離婚した私に良い恋愛なんてできるのかな..
子供には彼女をいつ会わせればいいんだろう..
という方へ、このインタビュー記事をお届けします。
インタビューさせていただいたのは、バツイチ子持ちの恋愛・再婚に関するインフルエンサーとして活躍する、はちななさん。
Instagramのフォロワー数は、約6,500名。
多くのバツイチ子持ちのお悩み解決をしているはちななさんにも、今の幸せなステップファミリー生活を築く上では、ある「離婚による学び」がとても大切だったそうです。
「バツイチ子持ちの恋愛を応援したい」と情報発信を続けるはちななさんに、
- 恋愛・再婚で大変だったこと
- 離婚で考え直した、夫婦生活や家族のあり方
- 恋愛・再婚への向き合い方
についてお伺いしました。
同じ境遇の方へ相談受付・情報発信を始めたら、半年でフォロワー6,500人
− ReRe
はちななさんの自己紹介をお願いします。
− はちななさん
バツイチ子持ちカップルとして約2年間交際し、僕がシングルファザー、妻がシングルマザーとして再婚するまでの経験をInstagramで発信させてもらっています。
普通の恋愛とは異なる部分の原体験や、連れ子に対する接し方、恋人・夫婦としての仲良しの秘訣を中心に発信しています。
− ReRe
ありがとうございます。
シングルファザーとしては、何年くらい過ごされたのでしょうか?
− はちななさん
4年くらいになりますね。
− ReRe
なるほど。
男の子がお二人いらっしゃいますが、年上のお子さんがはちななさんの実子でしょうか?
− はちななさん
はい、7歳のほうが僕の息子で、4歳の子が妻の息子です。
− ReRe
Instagramを拝見していて、男の子二人で仲良く過ごされている様子が微笑ましいなといつも思っていました。
最初から仲は良かったんですか?
− はちななさん
そうですね。
同性ですし、僕の息子もあまり物怖じしないタイプなので、フランクに話しかけていましたね。
あと、僕の妹の姪っ子が5歳、3歳、2歳と子供が何人かいたこともあり、特に抵抗もなく入っていける感じでしたね。
− ReRe
そうなんですね。
Instagramで、今の情報発信を始められたのはいつ頃でしょうか?
− はちななさん
まだ1年も経ってないですね。
21年の9月くらいに始めて、それまでは他愛もない投稿ばっかりしてたんですけど。
きっかけは、フォロワーが1,000人を超えたときに他のインフルエンサーたちが相談を受けたりしていることを見て、自分もストーリーズで募集してみたことでした。
そしたら、何件かご相談をいただいて。
SNS全体を見渡してみると「同じような境遇で悩まれてる方が多いんだな」と感じ、情報発信を始めてみようと思いました。
− ReRe
そこからフォロワーさんの数も急拡大されて、はちななさんのアドバイスがすごく的確だったからだろうなと思います。
寄せられる相談では、どういったお悩みが多いんですか?
− はちななさん
シングルマザーの方からのご相談が多く、パートナーとの関係や子供を会わせるタイミング、親が再婚に反対している状況の乗り越え方など、いろんなことを聞かれますね。
自分と同じ経験をしたお悩み相談が多いので、悩まれる部分は同じなのかなと思います。
− ReRe
シングルのお悩みは、経験者だからこそわかる部分はあるでしょうし、シングルマザーの方も信頼して相談できるんでしょうね。
− はちななさん
そうですね。
身内だとお互いを知りすぎてて相談しにくいけど、僕みたいな「経験者だけど、名前も知らせずに話を聞いてくれる存在」は相談しやすいのかもしれません。
− ReRe
相談に回答する際、心がけていることはありますか?
− はちななさん
一番は、否定から入らないことですね。
「否定されるくらいなら、相談しないほうが良かった」と思われるのが一番嫌なので。
まずは、その人の頑張り・乗り越えようとしてきた姿勢などを汲み取って、前向きな回答を心がけています。
− ReRe
大事なことですね。
相談者からすると「ちゃんと自分の悩み・不安に寄り添ってくれるんだ」と、それだけで冷静な気持ちになれるので、素晴らしいスタンスだと思います。
− はちななさん
ありがとうございます。
子供を第一にし、妻との信頼関係をゆっくり築いていった
− ReRe
シングルとしての恋愛・再婚において、大変だったことはありますか?
− はちななさん
2つあります。
1つ目が僕と妻との関係、2つ目が僕と子供・妻と子供・子供と子供の関係を作るのが大変だったことですね。
普通のカップルと違い、2人きりの時間はほとんど作れません。
ただ、ポジティブに捉えると、子供と一緒に遊びに行けば距離も縮められるし、コミュニケーションもとりやすくなります。
なので、まずは第一に子どもたちとの関係・生活を大切にし、2人の時間は「もしとれたら、とろうね」と信頼関係を築いていきました。
どうしても2人きりの時間がとれないときは、こまめな連絡と、すきま時間でのビデオ通話なんかは心がけてやっていましたね。
− ReRe
「第一に子供の生活を大事にする」というのは、最初からお互いに理解を持って交際されていたんでしょうか?
− はちななさん
そうですね。
前提として、お互い子供がいることは切っても切り離せないものですから、そこだけは気をつけつつ「関係は少しづつ作っていこうね」と話していました。
− ReRe
なるほど。
「2人の時間がとれない..」って相談も多いんじゃないんですか?
− はちななさん
一度アンケートをとったことがあるんですけど、意外と皆さん2人きりで会ってました笑
もちろん中には「子供がいて忙しいので、なかなか会えない..」という人もいたんですが。
あとは「子供をパートナーに会わせるタイミングがわからない..」という相談も多いですね。
ずっと隠し続けてる人もいますし、「子供が小さくて『パパ』『離婚』という認識がないからこそ会わせない」いうパターンもありますね。
− ReRe
はちななさんは、いつ頃会わせられたのですか?
− はちななさん
あんまり覚えてないんですけど..笑
付き合ってから、3ヶ月くらいだったと思います。
早かった理由は、結婚前提だったことと、全部腹を割って話し続けてたからですね。
誰にも話してない情報を共有したりして「これだったら、もう会わせても大丈夫だな」と判断しました。
− ReRe
奥様のことを心から信頼できたからこそ、交際3ヶ月で会わせられたんですね。
− はちななさん
そうですね。
腹を割って話せる関係があり、初めて会った気がしなかったこともありますね。
皆さんからも「いつ会わせたらいいですか?」って相談は頂くんですけど、ぶっちゃけ人それぞれなんですよね。
ただ、「子供が第一」を最優先として判断してほしいと思っています。
離婚経験を経て考えさせられた、夫婦のあり方
− ReRe
離婚経験を経て、夫婦の関係性・あり方について、改めてお考えになったことはありますか?
− はちななさん
まず、夫婦生活については「当たり前が当たり前じゃない」というのは思いましたね。
家に帰ったら食事ができてて、風呂に入って歯を磨いたら寝れる状態・・みたいな。
「当たり前」みたいな考え方だったのが、今では「ちゃんと感謝しないといけないな」と思うようになりました。
あと、感謝するにしても「何事も伝えないと伝わらない」ということですね。
妻からも「そんなこと言わなきゃわかんないよ」って結構言われるんですよ笑
やっぱり、完璧に察することって、能力者でもない限り人間にはできないんで笑
「伝えることは大切にしなきゃいけないな」と思いましたね。
3つ目は、家事・育児について「ママがするのが当たり前」とせず、夫婦でできるだけやるようにしていることです。
妻も家政婦じゃないし、僕もお客さんじゃないんで。
「手伝う」「やってあげる」という考え方ではなく、夫・妻としての構成上「やるのが普通」「やれるんなら、自分が積極的にやる」という考えを持って行動しています。
そのあたりが、離婚・再婚を通じて考えさせられたことですね。
− ReRe
素晴らしいお話をありがとうございます。
「伝えないと伝わらない」に関しては、日本人特有なところもありますよね。
「察せられるところが美」という文化形成がされてきた背景も、影響していると思います。
ただ、夫婦生活においては、感謝や自分の思いは言葉にして伝えるのが大切ということですよね。
− はちななさん
まさにそうで、日本人は良い意味で気配りができる・先回りして配慮できる点で長けている人種だとは思うんですけど、海外だと当たり前のことも積極的に言葉で伝えますよね。
「好きだよ」とか「ありがとう」とか。
で、それが顕著なのが、子育てに関してです。
子供に「大好きだよ」といった愛情表現を当たり前に言葉にして出せるのは、やっぱり大切だなと感じます。
7歳になった息子は今でも「大好きだよ」と言ってくれて、つられて4歳の子も「大好きだよ」と言ってきてくれるので。
そういう当たり前のことも、恥ずかしがらずに言ってきてくれるのは有り難いなと思いますね。
− ReRe
言葉にして伝えるというのは、子育てにおいても良い影響があるんですね。
ステップファミリーで大切にしているのは『親』に固執しないこと
− ReRe
現在はステップファミリーとして生活されていますが、何か大切にしていることはありますか?
− はちななさん
僕たちは戸籍上は家族となっているんですけど、認識は「一つのチーム」として考えていることですね。
「親」という立場よりかは、「一番頼れる存在」「良き相談相手」という立ち位置でいたいと思っていて。
親かどうかって、正直僕らが決めることじゃないんですよね。
子どもたちが僕らのことを「親」と認識してくれて、初めて親子関係になると思ってるんで。
僕らが押し付けたらいけないな、と考えています。
− ReRe
素晴らしい考え方ですね。
ステップファミリーの世界では、よく「一つ屋根の下として暮らすチームとして考えましょう」と言われたりするのですが、まさにそれを実行されていてすごいなと思いました。
「チームとして」というのは、最初から奥様と話し合われていたのですか?
− はちななさん
そうですね。
ニュースとかで、悲しい報道ってたくさんあるじゃないですか。
「シングルマザーがしつけで・・」とか、「シングルマザーの彼氏が・・」とか。
「親であることに固執しすぎて、しつけがひどくなって子供を殺してしまった」という事件も書籍で知ったりして。
例えば、僕らが会社に行き、新しい人が入ってきて「今日からこの人があなたの上司です」と言われ、その人から言いたいことを言われたら嫌じゃないですか。
子どもたちも、そういう状況なんだろうなあと。
いきなり知らない大人が来て「あれをやれ」「これをやれ」「宿題やったのか?」「明日の準備したのか?」と言われたら、同じ感覚に陥ると思うんです。
それだったら、最初から『親』という存在になるのをやめようかなと考え、妻とも話し合いました。
− ReRe
『親』という認識を持ちすぎず、子供からすれば『1人の大人の家族のメンバー』という形で接されていったんですね。
− はちななさん
そうそう。まあでも、言うときは言うんですけどね笑
ただ、「俺がお父さんだぞ」みたいなスタンスではいかないようにしていますね。
− ReRe
なるほど。
スタンスにおいて、例えばどういった場面で気をつけるようにしていますか?
− はちななさん
言い方は悪いですけど、差別はしないようにしていますね。
僕の子供も妻の子供も、叱るなら叱る、褒めるときは同じように褒める、ということは心がけています。
それができる第一条件として、子どもたちが僕らにしっかり懐いてくれているというのはありますね。
− ReRe
すごい、全く同じことを明石家さんまさんがされていました。
さんまさんは大竹しのぶさんとの結婚生活で、連れ子の二千翔(にちか)さんへも実子のIMALUさんへも平等に接するため、二人ともに自分をニックネームで「ボス」と呼ばせていたそうです。
− はちななさん
そうなんですね。
明石家さんまさんと一緒とは笑
− ReRe
一緒です笑
すごいです笑
離婚をネガティブに捉えず、次に向けた良いステップにしてほしい
− ReRe
シングルの方に向けて「恋愛・再婚へこんなふうに向き合ってほしい」というものはありますか?
− はちななさん
離婚経験って、活かすも殺すも自分次第だと思うんですよね。
今は3人に1人は離婚するという、離婚が当たり前の時代になってきています。
しかも、「結婚する夫婦の4組に1組は再婚」と言われていて。
それくらい離婚が当たり前になってきてるんだったら、ネガティブに捉えるより、次の幸せに向けた良いステップにしてほしいなと思いますね。
− ReRe
そうですよね。
よくネットでは「シングルマザーは見る目がない」などの酷い声もありますが、離婚が次の出会い・パートナーとの関係構築・家族形成において良い経験となることも多々あります。
はちななさんのお言葉を聞いて、1人でも多くのシングルの方に、次の恋愛・再婚に自信を持ってチャレンジしてみてほしいなと感じます。
− はちななさん
そうですね。
「シングルマザーだから相手なんかしてくれないよ」とか「シングルマザーだからろくでもない人だ」とかは、メディアの情報の流し方が良くないだけであって。
よく報道される虐待・育児放棄も、確かにあるはあるけど、件数としては限りなく少ないと思うんですよね。
ただ、ニュースの影響もあり、交際・再婚に対して親の反対を受けてしまったりだとか。
世間のシングルマザーへの見方があまり良くないのは、辛いなと感じますね。
− ReRe
確かにメディアは「シングルマザーの交際相手の虐待」を、注目を浴びやすいから数多くピックアップして報じるんですけど、件数でいえば圧倒的に「実親の虐待」のほうが多いんですよね。
− はちななさん
そうなんですよね。
点でしか見てないので。
妻とも、テレビでシングルマザー関連のニュースが出てくると「またこんな報道やっとるわ..」という会話をしたりします。
ニュースは、事件について起きてしまった事実のみを報道し、背景・プロセスなどは見えない形になっているので。
− ReRe
時間軸としても、点でしかわからないですよね..
− はちななさん
そういう意味では、TVのニュースをよく見る親世代からの反対は圧倒的に多いですね。
− ReRe
ニュースが親の反対を後押しする形になっちゃっていますよね..
でも一方で、はちななさんを含め、子供がいながらも素敵な恋愛をし、幸せな再婚生活を送ってる方もたくさんいらっしゃいます。
実態として「大多数の方は大丈夫なんだよ」ということが、このインタビュー記事を通して伝わると良いなと思います。
最後になりましたが、読者の方へお伝えしたいことがあればお願いします。
− はちななさん
やっぱり、離婚歴を活かすも殺すも自分次第です。
すべての人にとって再婚がゴールというわけではないですけど、離婚という過去は過去として受け入れ、前向きな気持ちで恋愛・再婚に向けたシングルライフを送ってほしいなと思います。
シングルさんの恋愛・再婚はもっともっと幸せになる可能性を秘めていると考えていて、身も心も削った「離婚」という貴重な経験を活かし、豊かな生活に向けて前向きに歩んでもらいたいです。
− ReRe
本日は貴重なお話をお伺いさせていただき、ありがとうございました。