面会交流のやり取りがストレス..
一人で頑張って育児してるのに、楽しいときだけ子供と一緒にいる相手がムカつく..
という方は、以下のことを試してみてください。
- 子供の成長にメリット大であることを思い出す
- 一人の時間で思いっきりリフレッシュする
- ルールを明確にし、公正証書に残す
- 第三者の助けを活用する
特に最重要は①です。
子供が嫌がってない限り、面会交流は成長にとってメリット大。
逆に、親の都合で交流を絶ってしまうと、子供の成長に悪影響が出る恐れがあります。
「いや、それでもストレスで..」という場合の対処法もご紹介するので、参考にしてみてください。
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面会交流がストレスに感じたら試したいこと
①子供の成長にメリット大であることを思い出す
ストレスを感じたとき、まず一番に思い出してほしいのが「面会交流が子供の成長にとても有益である」という事実です。
何も「ストレスを我慢して面会交流しろ」と言いたいわけではありません。
ただ、
あーもう嫌だ。面会交流ストレスすぎてやめたい!
という状態から、冷静になって「子供にはメリット大なんだよね」と思い出すことで
面会交流のストレスを少なくするには、どうすればいんだろう?
とちょっとでも前向きな気持ちになれて、改善へのスタートラインに立てるからです。
では、面会交流がどういう面で子供の成長にメリットがあるのか、具体的に見ておきましょう。
子供の自尊心が育つ
子供は、離れて生活する親からも大切に愛されていることを実感することで、自尊心を育めます。
自尊心が育つと、こんな良い影響が。
- 他人を尊重できる
- コミュニケーション能力が高くなる
- 自分の感情をコントロールできる
- ポジティブ & プラス思考になれる
- 物事に集中して取り組むことができる
- 失敗を怖れず、チャレンジする
- 他人と比較することが少なく、幸福度が高い
こんな子供に育ってほしいなあ
と思った方も多いはず。
その気持ちを、面会交流でストレスを感じたときに思い出してみてください。
喪失感の悪影響から子供を守れる
DVなどの理由以外で離婚を経験した子供は、少なからず離れた親に対する喪失感を抱えています。
子供が離れた親への喪失感を抱えたままだと自尊心が育ちにくく、先ほどの「成長へのメリット」を阻害してしまうことに。
それだけでなく、喪失感は子供に以下の悪影響をもたらす恐れがあります。
- 攻撃性が増す
- 情緒不安定になる
- 学業成績の不振
- 食欲不振
- 睡眠障害
- うつ
こう聞くと、
え、じゃあ離婚したのがいけなかったの..
と思うかもしれません。
しかし、
離婚後もきちんと面会交流と養育費の支払いが実施されれば、離婚していない家庭の子供と比較しても、統計的な有意差はない。
ということも研究で明らかになっています。
(Wallerstain et.al,2002; Bauserman,2002; Clark-&Brentano,2006;Amato,2010)
そのため、面会交流にストレスを感じてしまっても、まずは「どうすればストレスを感じずに続けられるか」という視点に立ってみてください。
②一人の時間で思いっきりリフレッシュする
ひとり親家庭で仕事・育児をしていくのは、本当に大変なことですよね。
相手にストレスを感じてしまうのは、いつも頑張っている分、少し疲れが溜まっていることも影響しているかもしれません。
その点、一時的に育児を預けることができる面会交流は、あなたの心身の回復に役立ちます。
少し視点を変えて、面会交流の間に、あなたが目一杯リフレッシュできる方法を考えてみるのはいかがでしょうか。
親の休息は子供にとっても大事です。
なぜなら、親が疲れた表情でいる時間が減れば、子供にもポジティブな影響が生まれるからです。
- 親の機嫌を気にすることなく、目の前のことに集中できる
- 新しいことへのチャレンジ意欲がわく
- 物ごとを楽観的に考えれるようになる
面会交流にストレスを感じてしまったときは、「リフレッシュできる良い機会」という良い側面も少し思い出してみてください。
③ルールを明確にし、公正証書に残す
ここまで面会交流のメリットをお話してきましたが、とはいえ
相手の勝手な言動にストレスを感じずにいられない..
という方も多いと思います。
その場合は、相手にしてほしいこと・してほしくないことをルール化しましょう。そして、破ったときは法的措置がとれるよう、内容を公正証書に残すことをオススメします。
ルール化しておくと良いことは、以下のとおり。
- 面会交流の回数
- 面会交流の日時(曜日・時刻・宿泊の有無)
- 子供の引渡し方(時刻・場所など)
- 監護親・第三者の立会いの有無
- 対面以外の交流方法
- 急用・急病の場合はどうするか
このほか、面会交流中の言動についても、できるだけルール化しておきましょう。
- プレゼントを贈る頻度、価格
- 学校行事への参加の有無
- 勝手に旅行などの約束をしない
- 片親の悪口を言わない
- 子供が混乱する言葉をかけない(一緒に住もう・お母さんには内緒だから..など)
ルールを細かく決めるのは、「面会交流で抱えたストレスが子供への良くない影響として現れる」のを防ぐ意味でも有効です。
もし、両者間だけで合意が難しい場合は、家庭裁判所に調停を申し立てましょう。
けど、相手がルールを守ってくれなかったらどうするのよ..
という方は、ルールを破ったときの罰則・罰金も決めておいて、公正証書に残しておくと良いです。
また、調停・審判で決めたルールであれば、「履行勧告」といって、相手がルールを破ったときに家庭裁判所へお願いすると、約束を守るよう相手に指導してもらえます(無料で)。
相手とルールを決めるのは一筋縄ではいかないとは思いますが、必要に応じて家庭裁判所・弁護士もうまく活用しながら、合意を目指してみてください。
④第三者の助けを活用する
ここまで聞いても、
やっぱり、相手とやり取りするのはストレス..
という方もいると思います。
その場合は、日程・場所の調整、子供の引渡しを第三者に助けてもらうことも検討してみましょう。
第三者の候補は、以下のとおり。
- 親族
- 弁護士
- 第三者機関
料金がいらないという点では、親族にお願いするのがベスト。ただ、近くにいなかったり、「お願いするのは気が引ける」という場合もあると思います。
そんなときは、弁護士や、面会交流の支援を行っている第三者機関に相談してみましょう。
第三者機関って?
第三者の立場として、面会交流のサポートを行ってくれる団体のことです。
サポートの種類は、大きく分けて以下の3つ。
- 【連絡調整型】間に入って、日程・場所を調整してくれます。父母が直接やり取りする必要なし。
- 【受け渡し型】子供の受け渡しを代わりに行ってもらえます。父母が顔を合わせる必要なし。
- 【付き添い型】面会交流の様子を援助者が見守ってくれます。交流場所を提供してくれる団体もあります。
有名どころとしては、公益社団法人家庭問題情報センター「FPIC」があります。
東京・横浜・千葉・宇都宮・新潟・名古屋・大阪・広島・松江・福岡に相談室があり、家庭問題解決に専門的知見をもつ方がいて、団体の規模も大きいので安心です。
ただ、少しネックなのは料金面。
連絡調整だけなら数千円ですが、受け渡し・付き添いも依頼すると、約1万円以上はかかってきます。(1回あたり)
ちょっと高いな..
と思う場合は、そのほかの団体も確認してみましょう。
FPIC以外にも、NPO法人・一般社団法人として面会交流をサポートしている団体があり、いくつかはFPICよりも料金が安いです。
例えば、こちら。
これら以外に団体を探したい方は、面会交流.com が参考になります。
また、数は少ないですが、自治体として面会交流の支援を行っている地域もあります。
収入などの制限はあるものの、対象の方は無料でサポートしてもらえます。
これらの地域以外にも制度があったり、これからできるという場合があるかもしれないので、ぜひお住まいの自治体でも確認してみてください。
ストレスを感じたときこそ冷静に。周りの助けも活用しよう
面会交流は確かにストレスに感じることも多いと思います。
ただ、そんなときこそ冷静になって
子供の良い成長にはメリット大だしなあ
悪影響だけは避けないとな
と思い出してみてください。
そして、次の面会交流では少しでもストレスを感じなくなるよう、今回ご紹介した内容を参考にしていただけると幸いです。
とはいえ、
ストレスすぎて、そんな前向きに考えられないわよ
という方もいるでしょう。
その場合は、あなたと同じ境遇の人と会ってみるのも有効です。悩みを共有をすることでストレス発散につながったり、良いアドバイスが聞けたりするかもしれません。
ひとり親の交流会がある支援団体はこちら。
また、私たちReReでも、シングルマザー専用のコミュニティアプリ「Shin-mama friends」を運営しています。
Shin-mama friendsでは、アプリ内にある掲示板から、面会交流に関する悩みをシングルマザー同士で相談することができます。
アプリは無料で利用可能。
詳しくはこちらでご紹介しているので、よければチェックしてみてください。
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