株式会社ReRe(リリー)は、子どもがいる人の未来を応援するWebメディアとして、「ひとり親向け支援制度」「地域の子育てサービス」「移住情報」などの情報を発信しています。
この度ReReにて、シングルマザーの恋愛に関する現状・ニーズを把握するためのアンケート調査を実施いたしました。
調査の結果、シングルマザーになって恋愛をした方の多くが、仕事・育児に追われる中で恋愛を通じて孤独感を解消し、精神的な安定や自己肯定感を高め、日々の生活の活力を得ていることが明らかになりました。
アンケート調査概要
- 実施期間:2025年1月11日〜2025年9月7日
- 実施方法:オンラインでの無記名アンケート
- 回答対象:マッチングアプリReRe・シンママ専用コミュニティアプリShin-mama friendsユーザー、メディアReRe読者ほか
- 回答属性:母子家庭になってから異性との交際経験があるシングルマザー計100名(20代16名・30代50名・40代30名・50代4名)
トピックス
- シングルマザーになって男性と出会えた場所は「マッチングアプリ」が最多
- 出会いの場選びで最も重視するのは「子どもがいることを受け入れてくれる男性と出会えること」が最多
- 恋愛経験を通じ、孤独感の解消・自己肯定感の回復を実感でき、子育てや仕事の活力へとつながっていることが明らかに
- 恋愛を阻む3つの壁が「時間とお金の制約」「子どもへの配慮における葛藤」「社会や周囲からの厳しい目」
- デート時の子どもの預け先は、一定数が「元夫」と回答。離婚後も協力的な関係性が明らかに
アンケート結果
シンママになって交際した方とは、どこで出会いましたか?(複数回答OK)
シングルマザーになって男性と出会えた場所は「マッチングアプリ」が最多。
時間的制約や子どもを預けずに知り合えるオンラインでの出会いが、シングルマザーのライフスタイルに適していることが伺えます。

出会いの場を選ぶとき、一番重視することは何ですか?
出会いの場選びで最も重視するのは「子どもがいることを受け入れてくれる男性と出会えること」が最多。
シングルマザーにとって、子どもがいることの理解者との出会いが最も切実なニーズであることを明確に示しています。

彼氏選びで、一番重視することは何ですか?
彼氏選びで一番重視することは「優しさ・思いやり」が過半数を占め、年収や容姿といった項目を大きく上回りました。
相手に経済的な安定だけでなく、精神的な支えや、日々の生活で協力し合える内面的なつながりを求めていることが伺えます。

子どもに彼氏を会わせた時期は、交際してどのくらい経ってからですか?
子どもに彼氏を会わせた時期は、約4割の方が「会わせたことはない」と回答しており、子どもに会わせることに慎重な姿勢が伺えます。

シンママになってからの恋愛で「良かった」と感じたことは何ですか?(複数回答OK)
シンママになってからの恋愛で「良かった」と感じたことは、「リフレッシュできて子育て・仕事の活力がわく」「自分磨きのきっかけになる」という回答が特に多い結果に。
恋愛が単なる楽しみだけでなく、母子家庭の生活全体を豊かにする重要な要素であることが明らかになりました。

「良かった」と感じたことに関するご回答の詳しい状況を教えていただけますか?
多かった意見の具体的なポイントと回答例
1. 日常生活のリフレッシュと活力
「恋愛が多忙な日々の良い気分転換になっている」という意見が多く見られました。
デートなどでリフレッシュする時間が、子育てや仕事への意欲向上につながっていることが伺えます。
- 「頑張っている自分が、少し肩の力を抜ける」
- 「会えるって思って、すべてにおいて頑張れる。笑顔が増えて、子どもにも優しく接することができる。心の余裕が一番大きいと思う」
- 「母親とひとりの女性として、メリハリをつけて生活できるようになった」
- 「恋愛を楽しめると、子育てでも少し心の余裕がもてるようになる」
2. 孤独感の解消・精神的な安心感
多くのシングルマザーが、恋愛によって孤独感や寂しさが解消され、精神的な安定を得ていると回答されました。
- 「母の孤独さ、寂しさを埋めてくれる」
- 「自分の人生が母親だけでないと感じられる」
- 「不安になったときや、仕事の悩み・友達ではなかなか聞いてもらえない悩みを相談できて、寄り添ってもらえる」
- 「子どものこと等で悩んでいたときに親身に相談に乗ってくれた」
- 「気持ちにゆとりができて、子どもにも自分にも優しくできるようになった」
3. 自己肯定感・自信の回復
「女性として見てもらえることが嬉しい」「自分磨きのきっかけになる」といった回答が多数寄せられ、恋愛を通じて母親である自分だけでなく、一人の女性としての自己肯定感を高めていることがわかります。
- 「美意識が目覚め、意識がまったく変わる。人に見られて恥ずかしくない立ち居振る舞いを心がけるようになるので、生活にハリができるし、自分を磨くことができる」
- 「男性から女として見てもらえることがうれしい。自分の頑張りをすぐに認めてくれる存在はうれしい」
- 「いろんなことに対して頑張ろうって思えるし、幸せをたくさん感じられた」
- 「疲れ切っていた自分をアップデートするきっかけになった」
- 「心にゆとりや、自分を必要としてくれる、支えてくれる、話を聞いてくれる人がいるだけで日々の活力になる」
シンママになってからの交際で「難しいな」と感じたことは何ですか?(複数回答OK)
シンママになってからの交際で「難しいな」と感じたことの最も多い回答は「子どもの気持ちへの配慮」で、恋愛が子どもに与える影響を心配する葛藤が浮き彫りになりました。
「忙しくて連絡・デートの時間がとれない」といった制約や、「周囲の厳しい目」といった社会的な課題も大きな壁となっていることが分かりました。

「難しいな」と感じたことに関するご回答の詳しい状況を教えていただけますか?
多かった意見の具体的なポイントと回答例
1. 子どもへの配慮における葛藤
恋愛が子どもに与える影響を心配する声も多数寄せられました。
母親が恋愛することで子どもに寂しい思いをさせたり、戸惑わせてしまったりするのではないかという葛藤が、小さくない精神的負担となっています。
- 「子どもにどう伝えたらいいのか悩んだ」
- 「どのタイミングで子どもに言うべきか迷った」
- 「一度失敗していて、もう二度と子どもを振り回したくないと思うからこそ、慎重に相手を見てからじゃないと子どもは会わせたくない」
- 「ママが男性へ費やす時間に対し、子どもからの嫉妬があった」
- 「恋人と子どもとの関係性を築くことがとても難しい。取り持とうとすると、板挟みになって辛い」
2. 「時間」と「お金」の制約
多くのシングルマザーが、仕事と育児に追われる中で、恋愛のための時間や金銭的な余裕がないと回答されました。
<時間的制約>
- 「子ども中心の生活なので、デートの時間がとりにくい」
- 「会う時間が限られるので、ひとり親で育児中であることに理解がある方でないと難しい」
- 「子ども抜きでのデートはなかなか難しい。約束していても急に子どもに熱が出たりすると会えなくなる」
- 「家に帰ると家事育児でバタバタで、落ち着いて連絡がなかなか取れない。声が聞きたくても電話してる暇がなかった」
<金銭的制約>
- 「デート代の負担が厳しい」
- 「お金にも余裕がないから、遊ぶにしても予算を考えてしまう」
- 「生活費が厳しいのでお金を出せない」
- 「とにかくお金と時間がなくて、デートできません」
3. 社会や周囲からの厳しい目
「ひとり親なのに恋愛してるなんてありえない」といった、周囲からの偏見・批判も大きな壁に。
親や親族、社会からの評価を気にし、恋愛を隠してしまう方も少なくないことが分かりました。
- 「自分の親が “シングルマザーなのに恋愛してるなんてありえない” って考えなので、どうするのが正解なのかなって悩んでしまう」
- 「彼氏ができても安易に周りに話すことはできません。「彼氏がいる=子育てを疎かにして子どもがかわいそうだ」と思われることが不安です」
- 「周り、特に親族には、子どもがいながら恋愛してるとあまり良く思われそうにない(生活の基盤を整えてからとか何かしら言ってくる)と思うので隠している」
- 「”自分みたいな出来の悪い離婚シンママが、子どものことを差し置いて遊んで良いものか、仕事もせずに遊ぶことにお金と時間を使い、そんなことしてる暇無いだろうに、きっと周りも厳しい目を向けるだろう、自分はいけないことをしているんだ” と自分を責めることがある」
- 「田舎なので周りの目が気になるし、批判もあった」
よく行く(行った)デートは?(複数回答OK)
カフェやレストラン、ドライブが上位に挙がり、比較的気軽に楽しめるデートが好まれていることが分かります。
また、「ショッピングモール」や「公園・ピクニック」など、子どもと一緒でも楽しめる場所の回答も多く、シングルマザーならではのデートスタイルが見て取れます。

子どもを預けてデートするとき、どこに預けましたか?(複数回答OK)
子どもを預けてデートするときの預け場所は「親」が最も多い結果となりました。
「元夫」という回答も一定数見られ、離婚後も子育てにおいて協力関係を築いているケースがあることが分かりました。

結婚・再婚希望について教えてください
結婚・再婚希望は「いずれはしたい」「今のところ考えてない」が同数で最多となりました。
再婚したい気持ちはありつつも、生活や子どものことを考えると、急いで決断しようとは思っていないことが伺えます。

アンケート結果をふまえた今後の活動
今回のアンケート結果から、シングルマザーにとって恋愛が日々の生活に活力や自己肯定感をもたらす重要な要素であることが明らかになりました。
一方、子どもへの配慮や社会的な偏見、時間やお金の制約といったハードルも明確になりました。
株式会社ReRe(リリー)では、この調査結果をふまえ、ひとり親の恋愛をサポートするため、以下の活動に注力してまいります。
- 「子どもがいることの理解者」と確実に出会えるマッチングアプリReReのさらなる拡充
「子供がいる人」と「子供がいる方も恋愛対象という人」だけが登録できるマッチングアプリReRe (リリー) において、利用者のニーズにさらに応えられるよう、安心・効率的に出会える機能の強化や、マッチング精度の向上を図ります。 - シンママの恋愛に関する情報発信とコミュニティアプリShin-mama friendsの活性化
メディアやSNS、コミュニティアプリShin-mama friends (シンママ フレンズ) を通じて、シングルマザーのリアルな声や悩みを共有し、共感と安心を得られる場をさらに強化します。恋愛の進め方や子どもへの伝え方など、役立つ情報コンテンツも積極的に発信していきます。
これらの活動を通じて、シングルマザーが恋愛からもプラスの効果を享受し、健康と幸福を保ちながら、子供と一緒に充実した生活を送れる社会の実現を目指してまいります。