要であり、アクションを起こすためにはやる気・モチベーションが欠かせません。

やる気・モチベーションを持ってもらうため、キッズドアでは、まず気持ちに寄り添う『マインド面のセットアップ』を行います
そこで「できそう。よしやってみようかな」という気持ちになることで、状況改善に向けて一歩動き出すことができます。

その背中を押すところをキッズドアとしてサポートしたい、という想いから現在のプログラム構成としています。

キッズドア マインド面のセットアップ

− ReRe

確かに、モチベーションなしに就労支援に向き合っても、継続しなかったり、自分ごと化できないですよね。
その点、キッズドアさんでは、自分の内なるモチベーションの掘り起こしからしてもらえるので、継続性・スキルの身につき具合が格段に高まりそうですね。

− 上野さん

実際、講座が終わったあとのアンケートを見ると、行政窓口・ハローワークに行って「あなたには職を選んでいるヒマはないんだから」と言われた、という方もいました。
そこで心が折れちゃったり、やる気がなくなってしまったり。

そういった意見から、特に女性には心の寄り添いが必要であることに気づき、キッズドアとして注力して取り組んでいます

− ReRe

素晴らしい取り組みですね。
最初に気持ちに寄り添ってもらえるからこそ、ひとり親の方にとって、就労改善が実現しやすい場になっているんだろうなと思います。

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ともに頑張る仲間から、プラスの言葉のシャワーをあびることができる

− ReRe

「わたしみらいプロジェクト」では、同じような境遇の仲間と一緒に学んだり相談できるとお伺いしたのですが、詳しく教えていただけますか?

− 上野さん

講座の中で、4,5人の参加者と先生によるグループワークを行うのですが、そこで「自分の強みって何だろう?」と考えたことをみんなで共有しあう場を設けています
横のつながりも作れるプログラム構成となっているので、一緒に頑張れて相談しあえる仲間を見つけることができます。

コミュニケーションによって「先輩ママから励まされました!」という若いママや、先輩ママも「わたしがやってきたことは間違ってなかったんだ」と自信につながったり。

− ReRe

同じ立場の人から自分の強みを見つけてもらえると「周りの人から見て、わたしってそんな強みがあったんだ」と、先生から伝えられる以上に嬉しさ・自信につながりそうですね。

− 上野さん

そうですね。

特にひとり親家庭だと、悩みがあっても誰にも相談できず、自分でぐるぐる悩んでしまい、出口が見つからなくなってしまう方もいます。
一歩動き出したとしても、そこで否定されるような経験があると、さらに自信をなくしてしまう負の連鎖が起きます。

そういった中、同じ境遇の方と接して、プラスの言葉のシャワーをあびることはとても大事だと思います
「こういうわたしでも大丈夫なんだ」という安心感が生まれると、それが自信につながり、次の行動にも移りやすくなります。

− ReRe

プラスの言葉のシャワー。
本当に大切で、自信をなくされているひとり親の方にもっとも必要なものだと思います。

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参加者の声「気持ちが変わってアクションできるようになった」

− ReRe

ひとり親の参加者は、どのような経歴の方がいらっしゃるのでしょうか?

− 上野さん

大きく3つに分かれます。

1つは、大学・専門学校を卒業して一般企業に就職し、子育てのタイミングで会社をやめて、そのあと出産や離婚されている方々です。
学力も十分なのに、子育てで社会から離れている期間があって復帰しづらい、という方が多いです。

2つ目は、中卒・高卒で「わたしなんて学歴もないし..」と自信をなくされている方々です。
ずっと非正規・パート/アルバイトをやってきて、キャリアにコンプレックスを抱えている方もいます。

3つ目は、体調が悪かったり、精神疾患を抱えていて、生活保護などの福祉サポートを受けながら暮らしている方々です。

− ReRe

いろんな経歴のひとり親が参加されているんですね。
参加された方の声については、いかがでしょうか?

− 上野さん

参加された方の中には、企業相談会で出会った会社(パソナ・リクルート・家事代行のカジーなど)に就職された方もいます
また、次のステップとして、ハローワーク開催の就労支援・高等職業訓練に申し込んでチャレンジした方もいます。

参加者からは「前向きに物ごとをとらえられるようになりました」「自分を見つめ直すことで、何がしたかったのかを言語化でき、就活でのアピールにつながりました」といったお声を頂いています。

すぐに収入が上がるケースだけでなく「気持ちが変わったからアクションできるようになった」と、中長期において大事な変化が起きていると実感しています。

− ReRe

気持ちの土台がしっかり作れていることって、長期的に収入アップに取り組んだり、仕事にやりがいを感じていくためにはとても大事なことですよね。
本質的なサポートをされているなと感じます。

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あるがままでいい。今の自分の強みを見いだせる就労支援

− ReRe

子どもの学習支援がメイン事業であるキッズドアさんで、親の就労支援に取り組まれるようになった背景は何なのでしょうか?

− 上野さん

キッズドアは子どもの貧困問題に取り組んでいますが、私が担当しているファミリーサポート事業の保護者支援においても、対象者の8〜9割はひとり親です。
「貯金が10万円未満」という方も多くいらっしゃいます。

日本のひとり親は「世界一働いているのに世界一貧困である」といわれています。
ひとり親が「どんなに働いても収入が変わらない」という現状を、どうにかしないといけないと思っています

キッズドア資料 子どもの貧困

既存の就労支援である、ハローワーク・高等職業訓練など、最近はサポートも手厚くなっている印象はありますが、就職率という数字を見ると、まだまだ上がっていない状況です。
ただ、就職率だけではなく、その手前のマインド設計と、就労支援を受けたあとの人生の変化を成果指標として見ていくことが大事なんじゃないかなと考えています。

また、働く意欲が高いにもかかわらず、なかなかうまく企業とマッチングできていない現状もあります。
働く意欲の生産性をどうあげていくのかについては今後の課題で、仲間をつくりながら、必要な支援を行っていければと思います。

− ReRe

仰るとおり、貧困の問題を解決するには貧困の負の連鎖を断ち切る必要がありますし、そこへ向けた支援をされているとのことで、大変素晴らしいなと感じます。

最後になりましたが、読者の方へお一言お願いします。

− 上野さん

「わたしみらいプロジェクト」ですが、一般的な就労支援とは違い、自分の強みを発見できるグループワークだったり、面接の準備方法を学んだりすることができます。
参加してくださった方に寄り添って、今後の人生を見つめながら、前向きにキャリアアップ・就職・転職への一歩を踏み出していただきたいという想いで開催しています。

皆さん、あるがままでいいんですよね
皆さんのあるがままの強みを見いだして、自分の人生を自ら作っていただきたい。その後押しをするための就労支援プログラムとなっています。

参加大歓迎ですので、1人でも多くの皆さまにお申し込みいただけたら嬉しいです。
ぜひ一緒に頑張っていきましょう。

− ReRe

あるがままの自分で参加できる就労支援。
ぜひ、たくさんのひとり親の方に参加いただきたいなと思います。

本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

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