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移住時点で40万円以上の支援金!ひとり親にやさしい町「幌加内町」の北村さんに、移住支援制度・町の子育てのしやすさを聞いてみました

移住時点で40万円以上の支援金!ひとり親にやさしい町「幌加内町」の北村さんに、移住支援制度・町の子育てのしやすさを聞いてみました

離婚を考えてるけど、子どもを養っていけるか不安..

都会の生活費が高くて、毎日苦しい..

という方へ、このインタビュー記事をお届けします。

インタビューさせていただいたのは、北海道幌加内町 保健福祉課の北村さん。

幌加内町では、働く意欲のあるひとり親とその子どもの受け入れを推進しており、数多くのひとり親向け移住支援制度が整備されています。

「子どもが健やかに不安なく暮らすための支援をしたい」という北村さんに、

  • 幌加内町の魅力、子育てのしやすさ
  • ひとり親向け移住支援制度の詳細
  • 移住されたひとり親の方のお声

についてお伺いしました。

目次

3つの日本一がある、スローライフを楽しめる町

− ReRe

幌加内町の特徴、魅力はどういったものがありますか?

− 北村さん

まず、位置でいうと、札幌市から北に車で2時間半くらいのところにあります。
近隣の大きな街としては、旭川市が隣にありますね。

縦に長い町としても特徴的で、縦に63キロ、端から端まで行くのに車で1時間かかります。
人口規模は2022年9月時点で1,318人と、小規模の自治体となっています。

少しネガティブな要素、裏をかえせば魅力の一つとも言えますが、積雪量が約3mくらいになる寒冷豪雪地帯になります。
北海道内でも、一番雪が多いですね。

また、3つの日本一があり、一つに、そばの作付面積・収穫量が全国一位です。
それから、日本最大の人造湖である朱鞠内湖(しゅまりないこ)があり、日本最寒記録として、昭和53年に日本で一番寒い気温「−41.2度」を記録しています。

ひとり親にやさしい町「幌加内町」朱鞠内湖
ひとり親にやさしい町「幌加内町」寒冷豪雪地帯

生活面でいうと、町内で生鮮食品を買えるお店が JAさん(Aコープ)の一軒しかないので、車がないと生活できない部分はありますね。

買い物がどうしても不便にはなり、町の周りに11の市町村があるのですが、そのうち4つが市となっており、その市まで車で約1時間かかります。
生活圏が広くなってしまうのは事実ですね。

本当に田舎ではあるのですが、逆の発想をすると、「田舎暮らし」という部分の魅力はあるのかなと思います。

− ReRe

ありがとうございます。
仰るとおり、買い物の不便さはありつつも、地方ならではの魅力がたくさんある町なのかなと感じます。

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独自のひとり親向け支援制度が多数!

− ReRe

ひとり親向けの移住支援制度について、教えていただけますか?

− 北村さん

全国的にも特色のあるひとり親の支援をしており、介護もしくは保育の仕事に就いていただくことが絶対条件となっています。

保育の仕事は保育資格が必要ですが、介護の仕事は資格・経験の有無は問わず、介護に抵抗のない方であれば、お勤めが可能です。
あと、幌加内町に定住し続ける意思があることが条件となります。

支援メニューについては、介護の仕事では給料保障として月額17万円を確保しております。
保育の仕事では、全国的に保育士さんの平均月収が17万円以上はあることから、給料保障は設けておりません。

給料以外では、児童手当とは別に、養育支援補助という1世帯につき月額3万円の助成があります。

また、家賃補助として、月額3万円以上の賃貸を借りた場合、家賃の半分を補助しています(上限3万円)。
引っ越しにかかる支度金も、1世帯につき20万円の助成があります。

そのほか、奨励金補助という制度もあり、継続して就労・定住いただくことで奨励金を町からお出ししています。

− ReRe

ひとり親向けに、数多くの支援制度をご用意されているんですね。

まず、移住した段階で、引っ越しの支度金20万円・給料保障17万円・養育支援補助3万円・家賃補助を含めると、40万円以上が保証されている。
ひとり親に手厚い自治体としては、日本でもトップクラスなのかなと思います。

− 北村さん

そうですね。
全国的にみても、ここまでやってる自治体はたぶんないと思います。

− ReRe

そうですよね。
継続就労・定住で奨励金が出る点についても、本当に手厚い支援制度だなと思います。

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「子どもが移住前とはガラッと変わり、積極的に取り組むようになった」

− ReRe

子育てにおける魅力でいうと、どんなところがありますか?

− 北村さん

一番は、自然環境に触れる機会が多いことですね。
子どもたちの間では『どうぶつの森』が人気ですが、そこに出てくる昆虫・動物が日常的に見られるんですよね。

昨年移住されてきたシングルマザーの方からも「子どもが、ゲームの中に出てくる虫を見て触れる! とすごく喜んでます」というお話をお聞きしました。
「星がきれいに見えて、星座も確認できて良い」「音が静かなので、ゆっくりとしたスローライフを楽しめて、とても良い町です」とも仰っていただけていますね。

ひとり親にやさしい町「幌加内町」星がきれい

子育ての制度に関しても、インフルエンザ・​​三種混合ワクチンなど、子どもの予防接種はすべて無料です
町の中に専門医がいないので、受診するには町外まで行っていただく必要がありますが、町外の病院にかかっても医療費は無料になります。

− ReRe

ほかの自治体では見かけない支援制度ですね。

− 北村さん

そうですね。
ほかの自治体では、インフルエンザのワクチンで4,000円、その他の予防接種だと1万円以上かかる場合もあるので、予防接種が無料である点にびっくりされる方は多いです。

あと、子どもの数が少ないので、学校において先生と子どもが接する時間がとても多いんですよね
スポットの当たらない子どもがいない、という。

− ReRe

それは子どもの成長にとって、とても良いことですね。

− 北村さん

少人数だからこそ、先生の目も行き届きますし、子どもが自ら前に前に出れるような環境があります。

実際、移住前は大きな町にいて「子どもの数が多い中で授業を受けていると、人の影に埋もれがちだった」というお子さんがいました。
それが今はもう、来た時とはガラッと変わり、積極的に勉強・遊びに取り組むようになったというケースもあります。

− ReRe

今日本の教育現場では、子ども一人一人に目が行き届かない状態が問題視されることも多いですが、幌加内町では心配無用ですね。
親以外に子どもに対して手厚く面倒を見てあげられる存在がいるので、お母さんの子育ての負担も減りそうです。

一つの学年でいうと、人数はどれくらいなのでしょうか?

− 北村さん

小学校全体で40名くらいなので、少ない学年だと2,3人、多い学年でも10人とかですね。

− ReRe

都会だと、1クラスに40人とかは普通ですよね。
取り残される子がおらず、「自分の子どもがしっかり見てもらえる」という安心感は、お母さんにとって大きいんじゃないかなと思います。

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人数が少ない分、子ども同士が仲良くなりやすく、いじめも少ない

− ReRe

これまで、ひとり親の方の移住者は何人いらっしゃるのでしょうか?

− 北村さん

今までで、9組23名ですね。
中には、シングルマザーの方のお母さんも一緒に移住されてきたご家族もいらっしゃいます。

− ReRe

9組の方からの、移住されてみてのご感想などはありますか?

− 北村さん

先ほどの「子どもが積極的になり、あまりしゃべらなかったのがしゃべるようになった」というお声のほか、「子どもが都会ではできない遊びをするようになった」とも仰られますね。

田舎の子どもって、遊びを自分たちで考えるっていう特徴もあるんですよね。
与えられたものではなくて。

川遊び・山遊びといった、都会ではできない遊びを自分たちでしていくので、刺激・1日の充実感は大きいと思います。
野原・山を駆け回っている感じなので、運動能力の向上にもつながりますしね。

ひとり親にやさしい町「幌加内町」子育て

− ReRe

それは子どもの成長にとって、すごく重要なことですね。
運動機能の向上もそうですが、ゲーム・玩具による決まりきった遊びでは得られない創造性、集団で遊ぶことによる社会性なども育まれそうですね。

− 北村さん

そうですね。
子ども同士で仲良くなったり、環境に慣れるのも早いですよ。

− ReRe

子ども同士の関係性でいうと、人数が少ない分コミュニケーションが密になったり、団結力も高まりそうですね。

− 北村さん

それは間違いなくありますね。
人数が少ない分、放課後・学童保育などでも同じメンバーになるので、一緒にいる時間が長くなり、団結力は高まります。

そして、団結力が高いので、いじめられる子どももさほどいないんですよね。
学年問わず、みんな仲は良いですね。

− ReRe

今、いじめ・不登校の増加が社会問題となっていますが、それが自分の子どもに起きづらいというのは、お母さんにとっても安心ですね。

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地域全体で子どもを育てていくための支援

ひとり親にやさしい町「幌加内町」地域全体で子どもを育てていきたい

− ReRe

幌加内町の魅力をたくさんお聞きしてきましたが、ひとり親向け移住支援への想いについて、お聞かせいただけますか?

− 北村さん

私は3年前からひとり親向けの移住支援を担当し始めたのですが、ひとり親の方からの相談を受ける中で、DVの案件が非常に多くありました。
DVが離婚のきっかけであったり、シェルターに入っていた方もいらっしゃいました。

そういった話を聞いていると、お母さんはもちろんのこと、子どもの将来も考えないといけないなと思うんです。

「地域全体で子どもを育てる」ということに対し、町として支援していきたいという想いを強く持っています。

子どもが健やかに不安なく暮らせる。
そのための支援を、幌加内町として行っています。

私自身も、現在子どもたちにスキーを教えているのですが、子どもたちの笑顔を見て「支援をしていて良かったな」と常日頃から感じています
そういった想いから、これからもひとり親家庭を支援していければと思っています。

− ReRe

地域の方が子どもを手厚く見守ることができ、子ども同士も深く繋がり合うことができる。
幌加内町ならではの魅力も含めて、子どもが笑顔になれる、そしてお母さんも笑顔になれる要素がたくさん詰まった町だと感じました。

本日は貴重なお話をたくさんお聞かせいただき、ありがとうございました。

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移住時点で40万円以上の支援金!ひとり親にやさしい町「幌加内町」の北村さんに、移住支援制度・町の子育てのしやすさを聞いてみました

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この記事を書いた人

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