子供がいる人向け 恋活・婚活アプリ 無料登録する

面会ネットの原田さんが語る、面会交流で第三者機関を利用するメリット

面会ネットの原田さんが語る、面会交流で第三者機関を利用するメリット

子供が父親に会いたそうだけど、私は会いたくない..

面会交流はしたいけど、手続きの面倒さ・費用が気になる..

という方へ、このインタビュー記事をお届けします。

インタビューさせていただいたのは、面会交流支援センター「面会ネット」を運営する原田さん。

第三者機関としてのサービス立上げのきっかけには、多くの「面会交流をしたくても、できない..」と悩む親の存在があったといいます。

「1人でも多くの子供のために、面会交流を実現させてあげたい」と奮闘する原田さんに

  • 面会交流の意義
  • 第三者機関の利用実態
  • 第三者機関を利用するメリット

についてお伺いしました。

※本インタビューでは「同居親が母・別居親が父」とした場合を想定して表現していますが、「同居親が父・別居親が母」の場合も多くあります。

目次

事前面接なし!複雑な手続きなしに利用できる第三者機関

− ReRe

原田さんの経歴や、運営されている面会交流支援センター「面会ネット」について教えてください。

− 原田さん

面会ネットの代表をしております、原田です。
シングルファザー9年目で、子供が2人います。

面会ネットの内容として、離婚した方・離婚調停中の方の別居期間中の面会交流がうまくいかない場合に、第三者として支援をしています。

− ReRe

ありがとうございます。
第三者としての面会交流サポートは、行政などでも行われていますが、違いはありますでしょうか?

− 原田さん

一番違うのは、利用のしやすさです。

面会交流支援を受けたい方は結構いるんですけど、行政や厚生労働省が案内している機関では、事前面談・手続きがとても複雑なんです。

例えば、元妻と子供は九州に住んでいて、元夫は関東に住んでいる場合、九州で第三者機関を利用しようとすると、九州で元夫婦がそろって事前面談を受けないといけなかったりします。
現実的じゃないというか、ものすごくハードルが高いんですね。

実態に寄り添って「事前面接も不要。お互いにきちんと確認がとれたら支援しますよ」と、オンラインだけで手続きを済ませられるハードルの低さが、ほかとは違うポイントです。

面会ネット 事前面接なし!複雑な手続きなしに利用できる第三者機関
事前面談が不要な第三者機関

− ReRe

完全にオンラインだけで支援開始できるんですね。

− 原田さん

そうです。

最近は離婚調停の段階で、弁護士さんが第三者機関を使った面会交流を勧めてくださることも増え、弁護士さん経由で問い合わせが来ることも多いんですね。
そういった場合でも、契約書・相手の同意書をオンラインで送付いただいて、双方の確認が取れれば支援できるので、スムーズに進みやすいです

− ReRe

特に女性で「元夫とは同じ空間にいたくない」という方は多いと思うので、面談不要なのはとても有効ですね。

− 原田さん

そうですね。
「接触を絶ちたい」「同じ空間にいると緊張する」という理由で、申し込みされるケースは多いです。

元々サービスを始めたきっかけもそれでした。
直接の連絡が怖いということが原因で、面会交流できていない方が何人もいたんです。そういった方々のサポートをしたいなと。

僕らはよく「おたくの第三者機関はどちらの味方ですか?」と聞かれることがあるんです。
「私の味方ですか?相手の味方ですか?」と。

その場合、僕らは「子供の味方です」と答えているんですね。

子供に親と会わせてあげたい」という気持ちでやっているので、間に入って相談に乗りながら、トラブルがない形でどうにか面会交流につながるよう努めています。

− ReRe

素晴らしいですね。
利用が普及したら、面会交流の実施率はもっと高まっていくのではないかと感じます。

» 原田さんが運営する「面会ネット」はこちらから
  

ヒートアップした間に入り、丁寧な提案を続けて面会交流が実現

− ReRe

コロナ禍ということもありますが、面会交流でよくある悩みと、それに対処されていることはありますか?

− 原田さん

コロナで第一回目の緊急事態宣言が出たときは、99%の面会交流が中止になりました。
この2年間というのは、中止や延期になることが多かったです。

代わりに、オンラインでされる方も増えましたし、僕たちも日程調整やZoomのサポートを行ってきました。

そんな中で強く感じたのは、別居親の心の乱れです。
「なんでコロナごときで中止にするんだ。どっちが大事なんだ?」と。

一方で、監護親の方も万が一子供が感染して休校になったりとか、濃厚接触者になってしまうことを考えると、大変な状況がありました。
お互いに大変なんですけど、会えなくなった親御さんというのは、会うことを楽しみに毎日を生活されています。

それが突然中止になったときの相談は、ものすごく増えましたね。

− ReRe

子供の気持ちも心配ですよね。
コロナはあれど、実の親に会いたくても会えない状況は、子供には良い状況とは言えません。

「オフラインがダメなら、せめてオンラインでも」と思いますが、面会ネットさんでZoomでの面会交流などは勧められているのでしょうか?

− 原田さん

そうですね。
「こういったシステムがあるので、オンラインですが使ってみてはいかがでしょうか?」というご提案はしています。

時間さえ区切っておけば、子供だけを画面に映して会う方法もありますよ」とか。

− ReRe

第三者の方から言ってもらうことで「面会交流しよう」と感じるケースも多くありそうですね。

− 原田さん

まあ、そうですね。

こちらが日程を取り決めるとき、コロナ禍での中止・延期もあり、今まで以上にヒートアップする場合があります。
「なぜ中止にするんだ!?」「なぜ延期なんだ?」「時間を長くしろ」「時間を短くしろ」とか。

ヒートアップした間に入り、冷静な立場として粘り強く支援を続けることで、提案を聞いてくださる方も増えてきました
「その気持ちもわかるのですが、〇〇な提案はどうですか?」と丁寧に説明・提案をすることで、だんだん受け入れてくれるようになったと思います。

− ReRe

ありがとうございます。
面会ネットさんのような、落ち着いた立場で物事を見れる方が間に入ることで、三者が「子供にとっての理想の状態」を目指しやすくなるのかなと思います。

» 原田さんが運営する「面会ネット」はこちらから
  

きっかけは、既存の第三者機関の利用のしにくさ

− ReRe

原田さんが面会交流支援サービスを立ち上げたきっかけについて、詳しく教えていただきたいです。

− 原田さん

私はシングルファザーとして面会交流をしていたのですが、離婚した知人から「子供を会わせてあげたいけど、直接連絡を取るのがものすごく辛い」と相談がありました。

やっぱり離婚したてというのは、お互いに感情がもつれているんですね。
直接の連絡となると、悪口の言い合いになってしまうんです。そして「怖い..」となる。

けど、子供は「お父さんに会いたい」と言っていると。
「どうすれば..」と調べて第三者機関の存在を知ったんですけど、利用するには夫婦が同じ場所でそろって事前面談を受けなければならず、結果断念したという経緯がありました。

離婚で揉めに揉めた元夫婦は調停も別々にするくらいなのに、面会交流で「同じ場所に集まってください」というのは現実的じゃないのでは?と感じました。

子供が親と会いたいと思っているのに会えないって、悲しいですよね。
なので、「簡単なシステムで間に立つことができないかな」と始めたのがきっかけです。

− ReRe

ありがとうございます。
離婚された方のニーズにうまく応えられているなと思います。
 

月々千円ちょっとで、直接の連絡・トラブルが少なくなる

− ReRe

「第三者機関を利用したいけど、料金が気になる..」という方もいらっしゃるかと思います。
そういった声に対しては、いかがでしょうか?

− 原田さん

料金については、引き渡し・付き添い型となると「ある程度しっかりとした金額を頂かないと成り立っていかない」という部分がありますね。

例えば、僕らは全国を対象としていて、各地に登録制のスタッフがいるのですが、突然スタッフが「高熱で明日行けなくなりました」というケースがあったとします。
その方が東京在住なら、東京にはスタッフが多いので代わりが見つかるのですが、地方だと県内に1〜2人しかおらず、本部がある京都からスタッフを派遣しなければいけません。

頂く料金は基本料金のみなので、そういったケースで急遽必要になる飛行機代・新幹線代などは、全て持ち出しになるんですね。
そういったケースも含めて運営していくので、ある程度しっかりした金額を頂かないと難しい面があります。

ただ、最初は「相手を見るのも嫌」と引き受け・引き渡し型を希望される方が多いんですけど、だんだん恨みつらみの感情が薄れて「日程調整だけお願いします」というケースもよくあります
「引き受け・引き渡しはできるようになったので、間に入って日程調整さえしてくれればいいです」と。

日程調整・連絡支援なら、年間33,000円(20件まで)でご利用いただけます。
例えば、元夫婦で折半するなら月々千円ちょっとです

「千円ちょっとで、直接のやり取り・トラブルなく面会交流ができる」ということを実現したくて、そのような料金設定にさせてもらっています。

− ReRe

私の知る限り、日程調整が年間33,000円というのは、かなり利用しやすいのではと感じます。

− 原田さん

そうですね。
連絡支援だけを利用してみたら、わだかまりがどんどん消えて、引き渡しの一瞬くらいなら良いかと思えるようになった」という方もいらっしゃいます。

− ReRe

相手に対する負の感情が、ずっとそのまま続くわけではないということですね。
離婚したときにそう思うのは難しいですが、ケースとして多いことを知っておき、連絡支援だけの利用になればコストもそこまでかからず、面会交流が実現できると。

ちなみに、第三者機関を利用する際、基本的には双方の取り決めに従うそうですが、元夫婦間での料金の負担割合はどういったパターンが多いのでしょうか?

− 原田さん

これは本当にバラバラですね。
例えば「第三者機関を使いたい」と思っているのがシングルマザー側であった場合、元夫の方から「私は直接の連絡でいいし、あなたの提案だから負担してください」と言われるパターンもあります。

逆に、シングルマザーの方から「面会したいのであれば、条件として第三者機関を使うしかないので、あなたが支払い・申し込みをしてください」と仰られるパターンもあります。

なので、事前にご相談いただく場合には「料金に関する取り決めは、調停の際に相談されると良いですよ」と提案させてもらっています。

− ReRe

なるほど、調停の際にある程度決めておけばいいんですね。

− 原田さん

そうですね。
ただ、事前に決めている方はいいんですけど、いざ離婚したあとに直接やり取りして面会交流してみたら、来るメールの内容が「何してるんだ?」「態度が悪い」というパターンもあります。

元夫婦の関係のまま連絡が来てしまい、嫌になって連絡を返さず、面会交流も中止になる。
そこで、面会ネットのほうに「面会交流ができなくなり、連絡もとれなくなったので、まずどうにか連絡をとってほしい」と問い合わせがくることが多いです。

そういった場合、面会ネットから「こういう支援をしています。私たちが間に入り、お相手と直接連絡をとらなくていいので、面会交流を再開しませんか?」とお手紙や連絡をしています。

− ReRe

細かい配慮をされてるんですね。

− 原田さん

そうですね。
それで面会交流が実施されれば、一番良いなと思ってるんで。

» 原田さんが運営する「面会ネット」はこちらから
  

面会交流は、親と子供、両方の健康に良いもの

− ReRe

面会交流を実施できていない方に向けて、お話をお伺いできればと思います。
改めて、面会交流の意義・子供へのメリットについて、原田さんはどう考えられていますか?

− 原田さん

面会交流をしてないのは、もしかすると「したいけど、できてない」のかもしれないですよね。

いろんな環境の方がいらっしゃいます。
例えば「面会交流させてあげたい」と思ってるけど、新しいパートナーができ、そのパートナーが元夫と連絡をとることを快く思ってないとか。

そういった場合には「第三者機関が間に入ることにより、直接連絡を取り合うこともないので面会交流ができますよ」と教えてあげたいです。

子供も表面上は親の前で「いや全然会いたくないからいいよ」と言うこともあると思うんですが、実際には「本当は会いたいな」と思ってたりとか。
小さい頃に親と会えてなくて20歳を超えてからやっと親と会えた、という方に話を聞くと「実をいうと会いたかったんです」と仰るケースもあるんですね

そういった話を聞くと「煩わしさ・トラブルをなくして、どうにか会う方法があるんだよ」ということをお伝えし、会わせてあげられたら良いかなと思います。

− ReRe

確かに、シングルマザーの方が子供に「お父さんに会いたい?」って聞くと、お母さんに気を使って「会いたくない」と返事してしまうパターンは少なくないと聞きます。

「子供は会いたくないと言ってるけど、本当は会いたいのかもしれない」という場合、どんな進め方が適切でしょうか?

− 原田さん

年齢や会っている回数にもよると思います。

面会交流というのは、小学生ぐらいのときは、しょっちゅう会ってても楽しいと思います。
ただ、中学生になると部活・塾があったりと、今までどおりに会えない環境が出てきます。

そういうときは「いや、今回は会いたくない」ということも絶対出てくると思うんですね。
ただ、それは継続して会ってるからこそ出てくるものであり、個人的には「子供も嬉しいと思うので、たまには会わせてあげてほしいな」と思います。

面会交流って、親と子供、両方の健康に良いと思うんです。
子供にとっても離別した親にとっても、会うことで元気が出るし、生きがいが見つかります。

− ReRe

確かに、小学校の低学年なら「実の親に会いたい」という気持ちは、ほとんどの子供が持っているでしょうしね。
表面上は「会わない」と言ってても、一度会わせることを検討してみてほしいなと思いますね。
 

面会交流が再開されると、養育費の支払いも再開されることは多い

− ReRe

最後になりましたが、読者の方にお伝えしたいことはありますでしょうか?

− 原田さん

親は自分たちの都合で別れるわけですが、特別DVなどがなかった場合は、子供は親に会いたいんじゃないかなと思います。
親も「子供に面会交流させてあげたいけど、できない」と悩んでいる場合は、第三者機関の利用を検討してみてほしいと思います。

僕らも問い合わせてもらったら相談に乗りますし、第三者機関の利用をきっかけに、面会交流を実施してもらえたら嬉しいなと思います。

あと、養育費についてもお伝えしたいことがあります。

本来、養育費は面会交流の有無に関わらず、子供の養育のために必ず支払う必要があるものです。
しかしながら、面会交流が実施されなくなると、養育費の支払いをやめる方が多いのも事実です。

支援を利用して面会交流が再開されると、養育費の支払いも再開されることは多く、その点でも面会交流は子供のためになります。

− ReRe

貴重なお話をお伺いさせていただき、ありがとうございました。

» 原田さんが運営する「面会ネット」はこちらから
  

面会ネットの原田さんが語る、面会交流で第三者機関を利用するメリット

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

シングルマザー・シングルファザー・バツイチ子持ちの方など、子供がいる人を応援するWebメディアです。ひとり親向けの支援制度・サービス・子育て情報や、子供がいる人向け恋活・婚活情報など、暮らしに役立つ情報を配信しています。

目次