「ひとり親で大変なのはシングルマザーの自己責任だ」ってコメントをSNSで見ました..
という方は、今すぐその人をミュートしましょう。身近な人なら全力&秒速で離れ、関わらないようにしたほうがいいです。
理由は以下の3つ。
- 自己責任論者の大半は現状をわかっておらず、聞くだけ無意味だから
- 受けたストレスが大事な人への態度に表れてしまうから
- 誰にとっても、自分と意見が異なる人はいるから
その人から逃げても、あなたが味方を見つけて幸せに暮らしていくことは可能です。
とはいえ、
職場に自己責任論の人がいるので、離れるのが難しい..
というシングルマザーの方もいるかと思うので、その場合の対策についても解説します。
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シングルマザー自己責任論の人と離れるべき理由
①自己責任論者の大半は現状をわかっておらず、聞くだけ無意味だから
基本的に「困難は本人の自己責任だ」と言う人は、相手が置かれている社会的な状況を知りもせず、自分がその立場にいないから批判している無責任な人がほとんどです。
特にシングルマザーの貧困は、個人の自己責任論では片付けられない、日本の様々な社会課題が根深く関係しています。
シングルマザーを取り巻く現状
国際機関OECD(経済協力開発機構)の2014年の調査によると、
OECD加盟33カ国中、日本はひとり親の就労率がもっとも高いのに、ひとり親の相対的貧困率は50.8%でワースト1位
出典:OECD
つまり、日本のシングルマザーはちゃんと働いているのに貧困に苦しんでいるんです。社会の支援・福祉体制が整っているとはとても言えず、自己責任論だけで済む話ではありません。
就労率が高いのに貧困率も高いことには、理由があります。
- 男女の賃金格差
- 正規・非正規雇用の賃金格差
- 養育費の受給率
- 女性の働きやすさ
日本はどれをとっても、世界と比べて悪い数値が出てきます。日本のシングルマザーは、それだけ厳しい環境下に置かれているんです。
こういうと、「養育費を受け取ってないのは、父親から徴収してないシングルマザーが悪いんだろ」という自己責任論の人も出てきます。
しかし、DVなどによって精神的苦痛を受けたシングルマザーにとっては連絡を取り合うだけでもハードルが高いことですし、取り決めを交わしても払わない父親だってたくさんいます。
海外ではそういったことを踏まえて、養育費が支払われるような制度を国が作っています。
- アメリカ:国による取立ての援助制度があり、養育費不払いは犯罪扱いされる
- フランス:国が立て替えで養育費を支払い、義務者から回収する制度がある
- 韓国:養育費の相談・請求・訴訟支援を行う国の機関がある
では日本は?
ようやく2020年4月に、公正証書があれば強制執行をできる法律ができたところ..
このように、日本のシングルマザーを取り巻く現状には、当人の努力だけでは解決が難しい問題がたくさんあります。
それを「自己責任。努力でなんとかできたはず」というのは、あまりに極論ですよね。
結局のところ、ほとんどの自己責任論者はシングルマザーが置かれている社会的状況に無知であるにもかかわらず、マウントをとって自己承認欲求を満たしたいだけなんです。
当然、そんなものは正論でもなんでもありません。聞く価値ないので、完全スルーでOK。
シングルマザー当人の現状
よくシングルマザーに対して、
- 無計画で離婚するほうが悪い
- 浮気・DVをする男を選んだ女の自己責任だ
と言う人もいますが、これも相手の立場になって考える力が低いかと。
DVがあった場合は、無計画でも早急に離れるほうが正解ですし、そもそも死別でシングルマザーになった方もたくさんもいます。
そういった事情がなくても、夫婦の関係悪化はたとえ冷戦状態でも子供の自己肯定感の低下・脳の萎縮を引き起こすとされており、必ずしも「すぐの離婚」が間違ってるとは言えません。
「浮気・DVは、選んだ女の自己責任」という意見に対しては、「じゃあ、あなたは浮気・DVをする男を事前に見抜けるのか?」と言いたいですよね。
「浮気しそうにない男性が実は..」なんてことはよくあるし、「コロナで職を失った」といった環境要因でDVに繋がるケースもあります。これらを全て結婚前に予測するのは、誰も不可能なはず。
シングルマザー自己責任論の人は、そういったことへの理解・能力もないのに、たまたま自分がその状況ではないから発言しているだけです。無視するに限ります。
②受けたストレスが大事な人への態度に表れてしまうから
大事な人との人間関係を壊さないためにも、シングルマザー自己責任論の人の意見は全力でシャットアウトすべきです。
その瞬間はいくら切り替えようと思っても、後々受けたストレスが家族・友達への態度に少なからず悪影響として出てしまうからです。
ベイラー大学が行った研究によると、
上司からのストレスは家族との関係にも悪い影響を及ぼしていて、職場でストレスを受けた後だと、家に帰ったときに普段ならなんでもない些細なことが我慢できなかったりすることが起きやすい。
ということがわかっています。
出典:Personnel Psychology
これは職場以外においても、同様のことが言えそうですよね。例えば、SNSで誹謗中傷を受けたストレスのせいで、無意識に家族へ冷たい態度をとってしまいかねないというわけです。
SNSで「シングルマザーは自己責任だろ」というコメントがきたら、無駄にストレスを感じてしまわないために秒速ミュートしましょう。意味のない批判は見ないに限ります。
③誰でも、自分と意見が異なる人はいるから
シングルマザー自己責任論を目にすると、
この人に自分が間違っていることを認めさせたい!
という気持ちになるかもですが、相手を変えることは不可能で、反論するだけ不毛です。
芸能人への誹謗中傷を見てもわかるとおり、どれだけ優れた能力がある人にも、批判する人間は必ず出てきます。
仏教の創設者であるブッダもこう言っています。
沈黙している者も非難され、
多く語る者も非難され、
少し語る者も非難される。
つまり、世に非難されない者はいないのである。
仏教を世の中に広めたクラスの人でさえ批判されるんです。ただ、ブッダは批判に反論せず、ただ自分とは違う意見の存在を認めただけでした。
シングルマザー自己責任論の人をみたら、
ああ、この人は自分とは違う意見を持ってる人なんだな。まあ、そういう人もいるよね
と思い、無駄に消耗しないよう距離をとって生きていきましょう。
職場に自己責任論の人がいるときの対策
とはいえ、
職場に自己責任論の人がいるので、距離を置けません..
というシングルマザーの方もいるかと思います。
そんな場合は、下記の対策を行ってみてください。
- 上司・人事部に社内の配置転換を相談する
- シングルマザーに理解ある会社に転職する
一番良いのは、今いる職場でその人と離れること。
上司・人事部に状況を説明し、どちらかの部署異動を検討してもらえないか相談してみましょう。その際、内密に進めてもらうこと・期限も確認しておくことをオススメします。
ただ、それもハードルが高い場合は、転職を検討してみても良いかも。シングルマザーの働きやすい環境に理解がある会社への転職を目指しましょう。
同じシンママ仲間が多く働いているのと、社風的にシングルマザーに理解ある人が多くなります。
そんな会社、どこで見つければいいのよ..
と思った方は、シングルマザーの支援団体が行っている就業サポートを頼ってみてください。
長年シングルマザーの就労支援をしているスタッフの方が、育児と仕事の両立がしやすい会社を紹介してくれます。さらに、シングルマザーに合わせた転職のアドバイスも受けることができます。
気になった方は、ぜひ下記の公式HPをどうぞ。
» 参考:生活が苦しいシングルマザーがするべきこと完全マップ【すべてわかる】
シングルマザーの味方は確実にいる(専用コミュニティあり)
とある研究によれば、インターネットで誹謗中傷をするユーザーは全体の0.5%しかいないようです。200人に1人いる感じ。
しかし、人というのは原始時代の本能から、外敵から身を守るためにネガティブな情報に注意が向いてしまう傾向があります。
199人に褒められても、たった1人に批判されるとずっとそれが気になってしまうのが人間なんです。
ただ、今の社会においては、その1人から離れて199人とだけ付き合って生きていくことは可能です。批判してくる人から逃げても、あなたの味方はたくさんいます。
シングルマザー自己責任論の人からは全力かつ秒速で離れ、あなたの味方の声だけを聞くようにしてみてください。
けど、周りに味方なんていないよ..
という方は、下記でシングルマザーの仲間づくりに役立つサービスをご紹介しているので、よければご覧ください。
≫【解決】シングルマザーが寂しいとき、仲間作りに役立つ5つのサービス
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