
今は養育費を受け取れてるけど、未払いになる可能性もゼロじゃないかな..
というシングルマザー・シングルファザーの方へ、インタビュー記事をお届けします。
今回お話を聞いたのは、養育費の支払いがなかった場合に立て替えをしてくれるサービス「養育費保証PLUS」を運営する、株式会社Casaの赤池さん。
養育費保証PLUSを利用すると、元パートナーとやり取りをせずに養育費を継続して受け取ることができ、利用にあたっては自治体の補助金を受けられるケースもあります。
「ひとり親の方に”一人じゃない”と感じていただけるよう、サービスを通じて一緒に伴走したい」という赤池さんに、活動の詳細・ひとり親支援の想いを詳しくお聞きしました。
※動画で視聴したい方はこちらのYouTube動画からどうぞ
養育費の不安を抱え込まなくて済む「養育費保証PLUS」とは
− ReRe
自己紹介と株式会社Casaさんのご紹介をお願いします。
− 赤池さん
株式会社Casa養育費相談室の赤池と申します。
弊社Casaは、主に家賃保証事業を行っています。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、賃貸でお部屋を借りる際に、日本では連帯保証人が必要になるのが一般的です。
その連帯保証人の部分を、私たちCasaが有償で保証するサービスを提供しています。
家賃保証事業を中心に、不動産・生活支援に関するサービスを展開してまいりまして、その中でひとり親の方々が抱える養育費の不払い・未払いという深刻な課題に直面し、現在は「養育費保証PLUS(プラス)」というサービスを提供しています。
この養育費保証サービスを通じて、一人でも多くの方、そして何よりもその先にいる子どもたちの未来のために「安心」を提供していきたいという想いで今、活動しています。
− ReRe
ありがとうございます。
養育費は多くのひとり親の方が受け取れていないので、サービスを立ち上げていただけて、私もひとり親の当事者としてすごく嬉しく思います。
続いて、養育費保証サービスの具体的な内容を教えていただけますか?
− 赤池さん
おっしゃっていただいたように、約7割もの方が養育費を受け取れていないという衝撃的な事実を、私たちもこのサービスを始めるにあたって知りました。


私たちの「養育費保証PLUS」は、ひとり親の方が養育費を受け取れなかった際、まず私たち保証会社が養育費を立て替えて、受け取り者の方にお支払いするサービスです。
その後、元パートナーの方には、私たちからお支払いのご請求や交渉を代行させていただきます。


本来、養育費は子どものための権利であり、子どもたちが健やかに成長するためには必要不可欠なものです。
しかし実際には、70%以上、つまり3人に2人以上が養育費の不払いに悩んでいる現状があります。
そうした経済的な負担を軽減し、ひとり親の方が安心して子育てに専念できる環境づくりを目指しています。
− ReRe
私も実際に未払いになったことがあり、自分で強制執行をしたんですけど、めちゃくちゃ大変だったんですよね。
しかも、「離婚前から未払いになるだろう」と想定して動いていたので、強制執行できたという感じです。
「まさか私がもらえなくなるなんて」というひとり親の方は多いので、離婚する時から「いつかもらえなくなるんじゃないか」という思いで準備していただきたいなと思います。
» 子どもの未来を守る養育費保証PLUS(株式会社Casa 公式ホームページ)
お金の不安解消だけではない、養育費保証がくれる「心のゆとり」
− ReRe
実際にサービスを利用された方からの声や、印象に残っているエピソードなどがあれば教えていただけますか?
− 赤池さん
「養育費が止まって本当に困っていたけれども、保証サービスに入っていたことで子どもたちの進学資金も準備できました」ですとか。
「立て替えをしてもらう間に資格を取得でき、自分で仕事を見つけて自立することができた」といった声もいただいています。
あと、やはり多いのが、相手と直接やり取りをしないことで「本当に精神的な負担が軽減された」という声ですね。
また、離婚を協議している最中の方が「やっと離婚協議書を作れた」と、本当に疲れ切ってご相談いただいた方がいらっしゃいました。
その中で「じゃあ、きちんと公正証書として書面に残しましょう」とアドバイスしました。
その方は神戸市にお住まいで、実は今、行政でも支援が進んでいて、養育費の取り決めに関する公正証書や調停にかかる調停書面の作成ついて、助成金が出る自治体がございます。
私たちの保証サービスも、自治体の補助が出るケースがすごく増えてきています。


その方は神戸市で公正証書を作る助成金を受け取り、さらに私たち保証サービスの初回の保証契約料にも助成金が出て、初回は経済的な負担なく全ての準備が整いました。その際に「本当に安心しています」といった声をいただいています。
− ReRe
そうなんですね。
助成金については、ご相談した際に教えていただけたりするのですか?
− 赤池さん
もちろんです。
行政の支援って分かりづらいところにあったりするので、お電話でもメールでもしていただければ、私たちが調べます。
また、お住まいの地域名で「〇〇市 養育費保証」などとWebで検索してもらえれば、助成金が出ている自治体というのはたくさんあります。
使えるものは使って、安心を手に入れてほしいなと思っています。
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離婚協議書でもOK!「養育費保証PLUS」の利用方法と条件
− ReRe
「養育費保証PLUS」の利用手続きや条件などがありましたら、教えてください。
− 赤池さん
ご利用は本当にシンプルで、まず私たちのホームページを通じてお申し込みをいただきます。
その際に必要な書類は、受け取り者様ご本人の確認書類と、その養育費に関わる書面です。
調停調書や公正証書、あるいは養育費に関わることが書いてある私文書の離婚協議書でもお申し込みが可能です。


お申し込みをいただいて簡単な審査を経て、保証契約をスタートするという流れになります。
条件といたしましては、2つございます。
1つは、養育費の未払いがないことです。
過去の未払い分に関しては、弁護士法に抵触する可能性もあるため、基本的に養育費の未払いがないことが条件とさせていただいております。
もう1つは、支払い者の方の情報が得られていることです。
連絡先(携帯電話など)、勤務先、ご住所の主に3点が得られていることが条件となります。


− ReRe
養育費が未払いになってからでは遅いんですね。
あと、離婚協議書でもOKというのが、すごくありがたいと思いました。二人だけで決めた書類でも大丈夫ということですよね?
− 赤池さん
そうですね。
皆さん、テンプレートをダウンロードして使うことが多いのですが、署名・捺印があり、「どのお子様に対し、いつまで、いくらの金額をいつ支払うか」が明示されていれば、私文書である離婚協議書でも大丈夫です。
− ReRe
例えば、「これまで養育費を受け取っていなかったけれど、これから受け取りたい」となったとき、過去の未払い分は放棄する形でCasaさんのサービスを利用できますか?
− 赤池さん
そういったケースもありました。
例えば、これまで養育費の取り決めをしておらず、もらっていなかったケースでも「今回きちんと取り決めをし、今後は未払い分については放棄します」という場合、審査は可能です。
また、これまでの未払い分に関して「今後、3万円ずつ分割で払っていきます」と取り決めた場合、過去の分は保証できませんが、これからの養育費の分は保証させていただきます。
実際に、そういった形でお申し込みいただく方もいらっしゃいます。
− ReRe
養育費が未払いだからダメだと思わずに、まずは相談してみることが大事ですね。
− 赤池さん
そうですね、まず審査をしてみる・相談していただくことが一番だと思っています。
私たちは養育費に関する事業・取り組みをしていますが、もともとは家賃保証事業という賃貸の部屋に関する事業も展開しています。
そのため、部屋探し・仕事の就労支援といったサポートも行っています。


まずは離婚の手続きや養育費に関わること全般について、お気軽にご相談いただけると嬉しいです。
» 子どもの未来を守る養育費保証PLUS(株式会社Casa 公式ホームページ)
元パートナーにバレずに保証サービスを始められる
− ReRe
何か、利用を検討する方がよく心配される点はありますか?
− 赤池さん
「支払う方(元パートナー)に連絡が入ってしまうんじゃないか」「自分の情報が相手に開示されてしまうんじゃないか」といった懸念やご心配をいただくことがあります。
しかし、審査やお申し込みの際には、私たちが支払い者の方にご連絡することは一切ありませんのでご安心ください。
私たちは、独自の審査でお申し込みの審査をさせていただいています。
合わせて、受け取り者の方のご情報も一切開示することはありません。
支払い者の方にとっては、もし養育費の未払いが発生すると、初めて私たちが保証会社と契約していることを知るケースが多くあります。
ただ、私たちのような保証会社を利用することを離婚時にお互い納得した上で契約されるケースもあります。
支払者の方にとって、急にこうした保証会社から電話が来て驚かれるケースは一定頻度あるため、事前に話し合いができる状況であれば、お二人で契約いただくほうがスムーズです。
お二人で契約された場合、保証の極度額も大きくなります。
どういうことかというと、私たちCasaの保証は、基本的に「お子様が成人になるまで」や「大学を卒業するまで」といった、書面に記載どおりの期間までを保証します。
その期間には、極度額として24ヶ月・36ヶ月といったプランがあり、その極度額に達するまで、私たちは基本的に保証します。
もちろん、その中で支払い者の方にご請求してご返済いただければ、お立替した極度額は戻っていきます。
例えば、月5万円の養育費で24ヶ月分でしたら120万円になるまで保証していき、お二人で契約された方は、保証極度額が36ヶ月分の金額まで保証されます。


− ReRe
二人で納得していれば、最長の36ヶ月プランに入れるということですね。
やっぱり、離婚時にお互い納得して入るのが一番お得というか、安心なんですね。
申し込んだときに「バレるのか」というのはすごく気になる方は多いと思いますが、申し込み時にはバレず、相手が未払いになったときに初めて連絡が行くという感じですね。
− 赤池さん
そうですね、なかなか相手の方に話をするのが難しい、特に離婚後で「今は養育費は支払われているけれども、いつか未払いになってしまうんじゃないか」と不安を抱えている方の相談の中には「途中で急に養育費保証サービスに入ることを伝えるのも煩わしい」という方も一定数いらっしゃいます。
そういった方は、相手に伝えずに保証サービスを利用することも可能です。
» 子どもの未来を守る養育費保証PLUS(株式会社Casa 公式ホームページ)
スムーズな話し合いのコツは、第三者に調整・交渉を任せること
− ReRe
「もう相手と関わりたくないから、養育費はもらわなくていい」というひとり親の方は多くいると思うのですが、そういった方には何をお伝えしたらいいと思いますか?
− 赤池さん
本当にお気持ち、よく分かりますし、実際にそういったお声はあります。
面会交流とセットになるんですけれども「もう会わせたくないから養育費いらない」ですとか「もう会わないので養育費を払わない」とか、感情的には本当に気持ちは分かるんです。
ただ、やはり養育費はお子さんのものになるので、そこに私たちのような第三者が入るところが、受け取る方にとっても支払う方にとっても、とても大きいんです。
さまざまな感情を別として、私たちが入ることによって交渉を進めるので、養育費と面会交流はまた別、両方とも子どもの権利であるということをお話しさせていただいています。
− ReRe
そうですよね。
やっぱり、そこの感情を切り分けるのは、すごく難しいのは私も当事者として分かります。
私が養育費が未払いになったときに請求したときも「私は子どもの代理で請求するんだ」という気持ちを強く持って行動しました。
同じように「もし今後未払いになるかもしれない」とか、もし未払いになったときには「自分は子どもの代理で請求している、子どもの権利を請求しているんだ」という気持ちで養育費を諦めないでいてくれたらいいなと思いますね。
− 赤池さん
そうですね。
本当にお気持ちはすごくよく分かるので、そこは第三者に入ってもらって、当事者間だけの問題ではないようにするほうが話もスムーズになることもありますので、ぜひ活用してもらいたいなと思います。
− ReRe
おっしゃるとおりですね。
当事者間だと、どうしてもこじれた過去の記憶が蘇り、うまく話し合えなかったりするので、誰かを介して話すほうがいいと思いました。
最後になりますが、ひとり親として日々頑張っている方々へ、メッセージをお願いできますか?
− 赤池さん
ひとり親の方で頑張り続けるのは、本当に大変なことだと毎日思っています。
経済的な不安だけでなく、精神的にも孤独を感じる瞬間もあると思うんです。
でも、私たちはそういった方に「一人じゃない」と感じていただけるように、サービスを通じて一緒に伴走したい、という気持ちでやっています。
お子様の未来のためにも、ぜひ頼れるものは頼ってください。そのために、少しでもお力になれれば幸いです。
− ReRe
一緒に伴走してくれるとのこと、とても心強いです。
赤池さん、本日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
» 子どもの未来を守る養育費保証PLUS(株式会社Casa 公式ホームページ)
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