子連れ再婚はうまくいかないって聞くけど、やっぱりそうなの?
と悩んでいる方へ、記事を書いています。
子連れ再婚は、子なし同士の結婚に比べると、うまくいかないことが多いのは事実。
要因となってしまう親の行動が5つあります。
- 実親:子供に継親を「お父さん・お母さん」と呼ばせる
- 実親:離婚した親へ、子供を会わせない
- 継親:連れ子とすぐに仲良くなろうとする
- 継親:連れ子を叱る
- 継親:新しい子供ができた後、連れ子を優先してない
これらを改善するだけでも子連れ再婚後の生活はかなり良くなるので、その方法もご紹介します。
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子連れ再婚がうまくいかない実親の行動
①子供に継親を「お父さん・お母さん」と呼ばせる
いい? 新しいお父さんのことを「お父さん」って呼ぶのよ
これ、早く新しいパートナーを「親」として認識させたいからなんでしょうが、残念ながら、子連れ再婚がうまくいかない要因になってしまいます。
実際、子連れ再婚した家庭を対象としたアンケートでは
「お父さんと呼びなさい」と言われたことが、すごく嫌だった
という声がとても多く聞かれます。
なぜなら、子連れ再婚したとき、まだ子供には
「本当の親」=「別れてしまった、実の親」
という認識がある場合が多いからです。
子供に継親のことを「お父さん」「お母さん」と呼ばせるのは、NGだと覚えておきましょう。
②離婚した親へ子供を会わせない
子連れ再婚すると、再婚相手にも連れ子の扶養義務が発生するので、離婚した親からの養育費は減額されたり、免除になる場合があります。
そこで、多くの親が考えてしまうことが
養育費もらってないんだし、もう子供を会わせなくてもいいでしょ
と面会交流をやめてしまうことです。
しかし、これも子連れ再婚がうまくいかない要因になってしまいます。
まず、離婚・子連れ再婚したあとの子供の気持ちには、まだ別れた親へ良いイメージが残ったままだったりします。この気持ちのことを「親へのポジティブなイメージ」と呼びます。
親へのポジティブなイメージを持つ子供ほど、
社会性が発達して、周囲とのコミュニケーション能力が身につき、非行に走りにくくなる
と言われています。
しかし逆に、子供が別れた親へポジティブなイメージを持っているのに実親が面会を断ってしまうと、子供は寂しさ・喪失感から今度は「親へのネガティブなイメージ」を持つようになってしまいます。
そうなると、子供は
反抗的な態度・反社会的な行動を取りやすくなり、非行に走りやすくなる
と言われています。
そのため、子供を離婚した親へ会わせないようにしていると
- 子供が親へのネガティブなイメージを持ってしまい、荒れやすくなる
↓ - 実親・継親への反抗的な態度が強くなる
↓ - 親子のコミュニケーションが絶たれてしまう
となり、子連れ再婚がうまくいかない要因になってしまうんです。
子連れ再婚がうまくいかない継親の行動
③連れ子とすぐに仲良くなろうとする
何言ってるんだ!
すぐに打ち解けれるよう、頑張ったほうがいいじゃないか!
と思うかもしれません。
ただ、継親がいくら頑張っても、特に再婚した直後の連れ子は懐いてくれない場合がほとんどです。
そのため、継親の多くが結果的に
頑張って話してるのに、全然言うことを聞いてくれない。もう可愛く思えないな..
と自分の意気込みと連れ子の反応のギャップに落ち込み、コミュニケーションを諦めてしまうことになりがちです。
最初から親の「仲良くなろう」という意識が強すぎると、逆にうまくいかないパターンが多いんです。
では、いったいなぜ、連れ子は懐いてくれないのでしょうか?
その背景として、一般家庭の子供にはない、子連れ再婚家庭の子供が持つ「複雑な感情」があります。
それを知るのに、ステップファミリー(子連れ再婚後の家族)で、子供の気持ちに寄り添うために大切な5つのことが参考になるので、よければご覧ください。
④連れ子を叱る
子連れ再婚がうまくいかない一番の要因だったりします。
子連れ再婚家庭で育った子供を対象にしたアンケートで、一番多い意見が
実の親でもない継親から怒られるのが一番嫌だった
というもの。
それだけ、連れ子にとって、継親から怒られるのは相当なストレスなんです。
特に再婚した直後は、連れ子の気持ちの中にはまだ「本当の親」=「別れた実の親」という気持ちが強く残っている場合が多いです。
そんな中、いくら連れ子が悪いことをして、継親が正論でそれを正そうとしても
本当の親でもないくせに..
と残念ながら思われてしまいます。
子連れ再婚は、連れ子への叱り方次第で「うまくいく」「うまくいかない」が決まってしまうくらいなので、特に注意しないといけません。
⑤新しい子供ができた後、連れ子を優先してない
子連れ再婚後の家庭がある程度うまくいっていても、「新しい子供ができるとうまくいかない」というパターンも多いです。
継親がどれだけ新しい子供を迎える前に、
血の繋がりに関係なく、2人とも平等に愛そう!
と誓っていても、いざ新しい子供を目の前にすると、今まで連れ子には感じることがなかった、心の奥底から湧き出てくる愛情をどうしても感じてまうからです。
そうなると、多くの継親が連れ子とのコミュニケーションを疎かにしていってしまいます。
連れ子は、
あ、やっぱり自分は本当の子供じゃないんだな..
と傷ついてしまい、実親からも
新しい子供が生まれてから、パートナーが連れ子に厳しくなった。離婚したほうがいいのかな..
と思われてしまい、子連れ再婚がうまくいかない要因となってしまいます。
以上、ここまで子連れ再婚がうまくいかない親の行動を解説してきました。
では、それぞれの状況でいったいどう行動すれば良かったのか。次章にて、その具体的な対策法についてお話していきます。
子連れ再婚がうまくいく実親の行動
①継親のことをニックネームで呼んでもらう
子供に継親のことを「お父さん」「お母さん」と呼ぶのを強制すると、子連れ再婚はうまくいくないとお伝えしましたが、どう呼んでもらえばいいかというと、オススメなのが「ニックネーム」。
実は子連れ再婚でうまくいってる家族ほど、子供に継親のことをニックネームで呼ばせているんです。
その最高の例が、明石家さんまさん。
さんまさんが大竹しのぶさんと結婚したとき、大竹さんには前夫との子供の二千翔(にちか)さんがいました。
そこで、さんまさんは二千翔さんへ
いきなり「お父さんと呼べ」なんて言われても難しいだろうから、ボスと呼んでくれ
とニックネームで呼ばせるようにし、「親」としてではなく「いい兄貴分」として接していきました。
すると、それが二千翔さんの信頼をガッチリ掴むことになりました。そして、大竹さんと離婚した今でも娘のIMALUさんを含めた4人で誕生日会をするなど、ファミリーの仲は良好です。
もちろん、さんまさんの人間性による面も大きいと思いますが、「ニックネーム」=「子連れ再婚がうまくいくツール」だったりするので、ぜひ真似てみてください。
②子供を別れた親へ自由に会いに行かせる
子連れ再婚のあと、子供を別れた親へ会わせずにいるとうまくいかないので、最初は嫌かもしれませんが、子供のために自由に会いに行かせることをオススメします。
子供の中に「親へのポジティブなイメージ」を保ってあげれるので、非行に走らず、健全な良い子に育ってくれます。
また、子連れ再婚が一般的であるアメリカ・ヨーロッパでは、子供を別れた親のところへ好きなだけ自由に行き来させている例がほとんどです。
子供が実の親に会えるのは子供の権利
ということを思い出して、親の都合で「子供の権利」を奪ってしまわないようにしたいですね。
子連れ再婚がうまくいく継親の行動
③連れ子との関係作りは時間をかけて
継親が意気込みすぎるのは、かえって子連れ再婚がうまくいかない要因になるとお伝えしました。
もちろん「頑張って仲良くなろう」という気持ちは素晴らしいのですが、それ以上に大切なことが
連れ子との関係作りは、とても時間がかかるもの
と認識しておくことです。
例えば、あなたが継親だったとして、連れ子のこんなシーンを想像してみてください。
- 連れ子の性格が、自分と正反対(すぐ泣く・嘘をつく・暴力をふるう)
- 自分が新しく買った服を汚したり、物を壊す
- 何かしてあげても「ありがとう」と言わない
- (お互い子連れでの再婚で) 自分の子供をいじめる
どうでしょう?
きっと腹が立ちますよね。しかも、相手は自分の子供ではありません。おそらく、感じる怒りは2倍になると思います。
しかし、こんなことがあっても、子連れ再婚家庭で関係を良くしていくためにはコミュニケーションを継続していく我慢強さが必要になります。
継親の気持ちの持ち方としては、「早く仲良くなって、良い親になってあげよう」というよりは
- 最初からうまくいかなくて、当たり前
↓ - 連れ子にムカついても、愛せなくても普通のこと
↓ - けど、連れ子自身も大変な思いをしてるんだろうな
↓ - 最低限のコミュニケーションだけは取るようにしよう
というくらいのスタンスのほうが、かえって長期的に連れ子と向き合うことができ、子連れ再婚もうまくいきやすくなります。
④叱るのは実親から、継親はフォロー役
継親が連れ子を叱るのは、子連れ再婚がうまくいかない一番の要因だとお伝えしました。
そこで、連れ子を叱るのは必ず実親からにし、継親は褒める・フォローに徹することをオススメします。
そうすることで、連れ子も、継親がそばで支えてくれたことに感謝・信頼の気持ちを持てるようになります。
⑤新しい子供ができても連れ子を優先する
子連れ再婚後に新しい子供を授かったら、いくら実の子が可愛く思えても、どんなときも連れ子を優先することを心がけましょう。
例えば、こうです。
- 帰ってきたら、まず連れ子に話しかける
- 物をあげるときは先に連れ子へ
- 綺麗な形の食べ物は連れ子にあげる
新しい子供が生まれてしまうと、どうしても愛情の差は出てきてしまいます。なので、これくらい優先的でいるくらいが、結果的に連れ子・実の子とも平等に接することができます。
さらに平等にする方法として、連れ子に継親のことをニックネームで呼ばせていたら、それを実の子にも呼ばせるのもオススメです。
» 参考:幸せな子連れ再婚をするための完全マップ【婚活〜再婚後まですべてわかる】
事前の話し合いがもっとも大切
うまくいかない要因はお分かりいただけたと思うので、あとは対策についてどれだけ事前にパートナーと話し合えるかが大切。それができれば、決して子連れ再婚を諦める必要はありません。
その際は、今回ご紹介した方法をぜひ参考にしてみてください。
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